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トップハート物語(5709)立志伝敢闘編
20/04/16
2014年(平成26年)10月中旬。
 台風が次々と襲ってくる。今年は猟奇的な事件が相次いでいるが、それを掻き消すように自然災害が続いて来ている。
 今も、台風が連続して日本列島に上陸して災害を齎そうとしている。その告知がありながら、明日早朝から二人の社員が長野県松本市にある「松本大学」へ新規事業のために移動をするのだ。
 朝から雲行きが怪しくなっていたが、通常通り出勤した。いつものように、仕事をしたが余りに多くの事務処理が残っていてその処理だけで午前中は終わった。金曜日の衆議院議員の政経セミナーや夜のがんに罹患した社員の励ます会、翌日の創業セミナー、社員との食事会など多くのスケジュールが目白押しだった。
 やっと、落ち着いて仕事に向かえると思ったが、落ち着かない。沢山やることがあり、それに押されて遣りたいことが出来ない。遣ることは、処理しないと行けない事務処理が中心だ。
 遣りたいことは、沢山の事業プランのコンテストのようなものがあり、そのまとめをして応募したいのだ。
 勉強もしたい。目先の問題に追われたくない。そんなことも時々思ったりする。
 来ている多くの書類が各部署から集まって来て、その処理をして午前中は終わった。今日は、もう出勤しない積りでいた。ところが、NPO法人常勤理事が
「外出して必要なことをしないと、明日から出張なので大丈夫か。」
 と、聞いて来たのでヘルパーさんの報酬計算をして振り込みに出掛けようと決めた。
 2時前に再び出勤して、報酬計算を始めた。売り上げが幾つかの部署から来る。もう大きな数字を挙げることは不可能なのだろうか。停滞気味の数字に、意欲が無くなる。やはり、現場に携わっていないと、人は動かないのだろうか。幾ら檄を飛ばしても、案を言っても暖簾に腕押しだ。
 本社だけの報酬計算が出て来たので、その分だけでも処理した。本社の数字は全体で40万円近く、支援だけでも30万円程度8月に比べて増えた。ところが、報酬計算をしていると、ヘルパーさんの報酬だけでその増額分を食いつぶしている。
 つまり、売り上げの増加とヘルパーさんの報酬増加が同じ金額だ。本来なら報酬額は5、60㌫を占めているので、その分の収益があってもいいのだが、それがなされない。狂気の沙汰か。
 この守口の介護部門は相変わらず、低空飛行で数万円伸びたが意味がない数字だ。しかし、今までの彼女らの言い分だと、8月より稼働日数が1日減っているので実質増だと言うだろうか。
 しかし、意味なく毎月落ちているのだから、もし、その定義で行くなら3月は大幅に増えてもいいのだが、そうは行かずに、利用者が亡くなったとか入院したとか言う。
 研修センターの落ち込みはもう救えない。しかし、責任者は平気の平左。一時、大きく減らした際には、辞めると言い出して逃げの一手だった。大体、売り上げが大幅に下がると、退職を言い出す。そして、逃げる。
 「会社は自分の評価をしてくれない。」
 と、言って逃げるのだ。
 自分が大幅に収益を下げておきながら、内心責任を感じてはいるのだが、言葉では人の責任を求めて、逃げる。
 新たな人材を採用して欲しいと言うが、新たな事業と抱き合わせだ。しかし、その事業もうまく行くかどうか。その新たな人材と面接をしたが、能力は未知数だ。綺麗さと勤労の経験が、アパレルと飲食業を中心に水商売まで及ぶ。
 若い。まだ30歳になったばかりなのだが、運転免許なし、バイク乗れない。事務経験なし。初任者研修のみ。シングルで、9時から5時まで、土日祝日休み。遠方からの通勤で交通費も馬鹿にならない。そのうえ、社員希望。
 面接の結果、魅力ある未知数の能力だが、直ぐに発揮できるかどうか分からない。ただ、これまでの訳の分からない若い、うそつき、問題ばかり引き起こす人材ではないようだ。
 条件はまだ出してこない。最終面接は14日だ。
 午後出発して、銀行を二か所廻った。今日の規定額分入金して戻った。新規事業所責任者が5時に来る約束だった。来たのは4時半だった。
 開口一番。
 「売り上げはあまり変わりがないのですが、シフトの問題がありヘルパーさんに支払う報酬が増えて、収支が悪化しています。管理者と話し合ったのですが、身体的なケアはヘルパーさんにさせて社員が知的障碍者とかに関わり過ぎていることを、それでいいのか考えて行こうと言いました。これから継続していく中で、このままいったら悪い結論が出てしまうと。」
 そんな内容を、管理者に言ったと言う。
 確かに、私が彼女に言っていることなのだが、
 「あまり細かいことは言わない方がいいな。大きな方向や考え方でいい。細かいことをいうと、考えなくなる。考えさせて、責任を感じさせることでいいと思う。」
 そのようなことを、事例を交えて言った。
 明日から出張で長野県松本市へ行くので最後の詰めを話し合った。
 突然、最後に
 「これは、絶対内緒です。いいですか、絶対内緒ですよ。」
 そう言って、男性本社管理者とこの守口の女性支援部門社員の結婚の可能性が来年あり、女性は退職することを告げた。
 この付き合いは、私が最初気付いた。マンションの申込書が何故か私への書類の中に紛れ込んでいた。そこに二人の関係を示す氏名があったのだ。数か月前の事だ。黙って、彼女を通じて返した。しかし、退職は困る。それは問題だ。これから重要な位置に立つ社員が。

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