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トップハート物語(5939)立志伝敢闘編
20/08/19
2015年(平成27年)6月初旬。
 認知症の兆候は以前から感じているのだが、本当に進行しているものと思う。
 忙しいが、予定通りいかないと次に進めない仕事がある。法務局から取り寄せている登記事項証明書があるが、その証明書がないと処理できないゆうちょ銀行での相続手続き。
 他の金融機関は、原本を持って行くとそれをコピーして『原本確認』のゴム印を押印する。その手続きが出来るから、書類が不備でもそのコピーを添付して処理をする。そうすると、その書類の使いまわしが出来る。
 今、被後見人の住所変更をしようとしているが、その手続きに登記事項証明書を使用する。その住所変更は、東京法務局でしか受け付けない。その東京法務局に郵送するには原本が必要だ。早く、ゆうちょ銀行での処理を終わらせてからその使いまわす予定の「登記事項証明書」を活用したいと思って居た。
 そして、そのゆうちょ銀行へ6度目の手続きをしに行った。準備を確認して、スタートした。いつものように、NPO法人常勤理事が遅いのでいつも時間に追われる。この日は、午後に和歌山まで行かないと行けない。
 後見申し立てを進めている被後見人に、本人曰く
 「家族、兄弟、子供は居ない。自分は一人っ子だった。」
 そう言って居たが、調査すると兄弟がいないどころか9人兄弟だった。
そのうえ、子供さんがいたのだ。事情があって疎遠になっているが、その兄弟の一番若い末っ子と子供さんに通知を出した。
 申立人になって欲しいと。諦めていたお子さんと連絡が取れて、会ってくれることになったのだ。その会う日が今日で午後3時には到着しないと行けない。そのためには、スムーズに事がゆうちょ銀行で進んで何とか間に合うかと思って居た。
 NPO法人常勤理事がやっと出勤して来たのだが、必要な証書が見つからない。ずっと、NPO法人常勤理事が担当してやっていたのだが、代表理事の私が出て行かないとダメになったので、準備しようと思ったのだが肝心なものないので、担当した彼女に調べて貰ったが、時間が無いので紛失手続きで進めようとして、動きが鈍い彼女より先に事務所を出て玄関前の車で待っていた。
 やっと、来てゆうちょ銀行の前で
 「やばい、ショルダーバッグを忘れた。」
 「それじゃ、証明書がない。どうします。」
 「もう、戻っても間に合わないから今日は無しだ。取りあえず、和歌山に向かうので戻ってください。」
 そして、一旦事務所前に戻って来て降りようと思ったら、私の膝の上にそのショルダーバッグがあったのだ。
 「これが認知症だ。よく覚えておいて。」
 「ただ、みつからなかっただけじゃないの。」
 「そうじゃないよ。」
 そう言って、自覚した。
 朝は凄い雨模様だった。土砂降りで、今日は和歌山に被後見人の親族に会いに行って、後見申立人にお願いする手はずになっていた。
 スタートは11時半を予定していたが、いつもの如くNPO法人常勤理事が遅れる。10分以上は遅れて出発した。しかし、順調に見えた走行も何と降り口を越えてしまった。80キロ以上の道のりで、やっと到着したと思ったが、表示がおかしかったのだ、降り口は和歌山インターで、和歌山北の次がそれだった筈なのだが、表示は「橋本」と大きく表示されていた。
 後から気付いたが、「橋本」方面だったのだ。ふざけた表示だ。分からないままに、通り過ぎて次のインターで降りた。8キロ先だった。それを、普通道を今度は戻った。その時間は無駄だったが、仕方がない。約40分の無駄な時間に予定の12時半を大幅に超えてしまった。
 ホテルグランヴィア和歌山の駐車場は近鉄百貨店と併用で、建物も同じように併用で訳が分からない上に、表示が全くないのだ。一体どういうこと。それでも、百貨店の方はみんな親切で迷って居ると見て、声を掛けてくれて分からないようになっている百貨店からホテルへの入り口を教えてくれた。
 時間は既に2時近くになっていたので、本当は和歌山駅近くの魚の美味しい店に入る積りだったが、2時までなので無理になった。5階のフード街に入って行き選択をした。出来るだけ和歌山らしいものがいいと思い、寿司屋でマグロでもと思った。
 その寿司屋の前に行くと、中が見えて主人が口をもぐもぐしながらこちらを見ていたので、入るのを止めた。結果的には、ホテルのバイキング形式のレストランに入った。
 丁度北海道フェアを行って居て、
 「和歌山まで来て北海道のものを食べるんですね。」
 と、同行の居宅介護支援事業所管理者から言われた。
 40分程度食事をしてから、約束の1F喫茶店に入った。
 電話では、被後見人の家族の方が指定してくれたのは
 「ホテルグランヴィア1Fのフロントに入って奥の方でガラス張りの喫茶店がありますので、そこで。」
 と、いう事で、それに従って二つの喫茶店のうちの正面から入って奥のガラス張りの喫茶店で待っていた。
 約束の3時になっても現れないので、電話した。そうすると、もう一か所の喫茶室に居ると言う。
 色々と言って居るのだが、
 「私は近鉄百貨店側の入り口を言ったのですが。」
 そんなの地元の人間じゃあるまいし。
「誰だって入り口を入って奥の・・・・」
 と、言われたら、入り口は正面だろう。
 それに、その私が待った喫茶店は総ガラス張りで外から見えるのだ。
 話はとんとん拍子に進んだ。後見申立人になってくれそうで、
 「一度母に遭いに行っていいですか。」
 勿論だ。
 60年近く会って居ないし、記憶がないと言う。死んだと聞いていて、突然、私が調べて探し当て、手紙を送ったのだ。
 「こんなことを言って済みませんが、もしかしたら悪い人たちの罠かも知れないと、みんなが言うものですから、地域包括支援センターに電話を掛けてお宅の特定非営利活動法人の信用を確認したら、たまたま電話に出た方が、親を担当してお宅様のことも良く知っている方なので、電話しました。」
 盛んに、
「まるで小説のようで。」
と、言って感謝してくれた。
 近々この市に来てくれるような話になった。
 次の手順などを話して、戻って来た。
 朝、一番でmailを確認すると、今度お願いしているフードコンサルタントから返事が来た。これまでの、詐欺まがいの男にだまされていたのを取り返すように気持ちよく決まる。あの自分で
「自分がブランドだ。」
と言って法外な金を要求する奴とは大違いで、その詐欺師コンサルタントは40冊の本を出版したと自慢していたが、今度お願いするコンサルタントはその倍近く出版している。それも光文社とか、旭屋出版、実業之日本社、祥伝社とか有名書店から出版されている。
 Mailで話をしても、あの詐欺コンサルタントは4回お会いして何の案も示さずに、終わったが、この先生は既にmailでもきっちり方向性を示して、自分の出来ることなどを言ってくれた。
 それはそうだ。私の聞きたいことは難しいことではない。詐欺師コンサルタントは自分の利益ばかり考えて、何も案を出していない。
 早速、時間の空く日を聞き10日2時に訪問することになった。東京は品川区で目黒に近い。問題は、宿泊で11日の夜に千葉の三井ガーデンホテルを取ってある。12日に訪問する事業所があるからだ。
 そうなると、10日に来て、夕方家に帰るのはつかれるので、どこかに泊まってから翌日千葉に行こうと探したが、どこも一杯だ。少し遠いが、五反田の「ゆうぽーと」に宿泊して、翌日千葉に行くことにした。来週はこれですべての日の予定が決まった。
 早く決めないとどうしようもないが、あの詐欺コンサルタントをどうしようか。

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