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トップハート物語(5885)立志伝敢闘編
20/07/18
2015年(平成27年)4月上旬。
 朝一番、その時間も8時には出発したいと連れて行って貰うNPO法人常勤理事に言って居た。時間も伝えてあった。いつものことなので、別にいいが期待はしていた。
 いつも言って居るのに、平気で遅れるのが通常だ。だから、少し早目の時間を言って居る。
 「7時半には出たいので、お願いします。」
 実際は8時に出れば間に合うと思って居た。
 家庭裁判所に9時半にご本人、地域包括支援センター、ケアマネジャーと待ち合わせなのだ。いつもなら、というか昼間なら30分程度で到着も可能なのだが、朝の時間帯に混む区間があるので、私は1時間でも着かない経験上1時間半を見込んでいた。
 後見審判申立の面談なのだ。だから、遅れる訳には行かないのだ。mailは7時過ぎに飛ばした。返事が来た。
 『済みません、直ぐ準備をします。』
 ところが、8時になっても来ない。
 ついに、8時10分過ぎに事務所を出て地下鉄の駅に向かった。
 乗車して、暫くするとmailが来て事務所に着いたと言うが、返事はしない。
 地下鉄で25分乗車し駅に着いて、9時過ぎに裁判所に入った。
 1階のフロアで、紅茶を買って飲んだ。ここは60円で飲めるのだ。
 隣で、後見申し立てのような話をしているので、聞き耳を立てていた。
 突然、
 「今日、申し立てのお手伝いをさせて頂きます司法書士の○○です。」
 と言って、名刺をその叔母さんに差し出した。
 申し立てをするのに、今日初めての面会で既に出来上がっているんだと、また聞き耳を立てていた。
 「再度経緯を確認させて頂きます。私の講演会に来た時に、後見の話を聞いて相談に来た。」
 「はい、行政書士の先生は隣町にはいますが、私どもの村にはいなくて、行政書士の先生にお願いするのは田畑の相続の時だけで。後見と言う言葉は知って居ても、どのように使うのかお願いするのか全く分かりませんでした。」
 そんな会話を続けていたので、相手は行政書士の先生でその方が開拓した案件を司法書士の名前で作成して申し立てをするシステムが出来上がっているのだ。
 通常、後見申し立て書類作成料は弁護士、司法書士とも10万円程度だと言われている。その他に、実費として戸籍謄本や住民票の取り寄せ、申立て印紙などで掛かる。
 そのような話を聞いて、連携をしながら田舎で営業をしている行政書士の先生のことを思いながら、私が進めて行くプロジェクトチームの一つの方向性のヒントを頂いた。ただ、やはり巷間言われるように、後見申し立てが一つのビジネスとなりつつあるのが分かった。
 「もしかしたら、これが村の前例となって、色々聞いて来るかも知れませんよ。是非、広めて下さい。私はいつもでお力になります。」
 と、一生懸命に営業していた。
 暫くすると、遅れて着いたNPO法人常勤理事が来た。15分前だ。2階の後見人係書記官室がある廊下で待っていた。しかし、待ち人は来ない。
 心配になって階下に降りて玄関で待つ。約束の時間に遅れること10分。予約の5分前に裁判所にご本人と地域包括支援センター人権担当者などが到着した。
 待つ間もなく、手続きを取って面談室に。
 緊張するご本人。当然だと思う。自分が何かされるのではないか、何でこんなビルの一室に閉じ込められるのか。恐怖の余り、口数が全くなくなった。
 係の方が来て、ビデオ掛ける。20分ほど見せられて、その間ご本人は言葉を発しない。私が色々と声を掛ける。段々といつもの口調が戻って来る。
 しかし、一転して書記官が入って来ると緊張した顔になった。最初の質問が発せられた。
 「今日はどういった用件でここにおいでになりましたか。」
 答えられない。
 「何でか分からない。何でここに来たの。」
 これまで、幾度となく話をして、地域包括支援センター人権担当者やケアマネジャー、サービス事業所などが話をしていた。
 「私は頭がおかしくなっているから、誰かにお世話にならないと。」
と、言って居る日頃の言葉に、担当者が今日の話をしているし、車の中でも散々話をして理解しているというのだが。
 暫く遣り取りが続いて、
 「ご本人申し立てなのですが、全く理解されていないようなので、どうするか検討します。裁判所が勝手に決める訳に行かないので。」
 それはそうだ。
 私どもが外に出されて、唯一ご本人が調査官と話がなされた。
 その後、30分ほど裁判官を交えて協議したと言う。その模様は、別の記録で。

