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トップハート物語(5869)立志伝敢闘編
20/07/10
2015年(平成27年)3月下旬。
 朝、起きて少しパソコンを動かして、珈琲を飲みながらテレビを見る。時間はまだ、5時台だ。既に、この時間は起きている。自宅の大宮で朝の目覚めだ。
 暫くして、妻が起きて来る。食事の準備をして、いつも食べない朝食を頂く。私は魚が好きなので、鮭の塩焼き、ギンダラの煮付け、秋刀魚の塩焼きが揃って居る。そんな家は当家だけだろうと思いながら、食べる。
 「来月の28、29、30日に京都に行くから。」
 「うん。」
 「本当は3泊4日で行くことにしたんだけれど、同行する一人が三泊四日は無理だと言って、二泊三日になった。そのうちの1日行くから。」
 「別に来てもいいけど、全く休みなしで働いているので相手できないかも知れない。」
 「別に相手なんかいらない。勝手に入って掃除でもして帰るから。」
 そんな話をしてこの地の仮住まいのマンションの話になった。
 「引っ越して新しいところに転居したらいい。」
 「別に必要ない。4万5千円の今のところで十分。」
 「広いところに引っ越せばいい。」
 「今度、新しい事務所に借りたから。」
 「近くのマンションでも買えばいい。」
 「事務所で買おうと思ったが、居住用だからと断られた。」
 「居住用で買えばいいじゃない。そこに住んだら。」
 何という事を。
 以前は、そんなことより金銭を使うことに敏感で自由な物事を考えて実行できなかった。それが、どういった風の吹き回しか。
 自分も旅行に行ったり、昨日は、夕方まで
 「ミッドタウン内の美術館で絵を鑑賞して来た。」
などと、いう生活を送っているので、少しは自由にさせようとしているのだろうか。
 そんな会話の後、いつもの散髪をして貰ってお風呂に浸かる。足を伸ばせるのはいい。
 早目に妻に車に乗せて貰って、東大宮駅に向かう。直ぐにチケットを購入して電車の来るのを待った。直通で目的の品川駅に行けるのだ。
 品川駅では、まず三菱東京UFJ銀行に行って振り込みをしないといけない。社員の給与の振込だ。出張なので通帳を持って出ている。その次は、東京に出て来た時に一緒の会社に入った、新潟県直江津からの彼と会う。そして、最後は飲食業の重鎮とお会いしてプランを提示して、サポート若しくはコラボレーションの道を付けることだ。
 品川駅がこれほど変貌しているとは想像もしていなかった。海岸側は、私が以前品川へ通勤していた時には、うら寂しい地域だった。それが、どうだ。大きなビルが建ち並ぶ一大ビジネス街に変貌している。
 昼間だと言うのに、行きかう広い通路に一杯の人の波。歩けないのだ。こんな人が居るなんて、あの時代が無かったかのように感じた。
 探すのも大変。三菱東京UFJ銀行品川支店だ。以前は、品川に無かった。あったのは田町支店だ。その在処を探すのにiPadを使う。ナビで誘導して貰ってやっと分かる。それまで、無駄な時間だった。
 入金が終わって、再び駅に向かった。まだ、15分あるのでみどりの窓口で帰りのチケットを購入した。帰りは夜の7時7分だ。彼に会った後、5時からフード界のカリスマに会うのだ。
 同期の彼は既に定年で退職し、仕事はしていない。どんな暮らしぶりか聞きたいと思うが、それより目的は彼を勧誘することだ。
 期待を持って一昨日行政書士の男性を当社の居宅介護支援事業所に試験的に行かせたが、何とパソコンを使うことが出来ないとの報告が来た。信じられない。行政書士の仕事をこれからしようと、既に登録も終わって開業しているのだ。
 しかし、どうやって仕事をするのだ。全ての業務はパソコンを使用しないで出来るとは思えない。ガックリきたのは、私だけではない。折角、新たな境地を開こうと思って考えたシステムが実行不可能となったのだ。
