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トップハート物語(5807)立志伝敢闘編
20/06/07
 朝一番から、何度かmailが入った。一昨年末に入社したまだ30歳の女性社員。結構な頑張り具合で、頼りにしていた。昨年は、当社にマラソンを取り入れてくれて私は第一に沿道に応援に行った。
 それを契機に、当社もマラソン大会に選手を送った。そんな一時代にインパクトを与えてくれた。この女性を採用する時に、研修センターの責任者は
 「受講態度が悪くて休んでばかり。信用置けない。」
 そう言ったが、採用した。
 きっちり働いていて、問題は無い子だった。ただ、シングルマザーで心配はしていた。あの時、実家を出ると言ってマンションに転居した。その際の資料が何故か私に来る本社からの資料の中に入っていた。
 そのあて先が、本社管理者だった。つまり、付き合って居ると予想した。その前に、面談した。面談した時に、付き合って居る者がいると言って居た。その者は、この福祉業界だと言って居た。
 その時には、
「どこで働いているの。」
「施設で働いています。」
 と、聞いた時に何故か、当社の本社管理者と付き合って居ると決めつけてしまって居た。 
 その直感は当たっていた。しかし、私は何も言わない。言わないけれど、そのマンションを借りる保証書をどうするのか。本人に返さないと大変だと思って、NPO法人の大阪市にある事務所責任者に託して返して貰ったのだ。
 黙っていればいいのに、私が既に付き合って居ることを感づいていると彼に言ってしまって居た。
 私が知って居て、私が知って居るということを彼女らは知って居て、お互いに黙っていた。ところが、そのことをNPO法人の大阪市にあるオフィス責任者が口走ってしまったので、その責任者に
 「多分、来年春には退職すると思います。」
 そう言って居たようだが、その日が来ると知って居た。
 その彼女から、昨日も、今日も事務所に居るかどうかのmail来たが、
「今だったらいる。」
との返信に何も言って来ない。
 その間に、子育て中の社員で短時間労働の契約をしている彼女から電話だ。
 「今日事務所に居る時間ありますか?」
 「今居るよ。」
 「それだったら、これから行きます。」
 そう言って、10分、20分経過したが来ない。
息を切らして、やっと来た。
 「これ、しっかりしたドーナツがあったので買ってきました。」
 そう言って、差し出した。
 要件を話し始めた。今年の一つの事業として、化粧品の製造を委託し販売することにした。その試供品が出来たので、購入して暮れそうな社員を4人選定して使って貰った。その結果報告だった。
 「私は乾燥肌なので、使用したら本当に長持ちするししっとりしていい製品です。」
 そう言って、褒めあげて色々と意見を付け加えた。
 「実は、もう一つ話があるのですが、二度の育児休暇も貰って頑張ったのですが、やはり無理があり大変なんです。ですので、登録として働きたいと思います。」
色々と、大変な状況を聞いた。
 旦那は、午後から出勤の夜勤者で深夜に戻って来る。だから、子供二人の送り迎えが大変な状況で、遅れる訳にも行かずに辛いというのだ。
 「仕方がないね。それは仕方がないが、家計は大丈夫なのか。」
 「うん、大丈夫かな。」
 と、言いながらも覚悟を決めているので、仕方がない。
 「いつから。」
 「2月一杯で社員を止めて、登録にしたいと思います。」
 決まった。
 そして、今度は朝一番でメールをくれた、当社で一番の若手だ。
 やはり、化粧品の良さを絶賛して、高くても買いたいという訳だ。続けて、
 「3月一杯で退職させて頂きたいのですが。」
 冷静に受け止めた。
 一切何も言わずに
 「仕方がないな。」
 そう言った。
 彼女は続けて、
 「佐藤さんがおっしゃっていたように、これからの時代は予防の時代だと思います。そして、どうなってもいいようにスキルを付けたいのです。」
 あとは、色々な付け足しがあったが、聞く必要はない。
 全て、取ってつけたような理由だろう。結婚して、家庭に入りたいという訳だ。平気で虚言を吐くのは余り好きではない。
 それにしても、この様は一体何なのだ。この守口の支援管理者の問題だろう。次々と去って行くさまは、自分の事が原因と捉えているのだろうか。
 少し間を置かないと。1月NPO20代法人男子職員、2月30歳になったばかりの支援女子社員、3月30代後半の支援女子社員4月研修センター責任者定年。
午後から、後見の相談依頼に対応した。
 地域包括支援センターからの相談で、電話での情報は頂いていた。同行として、NPO法人常勤理事と政令指定都市にあるオフィスの責任者を連れて行った。
 信じられないことだが、この面談の日まで店を営んでいるのだ。
 「おいでになった時間は、多分取引先の薬剤師協会にお方が来て残の薬を引き上げに来ると思います。その際のチェックと重なってしまうと思うので、少し待って頂かないと行けないと思います。」
 そのように、地域包括支援センターの主任介護支援専門員で看護師から説明があった。
 寒い、風が冷たくて寒い。
 外で時間を調整して、ギリギリの約束時間に店に入った。まだ、チェックの最中だった。暫く待って、終わったので面接に入った。狭い部屋に同行の二人は立ったまま。地域包括支援センターの二人も立ったまま。
 わずかに、親族の妹夫婦と私と当然ご本人は座っていた。
 どの程度伝わっているのか、分からなかった。概ね情報と現実のかい離は大きいのが常だ。
 「妹さんはお金があるので、幾らでも支払うので全部頼みたいそうです。」
 そう、地域包括支援センターの主任介護支援専門員は言って居た。
 ところが、会ってみると
 「後見人なんていらない。頼む人などいない。」
 そんな話だし、ご本人も
 「そんな知らない人が来て、私に死ねというのか。」
 全く、事前に何も話が無いのと同じだ。
 突然、知らない男が来て財産を預けろ、権利は全部後見人が握ってしまうのでは誰が納得するのか。
 私はごく自然に話をするだけで、お願いして後見人をさせて貰う訳ではないのだ。いやならそれまでで、説明を一通りして帰ってしまうのが私の姿勢だ。
小一時間の間にどのように変心したか。
私は何も変わらない。
 最後には、
 「あんたに全部任せたので頼みますよ。お願いします。」
 親族も同じような言葉を吐く。
 いつものパターンだ。それは、私には説得する気持ちも何もないからだ。
 説得では、続かないしうまく行かない。納得して貰うのが当たり前なのだが、それは自然として貰うのが私の気持ちで変わらない。
 店をあとにする時には、外まで出て手を振ってくれた。それにしても、この状態なのに、店をしていたのだ。確定申告もやっていた。それなのに、医師は診断書を書くというのだ。それも、後見相当の診断書を。

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