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トップハート物語(6067)立志伝敢闘編
20/10/29
2015年(平成27年)10月上旬。
受験生の意欲に負けて、終日ケアマネジャー受験対策講座をすることとなった。会場は、当社の研修センターだ。明日試験を迎えて、その前日を私にゆだねている。その心意気を感じて、私も1日をこの研修に充てた。
 始めたのは、ひと月前だった。地域支援コミュニティーセンター「ララ♪こあら」が絶不調なので、そのテコ入れに始めたのだ。つまり、金稼ぎだ。現金が無いと何でも運営は出来ない。
 最初は6名から始まった。そのあと、数名が出たり入ったり。そして、最後に来たのは4名だった。外部の方が3名と社員が1名。その人に60問を2回に分けて、午前午後と分けて実施した。
 その効果があったのかどうかは明日判明する。
 酒好きの社会福祉士。
 「3回も落ちたので、今度が最後です。絶対合格したい。」
そう言っていた。
 私もその言葉に啓発されて、どうしても合格させたいと思って対処した。ただ、酒が好きで、とにかく飲みたい。
 「バツ2で、子供が一人。今の母ちゃんは外国人。」
などと、段々と自分の素性を明らかにしていた。
 後見人もしているという。それは、社会福祉士としての受任だ。だから、それほど報酬は無い。私も、どうしても社会福祉士が欲しかったので
 「当NPO法人に加入して貰って後見人をしませんか。」
 「いいですよ。」
そう言って、気軽に応じてくれた。
 ただ、女性に気軽に声を掛けて電話番号などを聞き出す。しかし、50代のおっさんだ。いや、実は年齢は分からないのだが、それの年代の後半ではないか。
 「今日は他のところで試験を受けて来ました。」
そう言って、来た時もあった。
 また、受験対策講座を終えたところで、ビールを下さい。
と、言って飲んだ時もあった。
 それでも、時間を惜しんで早く来て勉強を黙々とする。模擬試験をしたあと、じっくりと回答を見ながら理解をしようと努めていた。
 私の経験から、試験科目のうち最初の25問「介護支援」関連問題が、いつも点数がきつい。その点数を取れるように時間配分をした。しかし、彼の場合はその科目が良い点数なのに、得意分野の「福祉サービス」がいつも悪い。
 私からしたら、その分野はあまり勉強しなくても取れる分野の筈なのだが、ずっとうまく行かない。
 「おかしいな、いつも介護支援分野がダメなのに、得意分野の福祉サービスがなんでこんなに悪いのか。」
 自分でも、ジレンマに陥っている。
 それでも、励まして、励まして頑張るように。
 女性の一人は、医療生協で働いている女性だった。
 彼女の人生は私と被るところがある。
 人生を語ってくれた。
「家がちゃんとあったけど、父親が何か騙されたみたいで、私が子供だったのでよく分からなかったけれど、お兄ちゃんがそんなことを言っていた。」
そして、一家離散だ。
「急にやくざみたいな人が出て来て、その場で外に追い出されて行く当てもなく施設に入った。」
 どこか、そんな感じはあるのだが、暗いものは無い。何とか自分の活路を見出したいと努力しているのは分かる。
 「そこで育って、結婚したけれど別れた。施設に逃げた。暴力があった。ずっと、付きまとわれるようで、怖かった。」
 あまりに悲惨だ。
 暗い過去を持っている人は、これでもかという過酷の経験が続く。その点、私は何とかなったので、幸せになって居る。
 「やっと、落ち着いて外に出て働きだした。小さい子供いるので、思いっきり働けなかったが、今は中学生になったので大丈夫。」
 何とかして合格させたいと思っているのだが、1日2000円掛かるし、10回で2万円。全部で16回だから32000円と当社の研修センターで実施しているケアマネジャー受験対策講座を受けているので、2万円がプラスされる。
 その講座の方は、
 「みんな大事だと言ってラインを引かせるので何が何だか分からない。ここに来なかったら、理解できないで終わってしまう。」
 そう言ってくれた。
 5年前に服飾の仕事から介護の仕事に入った。
「最初は登録で働いていたが、5年経ったので、常勤になりたいと言ったけれど、断られたので他を探そうとハローワークに通った。転勤で良いのならと、近くの他の事務所に移動した。」
そう言って、今はサービス提供責任者だが、実質はヘルパーさんだ。
 「シフトが月末にならないと分からない。」
 「サービス提供責任者だろう。自分が決めるんじゃないか。」
そう言っても、現実は厳しい。

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