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トップハート物語(5729)立志伝敢闘編
20/04/26
2014年(平成26年)11月初旬。
 数日前から、介護責任者が報告相談をしてきて、その対応を指示していた。
 寝たきりの利用者が転居した。その利用者へ訪問するのに、独居なので戸を開けることが出来ない。キーボックスを購入して外せない壊せない頑丈な設置を目論んだ。続いて、ドアにあるキーもそこそこのを設置した。
 順調にケアも行って、10名ばかりの訪問介護、看護、リハビリ、医療などのチームがその暗証番号を記憶してケアに当たっていた。
 ところが、ある日、当社の社員が昼に介護に入るときにドアのカギが掛かっていないことに気付いて責任者に報告があった。その確認に行って、何の被害も受けていないことを確認した後、私に報告があった。
 「誰か、その前に入りましたか。」
 「古稀ヘルパーさんです。」
 「忘れたんだな。カギを掛けるのを。」
 「そう思って、一応注意として連絡したのですが、掛けたと絶対に認めない。」
 「当たり前だ、掛けたという思い違いをしているだけだ。とりあえず、気を付けて。独居だし寝たきりだから、何かあったら問題だ。」
 「それなんですが、共通の意識は同じなのですが、そうすると、どうします。カギとかはそのままで良いでしょうか。」
 1%も無い可能性に、キーボックスの暗証番号の変更とドアのかぎの付け替えを指示した。
 翌日、来た。
 「古稀ヘルパーさんが来て『今日の朝、ドアが開いてましたぜ』と言って来ました。やっぱりすぐに来たかと、みんなで思ったので、『それじゃ、警察沙汰ですわ』と言ってその状況をつぶさに聞きました。シドロモドロになっていたのですが、佐藤さんに言われたように記録を書くように言いました。部屋の中の説明を求めたら、私たちが二人で昨夜行って確認したのと異なっているし、言っていることがおかしいので、誰も信用しない。」
 「自分が、昨朝、閉め忘れたのを言われたので、虚言を言って居るのだろう。誰か他の者が入って、ということは変更した時は既に夜だから、社員か他社の看護師とか医師が夜忍び込んだという想定をしたかった。無理があり過ぎる。仕事を失っては困るし、自分のプライドもある。馬鹿な奴だ。とにかく、警察に訴えるからちゃんとメモしておくように、俺が言っていたと言いなさい。」
 困ったものだ。
 十数年前に同じような事件の当事者でもある。その時は、還暦直前だった。このヘルパーさんは、年齢に違わず、働く。特に民生委員をしていたので、顔も広いし人望もある程度あった。自分にプライドを強く持っていて、人の指示を無視して好き勝手なことをする。
 例えば、計画通りの時間にケアに入らない。勝手に時間を変更して入る。ただ、誰も対応しない深夜とか早朝とか休日とか、全く断らずに受ける。そのうえ、困難事例の対応する能力が非常に高い。
 そんなわけで、幾らでも仕事を依頼される。そして、その仕事に慣れてくると、勝手に変更して、ケアマネジャーの指示も全く無視して遣りたい放題。
 利用者に完全に取り入って、利用者がこの古稀ヘルパーを守ってしまう。一番厄介なヘルパーさんだ。
 その十数年前に、我儘し放題の還暦ヘルパーに手を焼いた当時の管理者が、ヘルパーを外そうと、ファックスで担当が代わりますと連絡した。時は8月31日の午後だった。その方は、今回の利用者と同じ寝たきりで、朝昼晩と対応していた。
 朝のケアの時にベットから車いすに移乗して、夜、ベットに戻す。そんな、日常を送っていた。送信した管理者は、月末なので来月からという気持ちだった。しかし、何といつからと書いていなかったのが問題だった。
 そのファクスを受け取った、当時還暦のヘルパーさんはその夜から行かなかった。毎日、3回彼女が担当していたのだ。行かなかったらどうなるか。結果的には最悪の結果となった。
 その結果を踏まえて、還暦ヘルパーはどうしたかと言うと、ケアマネジャーのもとは勿論、市役所から近所から近隣の主だったところにfaxを持って歩いて、
「自分の責任ではない。」
 と、言いまわったのだ。
 そのお蔭で、事件となって警察は心臓まひで事件性が無いと判断して終わったのだが、新聞記者がかぎつけた。いや、誰か投書して読売新聞社が市や居宅介護支援事業所、周辺住民に聞き込みをして、最後に私に面会を求めて来た。
 事件性にしたいという新聞社とのせめぎあいがあった。
 挙句に、訳の分からない親族と言う金銭を要求する者まであらわれて、その処理に1年以上も費やしたのだ。
 その当事者がまた何かをしでかすかもしれないと、頭をよぎった。こんな凶悪な人物をヘルパーとして採用している会社は居ないだろう。
 朝から、やる気が無かった。昨日は、創業スクールで1日中終えた。今日は、その新規ビジネスの骨格でもまとめようと思って居たのだが、気が向かないのは困ったモノだ。全く進まない。何をしていたのかも記憶にないのだ。
 早朝、出勤して来て、事務処理をして部屋に戻ってテレビを見たのだ。7時から「全国大学駅伝」があった。
 始まる前までは当然ワクワクしていたが、始まると、応援していた早稲田大学が全くの体たらく。一体どうしたのだろうか。別に優勝と言うのではなく実力通りの走りをして欲しいだけで、全くいいところも無く終わったのだ。終わったのは、1区で終わったのだ。
 あとは詰まらなくなり、いつの間にか眠ってしまった。
 日曜日だが、2時半過ぎに再度出勤して終わった。

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