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トップハート物語(5956)立志伝敢闘編
20/08/29
2015年(平成27年)6月下旬。
昨夜、お話が有るとのmailがあって、空き時間を聞いて来たが、外出していたので、今日の朝来て貰ったこの地区の介護支援の管理者。
 話し始める前に、大凡の見当は付いていた。
 自分の置かれている家庭の事情を話し始めた。
 「子供が小学最上級生なのですが、不登校気味になってついに一昨日家出してしまって。直ぐに見つかったのですが、それでも、今やれることは子供の傍に着いてやってあげることで、親としてのチャンスは今しかないと。」
 そう言いつつ、泣き始めて声をとぎらせる。
 「辞めるなどと言いうことを考えたこともなかったのですが、別に金銭的に苦しい訳じゃないし、皆さん仲間として支えてくれて何とか頑張ったのですが。」
 色々な思いが私の頭の中をよぎる。
しかし、私が口を挟んではいけないので、ずっと聞き役に回っていた。
 介護離職と言う言葉がある。しかし、お子さんの問題で離職する親も居るのではないか。いや、多いだろう。特にシングルが多くなって、一人で子供を見ることになったら、やはり働かないと行けない。
 人一倍働く当社の社員の大半はシングルマザーだ。
 考えてみると、大阪市にあるNPO法人事務所の社員の75%はシングルであり、そのうえそれぞれが不登校の子供を抱えている。複数のお子さんを抱えたり、高校に入っても出校しなかったり。
 この地区の介護支援両事務所の管理者である彼女はまだ40代前半。若くして未婚の母になり、お子さん3人を抱えている。しかし、上の二人は何とか働く、大学生という立派な人間に育った。
 勿論、下のお子さんは悪い訳ではなく、個人主義に育てたようだ。カナダへの短期留学などさせて立派な精神を持っていたのだが、学校という枠にとらわれない生活をしたかったのだろう。
 しかし、それでも子供の面があって、親が傍に居ない、歳の離れている上二人が帰って来るのが遅いなどと、独り身の時があり寂しい思いをしていたのだろう。
 その家族のその子に対する言葉や態度が分かった。益々、離れて行くような気がする。しかし、その子の事も大事だが、会社の問題がある。
 ずっと、突き詰めるとやはり、研修センター責任者の身勝手な問題がクローズアップする。多額の投資をして就労支援などで育てても、他社に紹介はするが当社に人材を供給することはしない。
 トンデモナイ背信行為だが、こいつの悪知恵は、ある程度看過されるところギリギリでやり方も巧妙だ。
 そんなことを言っても始まらないが、とにかく人材が枯渇していた。この数年、私が現場から完全に手を引いたこの数年の間に、退職者を埋めるだけの人材が得られないのだ。
 私の人材教育も問題があったのかも知れない。それでも、新たな事業を何とかしたいと思って来た。
 マイナスをプラスにする努力よりも、新たなプラスを育てる努力の方が将来に繋がると思って動いていた。
 その間、足元が揺らいでいるのだ。人材の確保が第一義だが、それが無かったので段々と流出だけが続いている。
 あとが居ないのだ。後任が居ないという事は、崩壊に繋がるのだ。 
 「今日直ぐに辞表を持って辞めたいという訳ではなく、会社にとってどうしたら一番いいのか、相談をさせて頂いてそれに従おうと思って居ます。しかし、管理者という名前とサービス提供責任者という名前は外して欲しいのです。」
 そう言って来たのだ。
 混乱する頭の中でも、最低限のことは思って居る。考えているのだ。
 その中でも、昨朝、サービス提供責任者が来て
 「家庭の問題があり、短期労働に切り替えて欲しい。」
と、言うのがあったり、同僚が完全に壊れているようで
 「病院で検診を受けたら精神科に行きなさい、と言われました。」
と、いうくらい介護責任者としても難しいのだ。
 あと考えられることは、人格的に信用のおけない二人がいる。
 一人は、個人情報、他の利用者の内容を漏らして問題になった者。そして、他の登録ヘルパーさんを集めて会社への批判を繰り返す行為をした者。
 その二人だけが残っているのだ。
 他に、産休を取っている優秀な人材がいたのだが、家庭を中心として生きることを考えているようで、
 「会社に産休の1年後の11月に職場に戻って来て、事務関係をさせて貰ってまた来年の2月頃に妊娠したいと思って居ると言って居ました。」
 社会保険を引かれるのが嫌だと登録になった者、短時間労働でも拘束されるのは嫌だと、これまた登録になった者。異動した結果、仕事が出来ないと退職する者。上司との軋轢があって我慢できないと、退職した者。
 新たに設置した障がい者相談支援で移動した者、産休を取っている者を加えると、ここ1年で社員6人が消えてしまった。全て、会社で資格を取得させて育てた人間だ。
 「今、話を聞きながら私の考えなので、結論ではないという前提で聞いてほしい。在宅勤務で、シフトや電話連絡などして欲しい。」
 それは了解にして、今後時間を掛けながら早目に体制を整えることを決めた。
 「介護タクシーを廃止もしくは縮小を考えて欲しい。」
 自分の考えている、知的集約化の実現にはもう少し時間を要する。

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