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トップハート物語(6020)立志伝敢闘編
20/10/03
2015年(平成27年)8月下旬。
台風が来ているようで、朝から断続的な風雨に見舞われている。朝から、買い出しに出た。食材が無いのと、京阪百貨店の火曜市があり、一度サロンで海鮮どんぶりを作りたかった。
 京阪百貨店では毎日、鳥取や島根県からの魚の直送販売をしているのだ。朝買い付ければ、昼のランチには間に合う。早く行きたかったが、中々NPO法人常勤理事は来ない。やっと来た時には10時を完全に回っていた。
10時開店ですぐには買えないまでも、早く予約して裁いて貰わないとランチの時間には間に合わない。10時半過ぎになってしまったので、大事な入金もできない。地下食品売り場に直行して刺身になるような魚を指定して刺身用に裁いて貰った。
全く名前の知らない魚もあり、戸惑ったが魚屋の言う言葉を信用して買い付けた。裁いて貰っている間に、切り身を30枚買った。さわら、鮭の麹漬けと切り身だ。まだ、終わらないので惣菜を買った。
切り干し大根、ヒジキ、高野豆腐。全部100g100円やひとつ100円の安いものだ。人出が多く、人を掻き分けて進む。いつも並んでいる「551」の蓬莱は誰一人としていなかったので、肉団子を買った。
何度も魚屋に行くが、まだ、少し待ってなどと言うが、遣っている男がしきりに声を上げていて手が止まっているのではないかと思うほど、だめだ。なんども行っては出来たか確認して、出来ないとなると引き返す。
そんなことをしている間に11時を回ってしまった。一体間に合うのだろうかと不安になってしまった。やっと、出来上がって会計を終わったのが11時17分。そこから急いでサロンに向かう。
やっと、間に合って私が包丁を握る。専門のおばさんが、魚を裁けないと言うのだ。仕方がないから、私がするのだが。マグロ、ハマチ、タイなどとともに、聞いたことのない魚で「タモリ」というのがあった。
「タモリってどんな魚の仲間ですか。」
「タイの仲間です。」
信用して購入した額は1万円を超えた。食材の大部分は私が個人的に購入して個人負担をしている。
社員などが食べるものについても同じだ。夜とかに終わってから飲んだり食べたりして慰労するが、その経費は1万以上だ。これまで、外部で使っていた費用がここで落ちるのだ。しかし、全額、私の個人負担だ。だから、1日平均2万程度の負担が生じる。
それが、活力となって頑張ってくれるのはいいのだが、何もしない。外部に対しては何もしない。たまに集会でリーフレットを配布するだけだ。それが悲しいのだが、いくら言ってもしないのは何故なのか。
やはり、経営者と労働者の差なのか。
危機感が全くなく、文句はある。不満もある。有能な誠実な人材と思って採用しても、結果的にはとんでもなかったり、大丈夫かと心配になって辞めさせるもの仕方がないと思っていたスタッフが実は誠実だったり。
そんな思いでスタートした地域交流サロンだったが、今度はそうは行かない。辞める訳に行かないのだ。施設として投資した分と、大家さんとして支えてくれるオーナーの立場があり、絶対に引けないのだ。
私が入り込むことが出来れば一番いいが、それも出来ない。そんなジレンマに悩むこの頃だ。カリスマだと思って委ねた店舗づくりが全く地域にマッチしない。メニューも同じだ。修正が大変だ。
無駄な食材やお酒が山ほどある。それをどうやって吐けるようにするか。それが一番の問題となった。ただ、全く店舗設置経験が無く一度に開店まで持っていくエネルギーが無かったので、それをカバーしてくれたのは非常にありがたい。
投資金額は1千万円程度だと思うが、それに増して今度は人件費が掛かってくる。また、それに合わせて収益事業を依頼したコンサルタントの能力は疑問だ。なかなか進まずに、それもまた、私は敬老の精神で我慢しておつきあいをすることにした。
この日、購入した魚は新鮮で刺身でも最高だが、丼にした。刺身包丁もないが、お願いした調理の方が刺身は出来ないと言うので、私がすることにした。
「夏は、生ものは止めた方が良いと言っています。」
と、はっきり言わない裏方の意見を聞きながら無視した。
この大阪では腐ったもので出すが、私は埼玉の人間なので、その点はちゃんとしている積りだ。確かに、おごりは良くないが、きっちりして対処したら問題は無いと思う。そんな声を無視して、私が調理場に入った。
しかし、やはり自分の職場と思ったのか、
「私が遣りましょうか。」
そう言った調理で雇ったパートのおばちゃん、に引き渡した。
暫くして、当社の社員が試しにランチを依頼した。食べた結果がおいしいと言うので、私も頂いた。本当においしい。この朝水揚げされた鳥取の漁港から直送で来た魚を百貨店で買い付けて、刺身にして丼の上に乗せて食べた。
おいしいこの上ない。ところが、この日は生憎の台風で天気は荒れている。お客様がほとんど見えない。
「こんなおいしいのを安く食べて貰って、アピールになるのにどうしてこんなになってしまった。」
そう言って、空を恨んだ。結果的には夜も天気は回復せずに、誰も来ない。開店して最低の売上で、2万円も行かない日だった。
何か打開策を考えないと行けないが、みんな期待外れで動こうとしない。それが、問題なのだ。

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