お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(5738)立志伝敢闘編
20/04/30
2014年(平成26年)11月中旬。
 午後から外出したかったのだが、思うように行かない。
 いつものように、出勤。大分寒くなった。昨夜は、処遇改善の報酬をどのように配分するかを最後に決めるまでの過程の話を、北海道の美味しいお魚などを頂きながら話をした。
7時に集合して、3、40分お腹を満たしてからテーマが難しかったのか、余りテーマに沿った話が出来なかった。
 「収入に対する人件費をどうするか。結論ではなく概要でいいので考え方を何でもいいから話をして欲しい。」
 そう切り出した。
 そうは言っても、経験の少ない彼女らは何を考えて何の話をしていいのか分からない。
 どうしても、ピンポイントの話になる。
 さすがに、くら寿司のスーパーバイザーをしていた本社管理者は
 「基本的な考えでは、人件費比率は55%程度だと思います。介護業界は高いのかも知れませんが、70%では高すぎるでしょう。」
 そんなことを言う。
 あとは、個別の話とか総合的な話は出来ない。
 居宅介護支援事業所管理者は
 「私は処遇改善には関係ないんですが、やはり頑張った分を加算してもらえるような制度を作って欲しいと思います。」
 と、言う。
 おおむね、加算を考えて貰いたいと。
 「問題は、処遇改善が来年から規定との連動、つまりキャリアアップした者をどのポストに付けて、どのくらいの手当てを支給するか。それを、決めて実行しなさいということだ。これまでも、昨年も就業規則を改正してハローワークに届けている。その際、皆さんのサインを頂いている。しかし、実行はしていない。実行するとみんなの給与は下がるので、遣っていない。しかし、今度は確実な実行を求めてなおかつ確認される機会があるかも知れない。その時に、実行して居なければ処遇改善加算の返還もあり得る。皆さんのレベルの方たちはそれなりのレベルで支給しているので、たとえ実行していなくても規定より下がっていることは無いので、その点は問題がない。しかし、最近の社員は働かない、土日休暇、朝は9時、夜はひどいのになると5時には帰りたい。介護福祉士などの資格を取得しても、サービス提供責任者はならない、などの我儘な奴が増えた。その奴でも、資格を取得したらそれなりの手当てをしはらう。中身を考えずに規定だけ作って実行しろという訳だ。」
 そんな話をした。
 「支払いたくない奴もいる。そんな奴にどうして規定を作ったから、支払わないと行けないのだ。働いたものに支払いたい。資格ではなく人材となった者に支払いたいと思うので、それをいかに実行できるような規定を作るかだ。」
 そんなことも言った。
そして、余りにも加算の話ばかりなので、用意したデータを配った。
研修センターの過去4年間の実績だ。
平均で年間5500万円以上稼いでいる。しかし、今年は10月までで2100万円だ。つまり、3000万円も落ちているのだ。
 「いいですか、3000万円と言ったら月250万円のマイナスだ。どこの部署にも固定費と言うのがある。この研修センターの場合は、家賃40万円、二人の社員の人件費70万円。講師謝金80万円、諸経費30万円。つまり、220万円の最低の収入が必要になる。その収益が無いとなると、どうなるのか。ただ、そこに居る社員を食べさせるために場所を貸して経費を出してあげている。つまり、皆さんの部署でマイナスのところが出たらみんなで負担をするということにするのか、それとも、自分の部署でクリアするのか。それを、考えて欲しいと言って居る。」
 あまりピンと来ない。
 「皆さんの働いた分は、全て皆さんに還元している。つまり、労働分配率100%だ。経費や中間管理の経費はその他の分で賄って居た。つまり、その研修センターの収益は私が考えて私が実行して、遣らせている。しかし、言うことを聞かなくなった。聞かないし動かない。動かないとどうなるか。」
いろいろ話をして、自覚して欲しかったのだが、同じように動かず急落している実績を2年も続けて諦めかけているこの地区の介護責任者は
