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トップハート物語(5779)立志伝敢闘編
20/05/22
2014年(平成26年)12月下旬。
朝から気になっていたのは、新規依頼のあった後見面談だ。まだ、時間だけが決まっていて、会う場所が決まっていない。どうしたらいいのだろうか、と思いながら相手からの連絡を待った。
 待っても、来ないので、暫くしてから連絡をした。この市の地域包括支援センターの主任ケアマネジャーの方だった。一般の居宅介護支援センターより能力が劣ると言われていて、相手にされない地域包括支援センターの中に於いては、
 「唯一まともな地域包括支援センター職員です。」
 と、当社の居宅介護支援事業所管理者から言われていた。
 それでも、今日なのに連絡が無い。電話すると、
 「済みません、連絡が遅くなって。」
 そう言って、一人は亡くなってしまったと言って。
 もう一人は、遠くに親族が居て高齢で、後見を依頼したいと言って居た。
 「その方の妹さんが、新年にこちらにきてお願いしたいと言って居ますので、ご高齢で体の調子の良い時にご連絡が来るので、その時にお願いしていいでしょうか。」
 と、いう訳で来年となったので、ホッとしていた。
 それが、夕方近くになって連絡が来た。
 それも、異なる市の地域包括支援センターから。
 「今日お約束していたのですが、場所のご連絡はまだでしたよね。」
 そう言って来た。
 えっ、それなら午前中に連絡して来年と約束したのは、別件だったのだと気付いた。そうだ、約束は、その市の地域包括支援センターで、先ほどの話は事前に打診があっただけで、約束していた訳ではなかったのだ。
 そう思って、スケジュール表を見直すと、そうだった。私の勘違いで、同じ日にそれも移動中に相談が重なっていたので勘違いしていたのだ。
 確かに、見直すとその、今、連絡が有った市の地域包括支援センターとの約束が3時半になっていた。
 「済みません。おいで頂くのは、地域包括支援センターです。」
 そう言って、その市の地域包括支援センター住所を聞いて
 「それでは、これから出ますので。」
 そう言って、時計を見ると既に3時は回っている。
 約束の3時半には到底間に合わない。
 向かっている途中でも、連絡が入った。
 15分遅れで、社会福祉協議会に入っている地域包括支援センターに入った。窓口で、突然聞かれた。
 「自転車に乗れますか。」
戸惑いながら、
 「ハイ、乗れますが。」
そうすると、やにわに自転車のカギを取り出した。
そして、カウンターに出して、大きなそれぞれのお宅の名前が入っている地図を取り出して、説明をし始めた。
 つまり、ここではなくて自宅に向かうと言う事なのだ。
 最初からそう言って頂ければ、そのように直行したのに。
 そう思って、
 「いや、車で向かいますので。住所だけ教えて下さい。」
 そう言って、住所を教えて貰って向かった。
 相談内容を思い出した。障碍者の方の後見相談で、親族と家族が見られないと言って居るので、その対応を相談された。
 移動中に未成年後見の勉強を俄かに始めた。着くまでに一通り理解して、降りた。移動時間はほんの数分だ。
 家に入ると大勢の親族が集まっていた。親、親の兄弟、子供など。挨拶が終わって、ご本人だと紹介してくれた方を見て、勝手に思って居た自分を反省した。
 既に還暦を超えているのがご本人だ。挨拶をして、説明を始めた。暫く終わって、
 「ケアマネジャーは、後見が付くのに反対ですが、私どもはもうこれ以上の対応が難しいので、ぜひお願いしたい。」
 そう、中心人物らしき男性が言った。
 私は誰が後見候補かと、結論をゆだねた。
 「私ども一族は、後見などの仕事は出来ないので第三者にお願いするほかない。そこで、幾らくらいの金銭が掛かるのか。それを知りたかったのです。」
 勿論、決まった金額は無いし、被後見人の財産から支出となるので、その点を説明した。そのうえで、ご本人の理解が必要であるとのことも。勿論、
 「この人は理解できない。」
 「それを決めつけてはだめです。理解できるかどうかではなく、ちゃんと説明をしないとだめです。どのような方にでも人権があることを忘れない様に。勝手にみんなで決めないようにして下さい。」
 「ありがとうございます。ケアマネジャーが言うのには、弁護士さんなんか何にもしないので任せられない、と言います。」
 「いいですか、今も言いましたようにご本人の財産の中から支出します。財産もないし障害年金と僅かな作業所での収入だけですので、弁護士は受任しません。裁判所も審判を下さないでしょう。」
 自分のところがしますとは言わないでいた。
 しかし、社協からの助言で候補として申し立てをすることになった。

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