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トップハート物語(5920)立志伝敢闘編
20/08/10
2015年(平成27年)5月中旬。
 朝から準備が忙しい。今日は社会保険関連の調査があり、年金事務所に行かないと行けない。可笑しいことに、色々な動きが今日までにあった。
 特定非営利活動法人の調査は、ちゃんと必要な人間が加入しているかどうかの基本調査だった。株式会社は、加入している社員が正しい金額で届出されているのかどうか、だった。それぞれを準備して持ち込む資料が異なるので、その点を顧問の社会保険労務士に問い合わせした。
 その時に、私は気付かなかったことがあり、初めてそうなのかと思った。
 「株式会社は、法人全体ではなくてこの地区の『障がい者支援サービス』と書いてあり、法人ではなくブランド名でこの地域だけの部門です。」
 「それはおかしい。普通は法人の調査で、一部の事業所だけだという事であれば、それも一部門だけなので、誰かが何かを言ったことが考えられます。そうじゃないとピンポイントの調査は有りません。」
 そう言われて、そうなのかと思ったが、その障がい者支援サービス部門の誰が何をどこに言ったのか、知る術もない。
 ただ、言えることは、不正はしていないので、何の心配もいらない。
 その話を聞いて、直ぐに社会保険庁の年金事務所に連絡した。
 「包括的に株式会社が社会保険に加入しているのですが、その部門の人間のタイムカード、給与台帳、社員台帳などを抜き出しても持参したらいいのですか。いちいち抜き出さないと行けないので、面倒だ。あんたたちはそうして、指定したらいいが私どものような小さい会社では、私が忙しいのに準備しないと行けない。そのうえ、2年前だといったら倉庫にあるので出してこないと行けない。」
 2年間の資料を持参するなど、本当に面倒臭い。そうすると、
 「法人で包括して加入しているのですか?」
 そう言われたので、その法人の2名称を言った。
 「内部で検討して担当者からご返事を差し上げます。」
 そう言って、数時間後電話が担当者から来た。
 「包括で加入しているという事なので、今回は株式会社の方は結構です。」
 「分かりました。それでは、NPO法人の方ですが、27日の予定ですがこの株式会社の日程に早めて貰う事は出来ませんか。」
 「それは構わないのですが、準備が大変なら遅らせても結構ですが。」
 「いや、面倒なことは早く終わらせたいので、早くして下さい。」
そう言って、明日になった。
 職員数が少ないとはいえ、2年分の資料を準備するとなると大変な時間を費やす。この朝、6時過ぎから給与台帳の印刷が始まる。それが終わると、同じく2年前にさかのぼって出勤簿の準備だ。 
 途中で来なくなった者、出産休暇で休んだ者、加療入院で途中から健康保険のお世話になり、法人として支払いが出来なくなった者。手続きを取らずに退職したまま、出勤簿を出さずに終わった者。
 そんなイレギュラーな者の出勤簿は完ぺきではない。しかし、仕方がないので説明することにした。
 9時過ぎに年金事務所に着いて、暫く待った。いつもだが、一番だ。あとは誰も居ない。待機する場には10個ほどのいすが並んでいる。私はその他大勢の仲間入りはご免なので、いつも一番だ。
 担当者が2名来た。課長と係員だ。係員は研修中なのだろう。教えて貰いながら、対応した。
 「最初にお話します。ここ数年、社会保険の加入する必要性がある従業員の加入をしていなかったり、加入しても本来の支払金額ではなく少な目に申告して負担金を減らそうという実態があります。そうなると、年金を受け取る時に少なくなってしまうことがあるのでそれを防ぐ意味もあり、調査にご協力ください。」
 そう言って始まった。
 「就業規則は有りますか。」
 「持って来いと書いていないので、持ってこない。」
 「いや、口頭の質問です。口頭で結構です。」
 「勿論あります。」
 「労働者名簿は有りますか。」
 「勿論あります。持って来るように書いていないので持参していない。」
 「いや、口頭の質問ですので、口頭の返事で結構です。」
 「顧問の社会保険労務士が作成していますので、当然あります。」
 「顧問に社会保険労務士さんがいるのですか。それじゃ安心ですね。」
 そう言って、給与台帳と自分たちの資料である報酬基準額のチェックが始まった。
 「ちょっと違うようですね。」
 「何年を確認しているのですか。」
 そう言って、自分たちの資料が27年であり、私が持参した2年分のうちの25年のデータとの比較したのでは、異なるのは当たり前だ。
 「済みません、間違いました。」
 そんな調子で、20分後
 「今回の調査において事故が無いことを確認し終了します。」
と、言葉を貰ったが不正をこの社会保険では「事故」と言うのだと分かった。
 その後、銀行を幾つか廻ってから、最近気に入っているとんかつ屋に入って昼食を摂ってから、家庭裁判所に行って後見申立書類を提出して法務局に行って「登記されていないことの証明」を取った。

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