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トップハート物語(5745)立志伝敢闘編
20/05/04
2014年(平成26年)11月中旬。
この度の上京の目的は、被後見人の代理として東京簡易裁判所へ出廷する事だった。
 朝はいつもの時間に、宿泊先の「アパホテル八丁堀」で起きて1Fの食事に行った。笑ってしまったのは、下町とはいえ東京のど真ん中である。ホテルのレストランと表示されている食事場所は、こう言っては何だが田舎町の食堂。
 お年寄り、それも70歳は超えているだろうお婆さんがウエイトレスだ。最近は、先日終了した創業スクールで、日本第二の都市のオフィス街の一等地のビルの中にあるイタリアンレストランで食事をしたが、同じようにウエイトレスが白髪のお婆さんが活躍。
 そんな時代になるのだと、思いながら、外人客が多い食堂で応対しているのを見て思わず微笑んだ。
 終わって、部屋に戻ってシャワーを浴びた。少し時間調整をしてから出発した。とにかく荷物は重い。私は無呼吸症候群なので、空気を取り入れる装置を装着しながら睡眠だ。その機器には加湿装置がもあるので、その分もプラスされる。そして、浄水でなければならないので、浄水も入っている。
 その重い荷物に、3キロもあるiPadを入れてある。本当は新しいiPadだったらそんなに重くないのだが、その一番古い型を持っている。その古い型は、最初に発売されたもので外国にて製造されたものを輸入されて、購入した。
 日本製ではないので、写真を撮るときにシャッター音がしない。会議や集会の会場で撮影する際には、便利で都合がいい。
 その重い荷物を持ってチェックアウトした。近くの日比谷線八丁堀駅から霞ヶ関駅に向かった。10分程度だと思うが、早い。しかし、昨日下見した時と違った位置で降りてしまったので、複雑な霞ヶ関駅で迷った。
 迷ったが、時間は沢山あるので何とか東京簡易裁判所玄関に辿り着いた。
東京簡易裁判所に入る前に、あるアイデアを思いついたので、先日、北新地で会った栄養管理システムを開発し、周知に動いている執行役員に連絡した。
 一昨日、後見の集いで会った、後見処理システムを開発した事業者に提案した認知症のシステムを、独自で開発しようと思ったのだ。その際、開発費用は高額になるが、栄養管理システムと同じ方式なので、その開発業者に依頼したら安価で出来るのではないかと思ったのだ。
 その窓口となっているのは、その方なのだ。ただ、私の予定を見ると27日以降しか時間が取れない。何故なら、彼は日本全国を回っていて、時には自宅のある高知県に居るのだ。そのスケジュールに合わせるとなると1日必要になる。その終日空いているのは、その日以降しかない。
 早速連絡して、自分のアイデアを話そうと思ったが、
「今移動中ですので、あとから連絡させて頂きます。」
「いや、私は裁判所に入るので、終わったら連絡したいと思いますが、何時くらいなら大丈夫ですか。」
「お昼くらいなら。」
「分かりました、こちららから連絡します。」
そう言って、先に進んだ。
東京簡易裁判所が終わったら、直ぐに東京駅に向かえば11時頃の新幹線に乗車できると思ったが、それは叶わないこととなった。
東京簡易裁判所入り口で、金属探知機を通るために、手持ちの携帯電話2台と財布2個をアクリルの箱に入れた。自分も金属探知機のアーケードを潜った。
 難なく通過して、法廷となっている7階の701号法廷に向かった。入り口で一瞥して少しの裁判所の人間ではない者と遭遇した。電話で話をしたファイナンス会社の者だとは思うが、お互いに声も掛けない。
 目つきが悪い男性と、その部下であるような女性が来ていた。私も何も言わずに、室内に入った。
 そこにはミニチュアの法廷があった。裁判所の女性に
 「名簿に名前をお書きください。」
と、言われて記入した。
 傍聴席に座って待っていて下さいと言われて、席に座った。
 ミニチュア法廷のテーブルには、司法委員、裁判官、書記官というネームプレートが置いてあった。
 先物取引のような感じの円形テーブルだった。
 しばらく座っていて、突然
 「起立して下さい。」
 と、言われて我に返った。
 いよいよ始まるのだと、緊張感が走った。
 「それでは、佐藤さん中に入って下さい。」
 そう言われて、傍聴席から円形テーブルの空いていた席に座った。
 被後見人の借入金の存在を確認するのを求められて、
 「はい、本人の署名ですので間違いありません。」
 と、答えて。
 続いて、生活状況を聞かれて返済の確認をされた。
 「大丈夫です。色々と経緯については問題がありますが、本人が借り入れたのには間違いありませんので、私が責任を持って返済します。」
 司法委員、が意見を求められて