 その代りに思いついたのが、定年で仕事をしていないがパソコンだったらある程度出来る彼に目を付けたのだ。その話をして、了承を得るのが最初の仕事だ。
 久々に、品川駅中央口で会って、直ぐに食事に行った。中華を二人で食べて、暫く話し込んだ。彼の定年後の生活を聞き、それでも上の空だった。彼は気付いたかどうか分からないが、いつ彼に
「この地に来て手伝ってくれるか。」
と、切り出すのかチャンスを待っていた。
 なかなか来ない。席を替えた。喫茶室に行った。若者が多そうな店で、嫌に目につくミニと胸を強調するような衣服。しかし、働いているウエートレスはそんなに若くない。中には、コスチュームがはち切れんばかりの大女が居たし。
 やっと、切り出した。突然切り出した。
 「それだったら、俺んところに来て手伝ってくれないか。宿泊する部屋を確保しておくから。簡単だから。お前のような、誠実なそして、確実な人間が必要な仕事だ。お前だったら出来る。」
 何となく戸惑った顔をしていたが、拒否する言葉は出て来ないのを見計らって
 「どうせ、仕事もしていないし勿体ない。何もずっと居ろと言って居る訳じゃない。往復したらいい。
 ダメな時にはダメと言うが、全くその言葉は無い。断片的にその話をする。そして、他の話をする。彼の不安は、金銭的な問題だ。
 「年金は全額出ていないが、厚生年金と郵便貯金の積み立てていた年金で家賃がやっと払える。」
 「家賃幾らや?」
 「8万円だ。」
 「いいじゃないか。俺の今の家賃は4万5千円だ。」
 「生活費が10万円弱で、毎月の持ち出しだ。」
 かれは、私と同じ会社に入社した時には定年の60歳までで4000万円貯金すると言って、郵便貯金を始めた。
 そして、なんと予定通りその金額を定年までに貯めたのだ。
 それが、定年となって持ち出しが出て来ると減って行く貯金の金額を見て不安になると言う。だから、その金額を減らないように働くことで賄えるのだ。
 結果的にそうなることを彼は計算をしている筈だ。
 周辺の定年者の話などをしていたが、耳に入らない。
 一緒に入社した数百人のうち、気になっている又は名前の憶えている者たちの名前を上げて、話をしていると時間が来た。
 彼に4時間も付き合わせることになった。
 そして、次の予約をしていたフード業界のカリスマに気持ちが移って、待ち合わせ場所の品川駅中央口前の時計台の前に立った。約束時間の15分前だった。そして、暫くして約束の5時少し前にカリスマが来た。
 カリスマの知って居る、駅近くの「ルノアール」に入った。挨拶などを交わして、早速本題に入った。私のプランである、飲食業界の働く人を確保する案を提示した。
 「それは素晴らしい。必ずみんなが注目してうまく行く。佐藤さんは凄いな。驚きました。」
 そう言いながら、数十分後、
 「素晴らしいけれど、私がそれに関わるなら相当の時間を取らないと行けない。それは無理だ。相当のエネルギーを必要とする。」
 そう言いながら
「私は佐藤さんを良く知らない。信頼をしていいのかよくわからないので。」
と、言って1時間後には断られた。
 私の頭の中では、すべてのプランを出させて内容も言わせて、そのうえで、難しいとは何か考えているのか、とうがった見方をした。
 そして、他の協会とコラボするか、そういった考えが浮かんだ
 ある程度諦めかけた時に、まだもう少し、と再度新たなカリキュラムの案を提案した。つまり、フード的に考え付かなかったことを言った。
 段々と、話が核心に進んで行って、
 「そのサロンにお邪魔して指導をしたい。加えて、その時に就労などのカリキュラムを打ち合わせしたい。」
 そして、そのコンサルタント料金を口に出した。

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