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トップハート物語(5945)立志伝敢闘編
20/08/22
2015年(平成27年)6月初旬。
行政書士のネットワークで、新たに始める就労支援の講師募集をしたところ、何と身近なこの市の、つまり私が所属している支部の長がそのネットワークの管理者の一人で、自分に相談に来いという訳だ。
 女性の綺麗な、若いシングルマザーである。約束の時間が11時だった。その時間に間に合うように、きつくNPO法人常勤理事に
 「遅れないように、車をお願いします。遅くても10時半には出たい。」
 そう言って、絶対に5分や10分は遅れる。
 酷い時には、30分や1時間、いや、来ない時もある。
 だから、最近は、約束があって近くの時には歩いていく。その支部長宅までは歩けば30分で着く。しかし、今日は雨だ。それも凄い雨なので、私は傘を刺すのが嫌で濡れても刺さないことが多いが、今日はダメだ。
 予想通り、15分遅れて来た。それも、私がmailで起こしてその時間だ。
 雨の中出発したが、歩いて30分の距離でも車だと5分で到着。暫く、時間調整をした。ほとんど約束時間に近接した時間に訪問した。以前、確認した時には他の場所で立派なビルの一角だった筈だ。それも、自前のビル。それが、何故か住所が以前と異なるのに気付いて、昨日、事前調査をした。
 何度か車の中から確認したが分からない。地図で調べながら、何度往復しても分からない。仕方がなく、雨の中を徒歩で確認すると、視界に入って居ながらイメージで追ったのか、ちゃんとその場に存在していた。
 要は、入り口が、いや全体が町工場の入り口そのものだった。多分、町工場だった事務所を借りたのだろう。金看板も、黒字に金色の文字でそのものだった。よく見ると、行政書士事務所となっている。
 それが確認できたので、翌日の今日は迷わずに済んだ。入り口を入ると、直ぐに事務所となっていて、事務員が居た。
 「しばらくお待ち下さい。」
と、言われて待った。
 社内電話か、支部長に連絡をしていた。二階でゴソゴソ音が聞こえて、何か仕事をしているものと思って、待っていた。出て来ない。事務員も、何も言わない。出された珈琲に手を付けずに、畏まって待っていた。
 一向に出て来ない。誰か居るのか、いや声が聞こえないし。上で一体何をしているのか。約束の11時も遥かに過ぎて、20分になった。やっと、足音が聞こえて階段を下りて来た。階段を下りて来て、見たのは「怪談」だった、なんてね。
 挨拶をしたが、相手は謝罪の言葉もない。そう言えば、若いのにネットワークでは、自分の事を「支部長である〇〇です」と表現していたので、相当な方だとは分かっていたが、会うのは初めてだ。初めてならなおさら、第一印象は大事だと思うが。
 それよりも、一番驚いたのは、全くの別人なのだ。ホームページや、名刺には写真付きだ。それなりに、自分の写真を出すという事は自信があるのだと思うのが当たり前だ。しかし、目の前にいるのは別人だ。
 それも、すっぴんだ。という事は、私が来てから起きたのか。その起きたまま、意識が戻るのに時間を過ごしていたのだ。そのうえ、このすっぴんだ。その顔立ちも、ホームページや今頂いた名刺にある顔とは似ても似つかない。
 女性とは、余りに変わるものだと聞いていたが、こんなに変わるとは。どんな風な素顔だったとは表現しにくいが、とにかく別人だった。顔で来た訳じゃないのだが、何も言えない。
 早速、仕事の話をすることにした。就労支援の趣旨と、計画などの概要を話した。その他にも、幾つか行政書士で出来る介護関係の話をさせて頂いた。
 そして、一番課題の就労支援の講師のお願いだ。私の条件は
 「専門職で講師をしている方だったら、話したがりで幾ら受講生主体のグループワーキングやロールプレイを求めても、出来ない。だから、凝り固まっていない経済関係や飲食に関わっている方たちが必要です。」
 そうは言っても、その支部長からしてセミナー講師をふんだんに行って居るとアピールしている方だ。その方が目の前に居ながら、それを否定して新人で染まっていなくて、前歴がそのような仕事をしていた方だと指定されては、困ったことになったと思って居る筈だ。
 どうにか切り返してくるのは目に見えている。自分たちがやるという方向に話をどう持って行くのかも興味があった。
 「多分、この話を披露すると希望者は沢山出て来る。そうなったら、選択など出来ない。一番大事なのは、ヒトのアイデアを盗んでいく人が多いという事です。あのネットワークにも、アイデアを出さずに、終わったら結果を出すくらいにしないと大変なことになる。だから、秘密を守れてある程度飲食関係や経済的なものが分かる人。それを、探すほかない。」
 そう言われては、何も言えない。
確かに、私の所属している部会でも、私が披歴した社会貢献の収益事業を私には、部会長が
 「それは行政書士ではなく実業家だ。」
と、言って介護福祉研究会を立ち上げて、僅かに書類上の作成経験があるものが主宰することになった。でも、無理だ。自分で何もしていない者が何を言っても、何もできない。
 加えて、その部会の副部長が声を掛けて来て、私の事業に全面的にお手伝いして共同で仕事をしたいと声を掛けて来た。数か月打ち合わせなどをして実行段階で、突然、自信が無くなったと言って辞めた。
 人に外部の約束などをさせて置いて、自分が手を汚さずに終える。そして、その私が協働で提案したものを、自分が主催して部会で研究をすることになったのだ。
支部長の話を聞き受け入れることにして、講師の紹介を頼んだ。

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