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トップハート物語(5887)立志伝敢闘編
20/07/19
2015年(平成27年)4月中旬。
 朝早くても明るくなって、5時台には部屋を出られるようになった。仕事が出来る喜びがより一層強くなる。
 事務所はまだ寒い。だから、ガスストーブを点ける。暖かくなるころには、順調に仕事がスタートしている。
 朝一番で、昨日予約のあった大阪市にあるNPO法人責任者が来た。売り上げの記録やヘルパーさんの報酬計算などと共に、数日後に迫った実地調査の書類の作成などの相談と、法人として提供する各種保険の証明書や就業規則、新たな採用者のデータなど持って来た。
 新人のこれまで勤務していたデータを見ると、常勤社員で勤めていたような話だったが、年収で20万円台だった。何と、私どもが騙されていたのだ。こんな最初から騙す女を採用しないと行けないのだと思うと、この業界に居ることが辛い。
 しばらく話をしていると、このフロアにある居宅介護支援事業所管理者が来た。それほど大きな話は無く、相変わらずハイテンションだが、大阪市にあるNPO法人責任者の実地調査を聞くと、また、
 「一旦、廃止して貰った方が良いかも知れません。白紙からまた遣りなおしで。」
などと言う。
 最近の処理はしているのだが、遡っての仕事はしっかりしていないと言って居る。それは、自分の事なので私は何も言わない。
 ただ、大阪市にあるNPO法人責任者の
 「大丈夫でしょうか。」
と、言う問いにはいつものように
 「不正さえしていなければ大丈夫。不正をしていたら、これは大変だ。」
 「勿論、不正はしていませんので、問題はありません。ただ、管理者が初めてなのでやはり心配で。」
 「大丈夫。普段通りで。あとは何かあったら俺が対応するから。必ず、何も無くても10項目程度指摘されるから。」
 そんな話をして、リラックスさせた。
 1時間から1時間半程度二人がそれぞれ話をして、戻る。
 続いて、本社管理者から異動した男性の若い社員が来る。もう、限界が見えて来た。果たしてどういった結論を出したらいいのか分からない。彼の場合、能力の問題は感じていたのだが、周りが評価して本人もその気になっていた。
 しかし、何もできなかった。スーパーバイザーという名前を使って後押ししたかったのだが、出来なかった。今日は、何やら研修の営業をして新たな組織に行っていい感触を得たとの話をしに来た。
 しかし、一番の目的の介護部門のテコ入れには全く実力は無きに等しかった。どうしたものか、考えてしまう。
つまり、彼はこの地区のサービス提供責任者に選任して、少しは役に立って貰おうと思って居たのだが、拒否した。拒否して、自分はそれらの組織の上だという話をしたのだが、それだったらそれでもいいと思ったが、何もできない。
 プライドだけで、何も無かったのだ。
 つまり、何も生み出さない、人間がまた一人増えたに過ぎない。一体どうやって組織を維持したらいいのか。
 無駄な人間が多過ぎて、どうしようもなくなった。それに、もう一人加えてしまった。
 折角、お手柄のような話を持って来たので、一応褒めたが、言葉が続かない。
 彼が帰って、やっと、本題の仕事に入った。既に11時になる。6時前に出勤して来て、本来の仕事に入ったのが5時間後だった。
 処遇改善加算金の申請書を作るのに、事業計画と言うか予算書を作らないと行けない。その計算が面倒だ。常勤一人当たり12000円の加算金だが、その常勤換算を出さないと行けない。
 昨年の報酬にどの程度増えるのかを計算するのだが、それも面倒くさい。その面倒な計算をしてやっと見えて来たと思ったら、何を考えているのか、データを消してしまった。意識していた。保存を押さないと行けないのに、消去を押してしまったのだ。馬鹿な奴だ。
 どこにもなくなっているのを確認して、ショックを感じる間もなく、再度やり直し。時計を見ると4時だった。再度やり直して、時計を見ると6時だった。つまり、2時間損をしてしまった。
  その提出期日が必着で、15日となっている。様式は出ているのだが、あれこれと重なったので、中々進まなかった。ただ、大阪市にあるNPO法人の分がまだホームページ上に様式が掲載されていないので、作成が出来ない。
 予算が通ったのが金曜日だったので、いい加減にして欲しい。明日の午前中には他の部分は出来ると思う。
 介護支援事業所管理者が来た。性格の問題があるが、そのような者に限って実績を残す。現在では、単体の組織としては最高の収益を上げるようになった。それも、担当する職員がわずかな人員で、だ。
 しかし、その性格は極めて厳しく、自己中心的に映ってしまう。本社管理者をその部署に異動させることにしたが、残念ながら異動する方に全くの能力もなく、あえなく敗れ去った。今日、その者のサービス提供責任者の選任を取り下げる書類を持って来た。
 彼女にとっては、目の上のたん瘤を取り除いて、再び、自由に出来る環境を作った。そして、新たな相談支援事業所の仕事を、部署は違えど、障碍者の世界では自分の名前が通っているので、それをないがしろにさせないと出て来た。
 自分を通過させないと、仕事が来ないように図っていたが、壊した。今度は、自分が確保した利用者の相談支援をすると言って来た。

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