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トップハート物語(5718)立志伝敢闘編
20/04/20
2014年(平成26年)10月下旬。
 朝一で、本当に久しぶりにキラキラ目の珠緒ちゃんが来た。あのキラキラ目も、10年近く経過すると、少しは鈍くなって来たなと感じた。それでもまだ三十代だ。
 新たな事業の話を少しして、人材育成の話もした。昨日、介護支援事業所管理者が来て、たんの吸引に関するステップアップ研修の申し込みをしたいと言って来た。
 キラキラ目の珠緒ちゃんと彼女が受講対象だ。そのことで、少しは精神的に安定したのか。というのは、新規事業に関してプロジェクトチームのメンバーに選任されていないので、少し拗ねている。
 それでも、私としては当然の判断をしたまでだった。人選の際に、実績を残している者をスタッフとした。彼女がナンバーツーのこの地区の介護部門は燦々たる結果だ。その責任はあるし、まず、新規事業というより現状をどう回復させるのか考えて欲しいと思って居る。逃げ場などないのだ。
 人が居ない、新規が沢山入って来ている。その言葉のオンパレードだったが、全てがせネタだった。その言葉を信用して、社員を増やした。とんでもない結果だった。しかし、信じた私が悪かったのだから、自分で責任を取る積りだ。そのために、自己資金で新たな事業構築をして、余剰人員を吸収しようとしているのだ。
 その邪魔はしないでほしいと思って居たのだが、彼女や責任者が関係のプロジェクトチームスタッフに個別に電話で、訳の分からない捨て台詞や脅しのような言葉を吐いていたと言う。
 訳が分からず、困惑しているスタッフ。打ち合わせをしようと思っても、出来ない様にシフトを組む管理者。
放って置けばいずれは止むだろうと思って、そのままにしていた。最近は収まったようで、逆に、このキラキラ目の珠緒ちゃんから
 「私もどこかいい空き物件がないかと走って居る時に探したりしています。」
と、言われたのには嬉しいショックだった。
 早目に出発して、銀行に向かった。社員の給与支払いが始まったのだ。
 出来るだけ多くの社員に支払いたいが、一日の限度額があるので少ない金額の者から支払った。
 一旦戻って食事をした。暫く休んで着替えて、繁華街に向かった。今日の2時に、退職した知人と会うためだ。ファクタリングをお願いしていた、自動車メーカーの関連商社社員だった者だ。
 それだけの社員だから策士には違いないのだが、どこまで話をするかが悩みだった。
というのは、どこまで漏れるかによるのだ。私はアイデアを出すが、一緒にやろうと思ってだすのだが、彼がどう消化するのかが問題なのだ。
 ホテルに2時15分前に着いた。彼は、暫くしてから来た。
 早速、あの「半沢直樹」の座った席がある喫茶店に入った。ブームは去って今は空いていた。定年を過ぎて、嘱託も終わって悠悠自適な生活なのだが、何か居場所を考えている。勉強もしているのだが、優柔不断と考え過ぎるきらいがあり、結果として悠悠自適な立場になってしまったようだ。
 私は、そんな考えは微塵も無くて、まだ、パートナーだと思って居るのでその姿勢で臨んだ。
 色々な情報をお互いに出し合った。私の考えと一致するところがあるが、考えだけでは何も生まれない。それを、実行する人材と金が必要だ。
 それを、私はあるのでスタートアップ間近だ。
 同じ考えと同じアイデアというが、気にしないでいた。それなら、最初に言えばいいものを私が言ってからそう言うのは、どうか。
 などと、思ったが以外に相手から情報があった。それは、私がテレビで見た訪問管理栄養士のことだった。高知県の医療法人に属していると思っていたが、はっきりしないが多くの管理栄養士の方が学びに来ていると言う。
 栄養士の観点から、食の改善をしたり、胃ろう使用から口から食べられるようになる過程は圧巻だった。その素晴らしさが印象に残っていて、時間があったら見学に行こうと思って居た。
 パンフレットを出したので、それを見ながら何か聞いたことがあるなと思って居た。そのパンフレットの住所を見た。何と、高知県四万十市だった。それだったら、私が見たテレビの医療法人のパンフレットだった。
 その内容を聞いて、衝撃を受けた。それは、自分で栄養管理が出来るシステムで、
 「ケアマネジャーを通じて、普及したい。そんな希望を持っている。」
 「ダメですよ。出来る訳がない。ケアマネジャーが普及して金銭に繋がるならやるでしょうが、一銭にもならない普及活動など遣る訳がない。」
 そう言って、アイデアを示した。
そして、
「私が考えているスペースで活用するので、その名称を使わせてほしい。」
 そう伝えてくれるように、頼んだ。
 果たして、どう出るか。取り敢えず、私は手の内を明かした。どの程度の力になってくれるか分からない。自分の位置を占めるのに精一杯の感じがしたので、自分で動いて飛び込むほかないのと思った。
 「こちらの方に、年に数回来るのでご紹介します。」
 そう言って居たが、分からない。
 出したパンフレットを急にひっこめた。アイデアを取るだけなのか、本当に動いてくれるのか、分からない。自分の利になるかどうかだ。それによっては、アイデアだけを取られるかも知れない。ただ、実現するためには多額の資金が必要になって来る。それを、工面してまで自分でするかどうか。そうして、5時過ぎに別れた。

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