 「とにかく、別室でお話しましょう。」
と言い、別室にファイナンス会社の目つきの悪い男性と司法委員と移動した。
 私は一貫して返済を認めて、なおかつ一定の金額を提示している。それは、和解案として事前に相手の方のファイナンス会社担当者へ既に話をしている。その了解を得ているので、何故改めて話をするのか、疑問だった。
 しかし、この司法委員の
 「生活は大丈夫ですか。維持できますか。」
 同じように、法廷でも裁判官が言って居た言葉と一致していたので、相当私が言って居る条件は良すぎて、心配なのだろうと思った。
 もう少し下げればよかったかと思ったが、止めた。早く返済を完了してスッキリしたい。それは、返済できる裏付けがあるから大丈夫だ。
 そのような話をしている時に、ファイナンス会社の社員が
 「既にうちの方と事前に和解案を吟味して決まっているんですよね。」
 私に言ったので、そうだと答えた。
「それならいいですね。」
 と、司法委員の結論で協議は終わった。
 再度法廷に戻って、裁判官と司法委員が話をして終わった。
 結審のように、再度裁判官が和解案を読み上げて終わった。
 「後ほど、裁判所から和解通知を送ります。」
 法定外に出てから、ファイナンス会社の社員
 「この件とは別に話があるので時間を頂けますか。」
 そう、二度言った。
不審なそれも嫌な顔をして、渋々
 「次もあるので、外で待っていてくれませんか。」
 外に出て、待っていたが、気が替わった。
 15分ほど待っていたが、終わらないので地下食堂に行った。
 この法廷が行われている間に、アイデアが浮かんだのだ。
 こんな無駄な時間を過ごさなくても、処理できる方法がある筈だ。そう思ったのだ。その案を提案して、ファイナンス会社との関係を構築しようと思ったのだ。
 しかし、そんな大事な案をこの一社員に言っても分からないだろう。いや、実現しないだろうと判断したのだ。もっと、上層部に話をしたいと思った。
 その裁判が終わって、30分ほど休んだ。
 丸ノ内線で東京駅に入る。時間は十分あるので、チケットを購入してお土産を見て回った。そして、12時になると同時に先ほどの約束した栄養管理システムの開発者と携帯で話をした。
 まず、私の考えた認知症関連のシステムの話をして、
 「私としては、同じ入り口で中に入ったら区分けされている方が沢山の方に利用して頂けると思います。独自でしてもいいのですが、もし、協力していけるなら一緒に考えて行こうと思いますが、如何でしょうか。」
「いや、有難いお話です。ご一緒にさせて頂ければ。」
「私は特許も検討しています。独自で開発してもいいのですが、栄養管理システムと考えは同じなので、開発費が安くできると思ってお話をさせて頂きました。」
 「ありがたいです。」
私のスケジュールの話をして、
「私はどこにでも行きますので、是非、私の考えを面と向かって聞いて頂いて納得して頂きたいと思います。折角、先日お話をさせて頂き、知らんふりしてやる積りはありませんので。」
「もう、願っても無いことですが、27日からは北海道です。」
 「どこへでも、と言いましたが、北海道では。無理です。それでは、3連休はどちらに居ますか。」
 「23日は高地に帰っています。」
 「それなら、高地に行きます。日帰りで行けると調べてあります。5時間くらいで行けるので大丈夫です。」
 「いや、高地では大変ですから、どこか中間点にしましょうか。」
 「どこでも結構ですので、言って下さい。」
 「それでは、香川にしましょうか。」
 「結構です、香川のどこにしますか。」
 「いや、徳島にしましょう。徳島でお願いします。」
 「分かりました、徳島のどこに行けばいいですか。」
 「徳島駅前のクレメントホテルにしましょう。」
 と、言うことになった。
 直ぐに、移動するためには運転して貰うものが居ないと私は動けないので、新規事業所責任者に連絡した。
 『23日の予定を教えて下さい。』
 『大丈夫です。』
 『一緒に徳島に行って欲しい。』
 『かしこまりました。』
 安心して、土産物を購入して新幹線の中に消えた。
 新幹線の中では、暫くして眠くなったので眠った。起きてから、1時間半は色々と勉強。博物館などの活性化の仕掛けを考える。市の沢山の指定事業の協働システムの応募内容を考えていた。
 『市の広報誌記事の市民参加アイデア』『放置自転車削減のアイデア』『友好都市とのより一層深い交流のアイデア』『市民が被害者となっている消費問題予防のアイデア』『高齢者緊急装置の普及アイデア』である。
 その一つ一つを考えて、メモに勤しんだ。
 駅ではNPO法人常勤理事に迎えに来て貰った。

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