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- トップハート物語(5948)立志伝敢闘編
- 20/08/24
- 2015年(平成27年)6月中旬。
以前、東京で成年後見人を学んだ恩師に紹介して頂いた、千葉のNPO法人理事長。その方のNPO法人は日本で一番数多く成年後見を受任している。そこに訪問するために、今日の時間は有った。
昨夜、東京駅前の「KITTE」にて元東京大学助教の恩師とこの地域で得た事業のパートナー企業の役員と話し合ったのだ。得たものがそれほどではないが、その役員にとっては新鮮な感じを得たようだ。
独壇場の話の中に、全く意味がないものが多く加わっていたので、心配だったが、何とか終えることが出来た。
私は翌日の千葉での訪問につき、その会談の後、千葉に向かった。東京や埼玉に長く住んでいたし、千葉は新松戸に住んでいたので、縁があるのだが千葉市に入るのは初めてだろうと思う。
千葉駅までどの程度掛かるのか、という前に東京駅のどこから乗車したらいいのか分からないので、迷ったが何とか総武線乗り場に降りた。地下5階というが本当だろうか。
乗車は快速のグリーン車に席を取った。水割り3杯くらいだったがほろ酔い気分になっていた。
ゆったりと座っていた。ほとんどが二人掛けだが、ひとつのシートは余っている。または、二人掛けのシートに全く乗客がいない席もあった。グリーン車なので、ランプで赤とグリーンで見分ける。
かなり資料で重いので隣の空いている席に置いた。二つ抱えていて、パソコンが入っているのもあった。
暫くすると、中年の男が来て、
「隣いいですか。」
と、言う。
何を言って居るんだ、俺の隣には思いカバンが置いてあるのが分かる筈だ。
他の席は空いているのが沢山あるし、ましてや、二つのシートが空いているのがランプで分かる筈だ。どうして、俺の、それも荷物が置いてある席にわざわざ来るんだ。
そう思ったが、我慢して無言で荷物を私の膝の上に置いた。
幾つかの駅を超えると席を立って行った。ただ、出口に近いだけで来たのか。
やっと、千葉駅に着いて、タクシーで三井アーバンホテルに行った。
駅に着いてトイレに入った時に、こぼしてしまったのがはっきりとわかった。グレーのズボンだったので、隠しようがない。フロントでもおかしいと思っても知らんふり。
カギを受け取って、13階に入った。
早速洗って、干した。明日の朝まで乾かなかったら、ドライヤーで乾かそうと思った。
そして、朝、本当に乾かない。ドライヤーで暫く暖かい風を当てて乾かして、バイキング会場に行った。
あれほどパンが嫌いだった私だったが、この日もパンがおいしくて、一旦全部食べたが、席を替えて再び珈琲とパンを食べた。
とにかく、中国人がうるさくて食べ方も違って居て、西洋で日本人の食べ方がひんしゅくを買って居るような食べ方だった。それで、席を替えたのだ。何しろ、周りはみんな中国人だった。
10時のチェックアウトを見ながら、出た。歩いて千葉駅に向かった。駅では、パートナー企業の役員と待ち合わせだった。12時半だったので、大分時間があり荷物をコインロッカーに預けて散歩した。
飽きたので、駅ビル内のコーヒーショップで休んだ。12時過ぎに役員が来たので、再度休みながら打ち合わせをした。
タクシーでその見学先の事業者に行く。
迷ったが、ビル内のフロアに恩師が待っていてくれた。恩師がそのNPO法人に多大な影響を与えているので、安心だった。
理事長が自ら応対してくれた。職員は50人を超える。後見の受任は500人程度だ。毎年140ケース程度受任していると言う。
その立ち上げから、運営の苦労をつぶさに聞いた。本当に、人物だった。理事長は、本当に私欲の無い立派な人物だった。
これでは、千葉家裁も一目を置くのが良く分かる。
あっと、言う間の3時間だった。
その目的が終わってから、帰り道の喫茶店で今後の具体的な打ち合わせをした。何しろ、恩師におんぶに抱っこの状態なので、その真意を聞きながら進めないと行けない。
かなり具体的な突込みがあったが、何とか方向は見えた。その方向は、恩師が直接指導をするということなのだが、私が求めている検定なるモノが置かれてしまった。
基本的には、そのパートナー企業のパートが私から恩師に替わるようなニュアンスだった。
「佐藤さんには申し訳ない。」
「そんなの気にしないで下さい。」
そう言いながら、自分のプランを頭の中で描いていた。
私は待っていられない性格なのだ。ゆっくりとしていたら、チャンスが逃げると思って居る。だから、自分一人でも、進めたいと思って居た。
しかし、それにしてもやはり牽引者がないと何も進まない。時間だけが無為に過ごす形になっていたので、流石恩師は違うなと感心した。私どもが気付かない点を沢山示唆してくれた。ただ、無償という訳には行かないだろう。
次の日程などが決まった、26日当たりにこちらに恩師が来て具体化するために理解を求めてくれると言うのだ。
夜遅く10時に駅に着き、11時にマンションに着いた。
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