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トップハート物語(5963)立志伝敢闘編
20/09/01
2015年(平成27年)6月下旬。
朝はいつものように出勤して、仕事をした。11時過ぎにマンションに戻って、昼食を簡単に摂った。12時にファミレスで約束があった。後見の申し立てをサポートしているので、その出来上がった資料を渡すために、向かった。
 そのサポートするのは、被後見人の孫だ。昨年から掛かって、相当の日数が過ぎた。当初は、自分で全部やるとのことでその指導をした。手順を言うだけだったのだが、全く進まないので、申立人である孫も嫌になってサポートを依頼して来た。
 その依頼に応えて、動き始めたのが4月に入ってからだ。自分で動いても戸籍謄本ひとつ取れなかった。それが、直ぐに取れたのだ。そのうえ、準備を整えてあとは診断書と介護保険被保険者証などそろえて貰うものを求めた。
 それが、ひと月。やっと、すべて揃うのに3か月も掛かった。私の方は全て終わっていたのだが、彼の方が遅かった。
 その彼の姿は、最初は金髪、二度目は紫の髪の毛だった。今日は普通の髪の毛だった。そんなにいろいろに変えて金銭が掛かるだろうに。
 30分で説明が終わった。いや、終わらせた。そうしないと、何から何までやって貰おうとする。
「そんなの出来ない。」
と、断ることがこれまでに無かったので、苦しかったが、何とか言えるようになった。
 それが終わり、その足で、遠方の被後見人の妹の家に行った。保佐で申し立てた時には、ご本人の抵抗に遭って、却下。
 続いて、本人申し立てではなく、妹に依頼して親族申し立ての形式を取った。それが終わって、やれやれと思って居ると、今度は家庭裁判所から電話があり、
 「保佐の代理権は、本人が理解して居なければ与えられませんよ。」
 そう言われた。
 「どうしたらいいのですか。」
 「ご本人が当初申請された時点の診断書は1年前の古いものになります。その診断書を取り直して貰う事になります。」
 その時に、どういった内容になるか。
 医師が、後見相当と書いていれば、そのような方向で行くと思われる。その趣旨を、窓口になっている話をして、再度、診断して貰った。何と、後見相当の診断書を貰った、その診断書により、後見の趣旨変更申請書を出すように言われた。
 その書類を作成して、妹さんに持って行った。印鑑を押して貰うためだ。
 遠方で、車で1時間程度。往復2時間半だ。自宅に入って、署名押印して貰う。少し話をして、再び戻る。その戻っている最中に、介護責任者から連絡が来た。
 「代表者印を貰いたいのと、少しお話が。」
 そう言った時に、勿論運転のNPO法人常勤理事がいた。
 「いよいよ来ましたね。」
つまり、数日前にNPO法人常勤理事と彼女が話をした時に
 「もう、私はダメです。辞めることを考えないと、と言って居ました。」
 そう、私に報告していた。
 その地域の介護・支援管理者が退職を申し出ている。その展開の中で、他のスタッフも病気や産休や会社以外のことで休んでいるのだ。そのうえに、支柱である介護支援管理者が退職を申し出ている。
 そのことを私に話をする前に、既に周辺や役所、自立支援センターなどに申し出ている。それに対して、他から引きがあると言うのは聞いた。
 果たして、その介護責任者が何を言うのか。どう対処するのか、私は全く無手勝流でいるのだ。
 戻ると、彼女が早速来た。介護支援管理者の退職に関しては分かるのだが、今はどうやってそのダメージを最小限に留めるかだ。
 「子供のことを理由にしていますが、実際は違うと思います。辞めることを前提に、方々に話をしていますし、他の事業者に振りはじめています。」
 そんなことを聞いたり、色々取りざたされていることを言う。例えば、自分が連れて来た事務職の人間を一緒に辞めるとか、脅すことばかり言って居るようだ。
