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トップハート物語(5770)立志伝敢闘編
20/05/16
2014年(平成26年)12月中旬。
朝早く出た。過疎地にある、被後見人の不動産の評価と売却の可能性を探るために出掛けたのだ。早朝、寒い中白い息を吐いて出た。さわやかな気分になって、気持ちよく辛いとも思わないのは、やはり東北出身だ。
 現地に11時の約束だが、いつもの通り余裕を持ってNPO法人常勤理事に早目に出勤を依頼した。
 予定より遅めに来たが、それでも彼女にとっては一生懸命に早起きしたのだ。順調にそうこうして、余裕があるのが分かったので途中のセブンイレブンでコーヒーを飲んで一休みした。
 今日は、後見監督人の紹介で過疎地専門の不動産さんと会うのだ。そして、評価をして貰って、現金に換えられるか検討して貰う。何しろ、生活資金にも事欠く被後見人で厳しい生活状態だが、この財産が売却できれば生活もある程度安定する。
 しかし、以前、その過疎地の自宅などが売れないと地元の不動産屋さんの評価だった。ところが、先日、後見監督人の司法書士が紹介すると言って
 「過疎地専門の不動産居るから売れる。都会で生活していた現役引退者は田舎暮らしとか、過疎地にアトリエを構えるとかにあこがれを持っている。だから、過疎地物件は結構人気がある。その専門業者もいる。」
 と、いうことで紹介して貰う事となった。
 その業者と待ち合わせして、被後見人の家屋に向かったのだ。現在、被後見人は施設で暮らしていて、戻るのが嫌だと言って見にも行きたくないらしい。そのために、私も強制的に近い形で一度だけ一緒に自宅に行った。大きなお家で、敷地も広大に近い。しかし、広いだけで、周辺に人影も無かった。
 珈琲を飲んで一段落してから、再び向かった。少し早く到着して業者の来るのを待っていた。暫くして、大きな3ナンバーの車で業者が来た。70歳を遥かに超えている感じのお爺さんだが、仕事は好きなようだ。
 入り口の門扉に掛かっていた長い鎖にあった大きな錠前を外して庭に入った。草と木が茫々の中をかき分けて入って行った。しかし、玄関に来てから入り口のカギを持ってくるのを忘れていた。忘れたと言うより、他にカギが無かったので持ってくることが出来なかったのだ。
 入ることが出来ないままに、しばらく佇んでいて戻った。諦めて、今日は止めにした。後日、再度来ることになった。
 短時間で終わって、そのまま市内にまた一時間以上掛けて戻った。次は、成年後見人の申立の相談だ。
 老人保健施設に入所している方の、成年後見申し立てのお手伝いだ。地域包括支援センターの社会福祉士から相談があった。私が成年後見人の講義を区の公会堂で行った時に聞いていた社会福祉士が何度も電話で依頼して来たのだ。
 挨拶をして、中に入ると
 「そのまま入って下さい。」
 と、言われた。
 珍しく、靴のまま入って行く施設だった。応接室に通されて、社会福祉士から一通りの説明を受けた。待ち合わせ時間は午後3時半だったが、既に大きく過ぎていたので始めたのだが、本来は家族が来ることになっていた。
 「いつもこんな調子で、約束時間に守ることはありません。本当に苦労しているんです。」
 そう言っていた。
 孫が申立人になると言うのだ。
 「何度か説得して、専門の方にと言ったのですが、おばあちゃんの面倒を見たいと、兄と妹と孫が二人で候補になりたいと。サポートの金銭は言ってあります。調べたのですが、結構な金額が掛かるので、お宅様にお願いすることにしました。」
 と、いう訳だ。
 「そうですね。作成するだけで弁護士や司法書士は10万円くらいすると思います。」
 そう返事した。
 「私どもも下書き程度をしてみようと思ってやったんですが、特に戸籍関係は見方が全く分からずに、やっぱり専門家にして貰う方が良いと。」
 そんな話をしている時に、やっと家族と言うか孫が来た。
 男性で茶髪で、今風でも仕事はそんな恰好で大丈夫かと言う感じだった。
 このような男性が何故後見人をしたいのか分からない。
 そんな思いも顔に出さずに、一通りの話をした。多分、動かないだろう。だから、進まない恐れがある。
 「家庭裁判所には来てくれるんですか。」
 申し立ては本人がするので、私は関係が無いのだが書類のサポート上、提出まではサポートしようと思った。
 通帳にほとんどお金が無くて、サポート代も貰う事がためらわれるので、
 「5万円程度は取られると言って、了解を貰って居ます。」
 そう社会福祉士は言って居たが、
 「通帳を見るとそんなに取れないので、1万円くらいだけ頂きます。」
 そう返事していた。
 「休みが取れますか。法務局に行って貰わないと行けない。」
渋々納得していた。
 スムーズに進展するかが問題だ。
 戻りながら、車の中で休む。夜に、NPO法人常勤理事がリンパマッサージの研修を受けに行った。

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