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トップハート物語(5884)立志伝敢闘編
20/07/18
2015年(平成27年)4月上旬。
 朝から雨が降って、寒い一日だった。世は、桜満開で喜んでいたのに、それもつかの間だった。思えば、1日だけ暖かな花見日和だった。これから、ずっと雨模様が続く。
 朝からごった返していた。次々と社員が来る。
 大阪市にあるNPO法人責任者は、突然来た実地調査の打ち合わせ。
「打ち合わせなどないから、大丈夫だから。」
 「管理者も気にしていて。」
 いつも、
 「不正はするな。必ず見つかる。間違いは指導で終わるが、不正は取り消されるし後始末が大変だ。売り上げなど気にせずに、正道を行け。」
 そう言ってある。
 だから、特別何も指示しない。ただ、会社が準備するモノがあり決算書や勘定元帳など。
 そして、新たに採用した人物のことについて。
 「最初はいいと思って居たのですが、実際に勤務に就くと少し問題が。あれこれと、条件に文句らしいことを言って来た。」
 「大体、これまでもそうだろう。信用置けないから。採用されるまでは猫を被っていて、いざ、契約すると急に変わる。それを、前提にして考えないと。」
 そんなことを言いながら、いると急に入って来たこのフロアに居る居宅介護支援事業所管理者が来た。
 「後見をお願いしているTさんですが・・」
と、言って段々と悪化して行く認知症の症状と、戸惑って動けない地域包括支援センター、市役所職員の動きを伝えた。
 「最初、ケアマネジャーの私に金融関係手続きをさせる積りだったようですが、断るとやっと市役所も動き出して。預金窓口で、お父さんの名義でも生活費だけは引き出せるように特例で認めてくれました。引き出す際に、誰か一緒に来ることとその金額が居る理由書を出すことで特例として認められました。」
 「特例も何も、ご本人家族のものだし何が特例だ。」
 夫が意識不明の重篤な症状になり、妻は認知症でキャッシュカードの間違った暗証番号を何度も押すので使用不可能になってしまった。妻だという証明がされない。本人が生年月日や必要な事項に応えられないのだ。そのうえ、無縁家族なのだ。
 日常生活に使う金銭が無くなり、夫の入院費や日常生活に最低限必要な金銭が無い。まだ、夫に意識がある時に面会して、後見の必要性を説明したが言下に拒否された。
 当然だと思う。地域包括支援センターも私に後見の依頼をして来るが、夫には何も説明していない。病院側も妻の、見舞いに来た時に他の見舞客に金銭を盗られたと騒ぐ奇行に気付きながら、夫には何も話をしていなかった。
 手遅れになって、結果的に何もできない状態となった。
 地域包括支援センターの意向に沿って、直ぐに後見申立のために戸籍謄本などの取り寄せが始まった。
 「噂の段階で夫は再婚で、前妻に子供がいて、その子は養子に出されていて関係は無いようになっているそうです。」
 「とにかく、戸籍謄本を取り寄せているので暫く待って欲しい。」
 そう言って、話を一旦休止した。
 新たに設置した相談支援事業所管理者が来た。その他数人の社員が短時間の話をして、私は出発した。
 あまり期待できないとは思って居たが、全く期待していないことは無かった。ただ、会う人物が、格下になったことで相手の思いが感じられた。
 東京など主要都市で年間かなりの数のコーチングとセミナー開催を行っている業者との話し合いだ。私は、先日、京都において民事信託の第一人者の方とお会いして、自分の思いの話をして、このプランを進めましょうとなったが言い出しっぺの私が主体となって動かないと行けないのは、当然で、私がそのシステムを構築することになった。
 全国的な知名度のある方ならいいが、私のようにローカル人には厳しい。
 少し早目に着いて、暫く待って約束した方と異なった人物が来た。ただ、やはり能力的なモノは分からないが、この世界の専門的な知識が無いのと、多分、自分たちの仕事に繋げるように言われているので、理解できないままに話は終わった。
 つまり、
 「御社の考えは分かりましたが、当社は契約された法人の経営者や従業員のスキルアップに特化した会社で、他の関係のある業界の全国展開している事業所にお話されてみたらどうですか。」
 そんな感じだった。
 別にガックリはしないが、どこもここも自分たちの現在の業務を広げようとしないのが分かった。ここがネックなのだろうと、先日のF-BIZシステムの話を思い出した。新たな販路を開拓するのが、又は自分の持っているものを活用して新たな業務を得ることを考えないと行けないのだ。それが出来ないこの会社の行く末は決まった。
 などと、勝手に理由を付けて新たな販路をどう開拓するのか行き詰ってしまった。
 直ぐに戻る気持ちが無く、途中で昼食を済ませて、一旦戻ってから再び外出。と言っても、大阪市にあるNPO法人の現地調査に対応する資料が倉庫にあるかも知れないので、倉庫に久々に行った。無かった。
 替わりに、多くの途中退社のユニフォームがあったので、自分が着れるものを持って来た。そのまま、スーパー銭湯に行ってゆっくりと考え事をした。
 行く前に本屋さんに立ち寄って、書籍を購入して風呂上がりに談話室で読もうと思ったが、暗いこともあったが字が小さくて読めなかった。
 雨が一日中、強く降っていた。

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