 引継ぎも、どうしているのか分からないが、今のところ不審な点は無いようにも思う。
 「俺は甘いのかも知れないが、信じることから入るし、泣いて来たのも嘘じゃないと思う。退職ではないし、自宅での作業中心と言うことになっている。たとえ、それが嘘でもいいだろう。」
 そう言って、一本化できるチャンスだと言った。
 まさに、こいつが居ないと成り立たないと言われた前の管理者を異動させた本社は、何と異動になった途端に、業績が上向き始めた。
 人材的な能力は、今大きなトラブルを発生している本社の何倍も有能なのだ。それなのに、バラバラでまとまりがなく、仲間意識も全くない。わざと崩壊するような姿勢でみんな動いている。
 色々な思いが暗躍しているし、何とかこのチャンスを乗り切ればもっと良い組織になるのではないか、そう思って居る。
 その話を何度かした。しかし、理解できているのか。精神的な病気を持っていると診断された彼女だが、その言い方や顔つきを見ると恐ろしくなる時がある。
 「私では管理者は無理です。」
 「大丈夫だ。サポートをキッチリつけるから。仕事を減らして、会社にとって必要な仕事を中心にして、人材育成をして下さい。」
 そんなことを言っても、言葉が耳に入らないのはいつものこと。
 「実際に、前に管理者を決める時に、元々キラキラ目の珠緒ちゃんになっていたので、それを今回はその人事にして下さい。」
「前っていつのこと。」
「私が管理者になる前です。」
「Yちゃんが、管理者になる前にキラキラ目の珠緒ちゃんにお願いしたのが、断られたからと言って、君にしたということ。」
「誰が、そんなことを言った。」
「聞きましたけど、本当はキラキラ目の珠緒ちゃんがなる筈だったのを断られたからと。」
「そんなバカな。誰がそんなことを言った。前の管理者とキラキラ目の珠緒ちゃんが来て、彼女に管理者をと言って来た。返事をしなかった。」
 「俺は、これまで管理者を決める際に、自分で決めた。しかし、一人だけ決めずに本人とお局筆頭サービス提供責任者が来てダメだと思った奴を推奨するので、決めたことがあった。そして、何もできずに失敗してガタガタになって、3か月で辞めて行った。」
 そう言って、
「いいか、形や名前だけでもいいから管理者となり、実務はキラキラ目の珠緒ちゃんが行う事で納得してくれ。そして、事務的なモノを振って必要な仕事だけをしてくれ。」
 そう言って、
「できません。私には無理です。」
 と、言う言葉を吐いたのを無視した。
これまで、全く私の助言を聞かずに無視し続けて、ダメになった時だけ相談だと言って来る。
 今回は、私は覚悟を決めていた。事前のNPO法人常勤理事の情報を基に積み木崩しのように、次は彼女が退職したいと言い出るのではないかと、覚悟していた。
 その時には、私はこの事業所の閉鎖を選択肢の一つとして考えないと行けないと思う。そう考えていたのだ。
 ところが、彼女と話をするとその言葉のかけらも出て来ない。
 今回退職を願い出ている介護支援管理者の不可解な、そして不快な言動に怒っているのだ。その行為が、他のスタッフの力を集めて、一本化することに成功するかも知れないチャンスだと励まして、それが実現しそうなのだ。
 夜は、この地域で信頼も厚い、ある介護事業者が廃業することになり、その経営者の身の振り方が決まっていないと、社員から情報を頂いた。
 その方とのコラボ事業を想定して、会いたいとリクエストした。その申し出を受け入れて貰って、今夜北海道食材の「カムイ」にて会うこととなった。
 私が最初席に居て、暫くしてから来た。初めての面会だったが、何と顔を背けて無視して挨拶もせずに座った。何だこいつは。そう思ったが、人材が欲しいし、人望があり信用があると評判な人間だ。
 私が我慢することで、関係の構築が出来ることになる。嫌な奴だが、新規事業のコラボにて丸くなるか。

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