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トップハート物語(6017)立志伝敢闘編
20/10/01
2015年(平成27年)8月下旬。
 午前中は何とか生きていた。朝いちばんでサロンに行きたかったが、仕事が溜まっていたので、止めた。事務所にて仕事をしたのだが、調子が昨日と打って変わって何とか順調に進んで、完全な修正が終わったと思っていた。
午後からは、外出した。まず、銀行に立ち寄って入金をした。社員の給与だが勿論土日は休みで引き出せない。しかし、入金手続きは出来るのでできるだけした。勤務実績を提出した社員の計算はできるが、提出しない社員は計算が出来ないので、後回し。
〆は20日だ。それ以降、いつ出てもいいのだが早いものから順次提出する。提出されたらそれをもとに超過勤務などを計算して、入金額を算出する。
そんな計算までは終わったのだが、いざ入金しようと思ったら体調がすぐれずに倒れてしまったのが金曜日。入金の機会を失ってしまって土曜日、日曜日に突入してしまった。早く給与を待ち望んでいる方もいて、本当に申し訳ないと思っている。
問題は、いずれ来るその時に一体どういう風に対応するのかということだ。そんなことも頭をかすめた。この体調不良でいよいよ来たかという気持ちも持ったことは確かだ。
銀行を巡ってから、施設に行った。山の上で、もう少し移動したら隣県に入る。医療機関は隣の県で、入所施設や通所はこちらの自治体に入る。通勤が大変だと思う。新しくできた街並みがあり、それでも急斜面を切り崩したような土地で冬場は大変だと思う。
被後見人が入所しており、この日は入所利用料金の支払いと被後見人から依頼された洗顔クリームを届けに行った。着替えや日用品など要望があるたびに購入して届ける。本当に良い方で、この方を最初後見人として担当することが出来たので継続が出来るのだと思う。
もし、後見人活動の最初に、受け入れられない方だったら私は果たして後見人が続いていたか。すでに2年半経過した。月1回は訪問するし、市役所や納税、法務局や日用品の購入、通院などすでに2年間で100回以上の活動があった。
相変わらず、継続している。この日、訪問して感じたことは動けなくなって来たと言うことだ。これまで、訪問すると
「部屋に行きましょうか。」
と、言って部屋に自分が先に立って移動して行く。それが、今日は無い。
そのうえ、いつもなら帰る時には事務所に自ら行って、エレベータの暗証番号を押してくれるように依頼し、乗ってドアが閉まるまで立って見送っていた。
それが、今日は食堂に座ったきり何もせずに、手を振るだけだった。
「ありがとうございます。ご迷惑をおかけして。わざわざお越しいただいて。」
と、お礼の言葉は何度も何度も繰り返された。
これまでにないことで、それも気になった。ただ、体調的にはそれほど気になるようなものは無く、施設を出るまででその心配は消えた。いや、忘れてしまった。
そのまま、その被後見人の自宅に向かった。不在となってすでに数年が経過している。その方の自宅の売却を進める話が出たのは、昨年のことだ。
他の財産が見つかって、裁判所に報告をした。その結果、その当時保佐だったので、補佐監督人が選任された。司法書士だ。その司法書士が選任されて、不動産を「売却したいとの目的でご本人と面談したが、拒否されて後見申し立てに入った。
その結果、後見相当の審判が下ったが、今度は後見監督人が付かない。後見人の判断と、それまで監督人だった司法書士が売却を先導してくれることになった。私は不動産売買に疎いのだ。
しかし、私が再度その被後見人の意思を確認すると、はっきりと
「残しておいた方がいいと思います。」
と、言った。
「共同名義のご親戚の方が、売却に同意していると言われています。」
「あんなかわいい顔していて、人は信じられない。」
これが、被後見人の言葉だ。
私は数年前に初めてお目に掛かった時に感じたのは
「この方は認知症ではない。」
そう、言葉にして同行したNPO法人常勤理事に言ったのを覚えている。
現在もこの方は認知症どころか、正常だ。
その方の意思を私は尊重して後見業務を営んでいる。
それを、司法書士らは歯がゆい気持ちを持っていて、売却に慎重な私の姿勢をして
「後見人が決めることができるのだから。いずれ、金銭が必要になる時がある。」
そう言っていた。
私も、それは感じている。この老人保健施設から出ないと行けなくなる時が来たら、金銭的な問題が生じてくる。毎月、カツカツで厳しい状態なのだ。私は完全なボランティアで何も請求はしていない。
その方の自宅に行って、郵便物などポストから受け取って市街地に向かった。市街地では、安売りのスーパーで、設置した交流サロンでの食材に充てようと魚を中心として買い物をした。
戻る約束が5時。サロンで面接があったのだ。しかし、交通が渋滞していて移動が厳しい状態で、困惑して断って面接は時期を見て後日に行うようにメールした。
しかし、返事が無い。到着した時はすでに5時半を回っていた。車から降りると、また、あの症状がぶり返していた。これまでで最高のふら付きだった。ただ、待っていた面接者には失礼のないように対応できた。
面接を受けた者は、編集者で実績を強調していた。情報を頂いた時には、
『編集の仕事をしているし、時間が合えばサロンのお仕事もできるということです。』
と、言っていたのだが、どうやらフリーランスの方で仕事はそれほどないのではないかと感じた。駆け引きはしないので、忙しければ依頼しないとの姿勢だったが、相手から仕事を求めるような発言が相次いだ。

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