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トップハート物語(5863)立志伝敢闘編
20/07/07
2015年(平成27年)3月中旬。
 今日の夕方に二人の管理者と相次いで会い、今後の話をすることになっていた。一人は本社管理者、本社のある大東市の一人は居宅介護支援事業所管理者。
 その言葉をどう言ったらいいのか、熟慮を要する時間だった。
 朝10時から、研修センターにて会議があった。訳が分からないが、結果的に要請することとなった、専門家による新たなプランの指導だ。しかし、専門家とは名ばかりで大した示唆も無く、意味がない無駄な時間で多くの人を巻き込んだ。
 そのうえ、当社も振り回されえ何が何だか分からなくなり、多くの組織がごちゃ混ぜになり、自分でも収集が付かないような状態になった。その点は、追々整理が付くとは思うが頭が痛い。
 それでも、さすがに私の幸運なのか、ピンチがチャンスに替わってしまった様相が生まれて来た。
 今日は、そのまとめで少人数での会議だった。それまでは、当初10人以上から7,8人は常に参加していた。絞ったのだ。訳が分からない話し合いに、困惑の色が濃くなったのと不満だらけの方向に向かったので私が切ったのだ。
 そう言う経緯を経て、今日の会議は行政とコンサルタントと私の3人だ。2時間の話し合いも、結果的には私のプランの説明に終始した。新たなビジネスモデルなので理解できないのだ。
 「いつも、先を行って居て、後追いで聞くことになるので、果たして私どもが必要だったのか。お役に立っているのか。」
 などと、言って居た。
 別に、全く意味のないことではないと、いつものようにポジティブな考えに至った。提案して来る内容には、必ず裏があるコンサルタント。つまり、自分の息の掛かった業者を捻じ込みたい。
 露骨なのだ。
 そのような遣り取りで、ついに2時間を経過して昼になったので止めた。その直前に、コンサルタントが今回の補助金申請に自分たちが関わったために、つまり提案したために補助金の申請前に動いたとの判断で、却下されたのだ。
 その点を深く行政も併せて悔恨の念を抱いているようで、前回も謝罪があった。それを、何とかしたいとの思いがあり、その提案があった。
 勿論、私は受け入れて、その対応をさせて貰う事とした。
 終わって、事務所に戻って暫く事務処理をしてから部屋に戻った。食事を簡単にして、本社管理者との待ち合わせ場所、いつものモスフードに向かった。
 話の中心は、彼をスーパーバイザーとして活用したいと考えているのだ。その意識を持ってどう職務などを決めて行ったらいいのかと思って居た。
 確かに、彼は回転ずしチェーン店でスーパーバイザーの経験がある。しかし、この業界では無知に近い。確かに、介護福祉士養成校に行ってそれなりの基礎があるが、在学中にアルバイト先の回転ずし屋に入社した。
その頃は回転ずしのブームの始まりで、誰でもよかった。彼もそれほどのマーケティング知識があった訳ではなく、上から言われたことを強要するだけだった筈だ。
 その経験は長くはない。家庭的な問題があって、離婚してうつ症状を呈していた。その時に、紹介があって彼を入社させた。
 直ぐに、本社のクーデター的な動きがあり、排除した時に彼が管理者をしたいと言い出して、時に27歳の時だった。
 それから、2年半。実績は十分に上げたが、最近は停滞してこの1年は、全く実績らしい実績はない。
 つまり、一昨年と昨年と数字が変わらないのだ。
 動きが無いのと、この私が居る地区の介護保険部署と研修センターが考えられないほどの落ち込みで、救いようがない。そこで、突飛な案として口に出したのが、彼の移籍だ。
 口に出すと、それが現実となって来る。話し合いは1時間予定していたが、不足気味だった。立ち位置をどうするか。みんなの協力が得られなければ目標を達成できない。その目標とは、私の中では20%アップだ。
 この地区の介護部門、本社部門、そして研修部門。年間にして4000万円の増収だ。それが出来るかどうか。
 それは、私も協力するし指示をする。問題は獅子身中にあり。
 継続して、話し合いをすることになった。
 近くのファミレスで今度は大東市の居宅介護支援事業所管理者が待っている。この日の予定前に、自分から連絡して来て急にその日会いたいと言って来たが、無理だ。
 数分遅れて、約束時間にファミレスに入った。
 顔を見た時に、驚いた。どす黒く、生気が無い。見られない。余りに可哀想で、見られない。やはり、私の要求が堪えて、辞める決心をして来たと察知した。
 「君の用件は何?」
 「いや、先日頂いた宿題の返事をしないと行けないので。。。。閉鎖するなら、退職しかないと思います。私はケアマネジャーしか資格がないし、これ以上・・・」
 「俺は閉鎖するなんて言って居ない。辞めないよ。閉鎖なんてしない。俺が言ったのは、どういう風にこれから継続して行くのか案を出せと言った。誰が辞めると言った。」
 「えっ、それなら辞めないでいいんですか。今日出る時にお父さんに今日退職の話をして来るから、と言って出て来ました。辞めないでいいんですね。」
 「誰が辞めろと言った。このままではダメなので、自分なりの考えをまとめて来るように言った筈だ。後ろ向きの考えは止めて欲しい。」
 そう言いながら、彼女のそのどす黒い顔から生気の色が見えてくるのを感じて涙が滲んで来た。やっぱり、これまで長期間一緒にやって来た戦友の気持ちが芽生えた。

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