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トップハート物語(6009)立志伝敢闘編
20/09/26
2015年(平成27年)8月中旬。
 朝、キラキラ目の珠緒ちゃんが来た。今後のサロン展開の話をした後、
 「大東市にある居宅介護支援事業者の管理者が最近おかしいんですが、大丈夫ですか。」
 「どうして。」
 「これまでは、厳しい対応と確実な事務処理だったのですが、8月の提供表が9月のだったり、今までは完全に認めないと言われていた内容でも、今月は他の利用者を打診したらいいよ、いいよ、と言って優し過ぎます。何かあるんですか。」
私は余り気に掛けないので、気にしていなかったが直接関わりのある者から見れば少しの変化も気付くものだ。
彼女もすでに16年目に入った付き合い。その中でも、大きな事件や事故に遭遇して支えてくれた。それが、空気のような存在になり変化に気付かなくなっている。
 家族の問題や自分の身体的な変化があり、大きな精神の強さが求められていたこれまでの気持ちが切れてしまったのかと思った。
「彼女も色々あるだろうけど、気にするな。」
 そう言ってみたものの、不安があった。
「介護支援責任者は今月から、休暇に入りましたが、一体どうなるんですか。」
 「俺も知らん。でも気にするな。そんな人間を相手に何がどうしたと言っても、本当のことを言わずに嘘ばかり言うので面倒だろう。自分は自分で思った道を行けばいい。」
そう言って、あの嘘ばかり言う前の管理者の不審な行動に気にするなと自分にも言い聞かせた。
10時から顧問弁士と話をするのに、1時間程度の移動時間を見ていた。だから、8時半には出たいと思って、NPO法人常勤理事に話をしていた。彼女にお願いしないと移動できないのだ。
予定通り時間に来ない。結果的に20分遅れの9時50分に来た。スタートして、すぐに体調が悪いと言い出した。そして、走行して15分程度の位置で
「停車して吐いてもいいですか。」
 そう言いだして。ビニュール袋を出して、口を覆った。
朝起きた時から体調が悪く、立てない状態だったと言うのだ。
そんなスタートがあったので、時間が間に合うかどうか不安だった。しかし、お盆期間に突入していたお蔭で、道路は漉いていて順調に日本一の高いビルにある顧問弁護士事務所に到着した。
10分前だったが、訪問すると掛け声や唱和のような声が聞こえて、約束の10時には代表弁護士が顔を出した。
それから2時間。私が相談したIT関係の事業者が2社来て、私がお願いした検定の相談に乗ってくれた。概ね、相談内容は弁護士のサポートも加わって理解がなされて見積を出してくれることになった。
話し合いながら、修正をする流れで私にとってはいい流れが出来た。本当は、以前お願いした業者のフローチャートがあったのだが、朝探したら見つからなかった。
それが良かった。それを持っていこうと思ったが、それが前提となると話が一方向にしか行かなくなる。最初の事業者の見積は650万円だった。次の二つの事業者の見積は250万円だった。
 こんなに大きな差があるのは何故かわかるのだが、あまりに大きすぎる。最初の事業者の見積は、話の段階では
「数百万円掛かると思って下さい。」
と、言うことだった。
二社目の事業者には驚いた。おばさんだが、体格もすごい迫力だ。そのうえ突然訳の分からない言葉を吐いて、
「あれは大ヒットでした。」
などと、言い始めて私がそれは何の話なのか聞くと、自分が飛びついた事業が大ヒットしたという訳だ。
 そのあと、顧問弁護士が私を紹介すると
「弁護士さんにはお世話になって居て、3人で大きな仕事をコラボレーションしてやりましょう。」
と、言い出したり
「昨夜も弁護士さんと飲んでいました。」
などと、言い始めてなかなか本題に移らないのを見て、顧問弁護士が依頼内容の話をする。
急に自分の立場がおかしいと気付いたのか、まじめに対応し始めた。
 両社とも共通は実務者が髭を生やしているということで、対応の印象は最初の事業者が丁寧で詰めて行く、そのうえ質問や提案が適切であるということ。後者は余りそれが見られずに、見積もなく不安を残す。しかし、対応が早く次の面談日を決めた。
この会議中に電話がひっきりなしに入った。その中で、昨日から問題を引き起こしている福祉用具レンタル会社との問題だ。渦中の彼から電話があり、
「やっぱり調停するように訴えると言っています。」
「どうぞ、訴えればいいじゃない。何の問題も損害も与えていない時点での提訴は意味がない。」
つまり、奴が責任者でありながら、私や卸会社に相談し独立をして利用者を幾人か移籍させるという話を、すべて事業者に話をしたという愚挙が引き起こしたものだ。
「社長に迷惑が掛かるので、少し離れていた方が良いかと思って。」
「大丈夫だ、何の問題もない。それにしてもどうしてそんな内情まで話をするの。」
「その方が、すっきりして辞められるかと思って。」
その後、遅れてサロンに向かった。

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