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トップハート物語(5794)立志伝敢闘編
20/05/29
2015年(平成27年)1月上旬。
 朝電話を受けたのは、本社管理者だった。就任して2年を経過する。早いものである。混乱の中、一ヘルパーだった二十代の若いやつが腐らずに残っていた結果、管理者となった。実権を握って、遣りたい放題で実績も上げずに給料ばかり高いやつとは、このことだった。
 何とかして辞めて貰おうと思ったが、その管理者とサービス提供責任者が実権を握っていて、その後を継いだとしても何もさせて貰えないので、継続した運営は厳しかった。排斥して、廃止しようと思って居た。
 発祥の事務所だったが、背に腹は代えられない。ところが、その底辺に居た若い男性の彼が、
 「私にさせてくれませんか。」
 と、運営を申し出て来た。
 一か八か、任せることにした。数か月は、人材を派遣してサポートした。ところが、瓢箪から駒とはこのことだった。実績を出し始めたのだ。それも急速に。落ち込んでいた実績を回復させたのだ。そればかりか、その上を行き出した。
 任せて大丈夫と判断していた。ところが、私の予測通りに壁にぶち当たって停滞し始めた。停滞と言っても、下がった訳ではなく高止まりして業績が向上しなくなった。問題を出し始めた。心配になって何とかしたいと思って居た。
 その間、高止まりの業績を上げるこの本社部門と、新規事業所部門、そして、この地区の支援部門。悪化し始めた、この地区の介護部門。そして、これまで私が力を入れていた研修部門は急降下を始めた。手を離した隙をこの者たちが動かなくなったのだ。
 打開をするために、助言をしていたが表面づらだけ合わせてあとはどうしようもない。何もしないのだ。しなければ、何も生まれないと言う持論を持っているので、それを何度も言ったが暖簾に腕押し。無駄な助言は止めることにした。
 打開をするためには、新たな方向を模索する必要がある。その打開策を巡って動いている。問題は、その停滞している本社の取り扱いだ。本社管理者が腰を落ち着けては何にもならない。これからの人材を殺してしまうと思う。
 「どうだ、動いてこの地区に来てみるか。」
 そう声を掛けたのは数か月前だった。
 本人は、本社管理者として活躍しているので当分はゆっくりと思っただろうが、そうやっていたのでは、人材は育たない。
 その時に私の頭の中には、人事案が育ちつつあった。彼を本社管理者からこの地区のス-パーバイザーに異動させて、落ち込んだ研修と介護部門の支援をさせる。特に、教育部門の責任者は今年定年だ。4月末を以て定年になるので、てこ入れをしやすい。
 そのテコ入れに彼を使う。そして、所属はこの地区の介護に置く。ここに来たら、打ち合わせをし易い。私の指示も出しやすい。現在の介護と研修の責任者は指示を聞いたふりをして、何もしないのだ。
 その大きな異動をして、本社の機能を事務所並に落とす。落とすことによって、負担を軽減する。
 もう一つの異動は、サロン設置の計画があるがその際、障碍者の相談支援をするので異動が必要になる。その異動は、将来サロンへの異動をとなる。
 その異動に、やる気満々の介護タクシー責任者を充てる積りだ。その異動は3月を想定している。計画相談を行う事業所を設立して、サービス提供する事業所も特定非営利活動法人として作ろうかと思って居る。
 もう、介護保険での事務所維持は厳しくなって来た。いくら、指導しても動かない。口は動くが体が動かずに、ただ、ズルズルと居るだけで終わってしまう。
 そんな意識があったので、本社管理者を中心とした異動を行おうと思って居る。
 その対象となる彼が来た。表向きは新年の挨拶だが、実際は異なると思う。私の思いを盗みに来たのだろう。その対象となることは話ししなかった。みんなのいる前で話をしようと思う。
 「今年は、私が居なくても事務所が回る様に教育しましたのでゆっくり休めました。年末から5日間休暇を頂きました。」
 私が異動の可能性を言ってあったので、それに合わせて動きましたと言う事なのだろう。
 準備は万端となった。
 「お土産を買ってきました。佐藤さんは、美味しいものをいつもお土産に買って来て配りますので、すごく気を使いました。」
 そう言って、吟味したお土産のお菓子を差し出した。
 受け取った時に、余りの軽さに口だけだなと思ってしまった。
 帰ってから、食べようと開けると、やはり思った通りだった。
 数百円の品を如何にも口だけで良くしようと言ったのだろうが、それではだめだ。モノがモノだけに、どうして心にもないことを言うのだろうか。もし、何も言わずに土産物だと差し出せば、それでいいわけだ。
 残念なことをした。私がそう思っても他の者は違う印象を持つかもしれないと、他の者にも説明して食べて貰おうと思った。しかし、見ただけで 
 「それは嘘だ。口だけだ。」
 そう、言下に否定した。
異口同音だった。
 午後は生命保険会社に行った。被後見人の配偶者の生命保険満期預り金の受領手続きだった。その行為をしたいと申し入れて、ひと月たった。その遅い手続きに部長から心配して連絡が有った。
 スムーズに終わった。それに引き換え、田舎バンクの対応が出鱈目すぎて目立つ。それでも、概ね中核の被後見人の請求業務が終わったのでホッとした。その気が1年ぶりくらいのスーパー銭湯への誘う気持ちに動かされて行って来た。

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