朝一番しか予約が取れない事態になって、それもひと月も待たされた挙句に。
それまでの面談でも、この後見制度を活用するという事は金銭管理を中心にご本人も要望していたし、何度も地域包括支援センターの人権担当者やケアマネジャーなどがお話になっていた。
当然、自宅から裁判所に移動する車両の中でも十分に納得されていたというのに。
いざ、面談室で書記官が来て面と向かって話し始めると、認知症状を発揮して不安を言葉にした。
いま流行りの
「意味分かりませ-ん。」
認知症状が有っても、防御する心は十分に残っている。
最初から数分で、疑問を挟んだ書記官が立って室外に。
代わりに調査官が来て、私、後見人候補者(当NPO法人理事)、地域包括支援センター人権担当者、担当ケアマネジャーが室外に出されて、ご本人だけ残る。
20分程度話が行われた。
調査官が外に出て、
「これから裁判官を交えて話し合いをしますので、暫くお待ちください。」
つまり、自分がここに何故来たのか以前の、ここがどこであるかが分からないというご本人の言葉に、本人申し立てが有効なのかどうかの判断だ。
既に認知症状が出てから数か月経過している。
進行が速い。
30分の審議が行われていた段階で、私の思いでは既に次の段階。
つまり、唯一の親族が居るのでその方に申し立ての申請者になって貰う事だ。
審議が終わって、案の定却下、つまり取り下げだ。
その取り下げ書類がご本人に提示された。
しかし、その書類の意味をご本人が聞いて書記官が説明をする。
しかし、意味分からないとしばし署名を拒否していたが、その説明が分からないのに署名させようとする行為と、申立てが意味分からないので受け取れないと言う決定と同じような気がするのだが。
申立書は無効で、取下書は有効という矛盾。
ここに署名して、という言葉に続いて今日の日にちも言われて、その通りに書きながら
「あとから書かない方が良かったと後悔するようなことは無いのかね。」
と、言いながら不承不承に書いたご本人。
終わってから、ご本人が
「こんなに沢山の人に来て貰って悪いことをしたかな。」
と、後見人候補である当NPO法人理事に何度も言って居た。
ちゃんと分かっていたのだ。
2時間に及ぶ対応で、結果が得られずに疲れたので、帰りに豚カツを注入した。
戻ってから、地域包括支援センターより親族の方に連絡されて、私とお話させて頂き、面談して申し立てをして頂くこととなった。

そんな訳で、多勢に勝利した認知症の方。
美味しい豚カツでスタミナを付けていると、本社管理者から異動した若者からmailが来た。印鑑が欲しいと言うのだ。丁度いい機会なので、スーパーバイザー業務がどの程度進んでいるのか聞きたいと返事した。
 全く駄目だろうというのが最初からの思いだ。それでも強行せざるを得ないのは、大きな売り上げ減という問題が横たわっているのだ。
 最初から、どうやら気が強いというのとプライドだけがあって実力が無いのが気付かない。そのうえ、周りが高評価して凄いと言って居るのに酔って居ると感じていたから、その気持ちをへし折らないと変わらないと感じていたのだ。
 『どんな成果が上がっていて、今後のプランを聞くのが楽しみです』
 と、mailを送った。
 暫くして、分かりましたとの返事が来た。
 事務所に戻ってmailしてあったので、直ぐに来た。
 私の懸念部分を聞いた。初日に、
 「ひと月で結果を出したいと思って居ます。」
 そう言って居た。
 しかし、
 「どうですか、結果が出せそうですか。」
 色々と言って居るが、何にもしていないのが実情で
 「いいか、出来ないなら出来ないと早く言ってな。他の事を考えないと行けないから。そうしないと、楽な方に逃げるから。」
 そう言いながら、決めた内容を確認したいとの
 「介護の方はどうなった。行って居るの。」
 「何にも相談がありませんが。」
 「それで、アップは見込めるの。問題が生じたら相談するとはなっているが、それとは売上アップとはどういう関係があるの。介護事務所に行かなくて達成できるの。」
 「。。。。」
奴のノルマは、自分で決めた売り上げ10%アップだ。
その目的を達成するために何をするかは任せてあるのだが、自分の収入は何で賄うかだ。最初は介護部門に席を置いて内部の改革をして貰う積りだったが、何もしなくて達成できるのか。
 「私は、管理者の上だと思って居ます。」
と、私の案を婉曲に拒否したが、それでは何をどうするのか、それを教えて欲しいと言う私の問いに答えられない。
 問題なのだ。こんな口先だけで、意地を通した者が何もせずに研修センターに逃げ込んで
 「それでいま募集している就労支援の応募者を増やすために何をしているの?」
と、聞いても返事が無い。
 この1週間何もしていなくて、単なる申請書を見て大変だ、大変だと言って居るだけだ。
 また、
 「相談支援事業所には行って居ますよ。」
と、言うが管理者は自分で切り開いているので、何の問題もない。
逃げに入った彼をどう処置するか、もう一つ問題を抱えてしまった。

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