 「庇う訳ではないのですが・・・」
と、言って庇い出した。
 「今日は個別の話をしないと言って居る。例を出したのは、今日は出席して居ないから。いいですか、その研修センターの収益で大きな間接費を負担していた。しかし、それがないとなると、どうしても資金不足になる。そうなった時には、皆さんが連帯で負担すると言う事ですか、それともそれぞれの部署で消化すると言う事ですか、ということを考えて欲しかった。というのも、現在の不足分は私が個人的に負担していて既に1500万円は貸し付けている形になっています。新規事業も3000万円は個人で持ち出しです。」
 そんな話をしたが、売り言葉に買い言葉のように自分の売り上げの低下にそんな言い方で返して来た。
 「それだったら、55%とか60%でいいですよ。」
 つまり、今の100%が半分近くと言うことは、自分たちの給与がそのような形になると言う事だった。
 その話をした翌日の今日に、発言した彼女が来た。そこで、私は彼女の言葉を窘めるように、話をした。まず、研修センターが営業行為をしないのは、誰か事務所に居ないとだめなので、動けないと彼女は言ったが、中に居ても出来る仕事を私はあると指示して居るのだ。
 「それをしないと言って居る。」
また、昨夜の席上で介護責任者の彼女に聞いた。
 「いま、この市に何か所の居宅介護支援事業所があるの?」
 「居宅介護支援事業所って、ケアマネジャーが居る事務所ですか。」
 「そうですよ。」
 「30か所くらいですか。」
 「いい、自分が訪問介護をしていて、その数すら分からないと言うはおかしいと思う。おれは、なん度も、2年前から自分の営業の話をした。全部回った?」
 「いや、遠くのケアマネジャーはどうせ利用者はこの近くに居ないから、回っても仕方がないと思って行きません。」
 「いい、この市には58か所も居宅介護支援事業所がある。なんで遠くの居宅介護支援事業所のケアマネジャーがこの近くの利用者を持っていないと決めつけるの。我々ケアマネジャー、本社のある市のケアマネジャーだって遠くの、この近くの利用者だってケースを持っている。ポストインしたって何の効果も無い。」
 そんなことを含めて、とにかくパンフレットと名刺だけでも置いてくるように何度も言って居る。
 やらない。言うだけ無駄な人たちだから、何年たっても売り上げは伸びない。
 新規事業所責任者が市に出すソーシャルビジネスのデータを作るのに、相談に来ていたが、もう時間が無くなって止めてしまった。
 大きな組織の、この地域だけで2万社も会員の組織と懇談会だ。相手から交流を呼びかけて来た。その組織に魅力を感じて出発した。
 NPO法人常勤理事、新規事業所責任者、この地域の居宅介護支援事業所管理者を連れて行った。立場はNPO法人理事としてだ。相手も、同じ目的を持ったNPO法人だ。
 繁華街の大きなビルに居を構える凄い組織だ。少し早かったので珈琲を飲んで、出発。余りに人が少ないので、拍子抜けしたが段々と相手の理事も増えて4対4になった。
 自己紹介をそれぞれ行って、会社説明になった。お互いに説明して時間が経過した。質疑応答になり、なんとなく実りのない話し合いだと直感したので手を抜いた。
 顔合わせとしては、こんなものかと思ったが、最後に言った。
 「このような、会合は何度か有りました。しかし、協力してなどと言っても、実現したことは全くありませんでした。本当に協力し合うなら、協働事業をきっちり決めて遣りましょう。」
 そんなことをツラ面言ったので、少し驚いたようだ。
長次郎で一人5000円くらいの寿司を食べて、二人を送った。その時に、居宅介護支援事業所管理者が酔っていて、聞いて下さいと言い出した。
 「私のお姉ちゃんの旦那さんは私と同じ年です。昨日、肺がんが見つかって、今年越せるかどうかと。」
 酔いながら、詳しい話をずっとしていた間、言葉も出なかった。

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報