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トップハート物語(5644)立志伝敢闘編
20/03/12
2014年(平成26年)8月初旬
今日の予定は、昨夜まで昼には何もなかった。ところが、夜になって居宅介護支援事業所管理者が電話を掛けて来た。
 「明日転居する利用者の件ですが、引っ越し業者が仏壇関係は魂抜きをして貰って、箱入れもしないと言うんです。」
 あれこれ話をしても、以前もそんなことで大きな金銭を要した経験があるので
 「分かった、俺がやるから。」
 引っ越しの掃除など自費で来るヘルパーさんも嫌がっているというのだ。
 そのために、朝は一転して忙しくなった。
 8時半に、昨日、約束した新規事業所責任者が来た。印鑑の押印と、相談事。一応終わって、新規事業の話をした。
 自分たちが学んだコミュニティビジネスモデルと私が学んできたリハビリ関係の事業を組み合わせて、地域のカレッジを巻き込んだ新規事業を行うことに向かうのだ。その、検討段階での動きの話をした。
 先駆的な実践をしている大学への勉強に行って情報を収集すること。人選の事などを話して、
 「俺の考えは、いま、管理者の下に居る若い人たちが将来迷っては子供に影響が現れる。管理者が適切な判断と責任感をもって活動しているのなら、構わないが実績すら責任を負わない言動があり過ぎる。貧困家庭は貧困の子供を生む原理に従うと、能力の無い管理者の下で育つ若い人材は貧困な能力の人材になってしまう。それは悲惨だ。だから、将来を見据えて、若い社員の子供たちが当社で働ける基礎を作りたい。その者たちがメンバーとなって欲しい。そこに、君とNPO法人常勤理事がアドバイザーとして加わって学んだ知識や情報を提供して欲しい。」
 そう、言って理解を得た。
 「それは、余りにも優しすぎます。」
 「みんなのお蔭でここまで来た。資金は用意してある。3000万円で何か所か出来ると思う。一度にではなくても、順次設置することでもいいと思う。」
彼女は、じっと私の顔を見る。
 その時、同じフロアの別の部屋にある居宅介護支援事業所管理者が迎えに来た。
 その車で、被後見人宅に向かう。
 引っ越しをする業者を紹介して貰った。
 その責任者として来たのは、当NPO法人事業所のサービス提供責任者の付き合っている彼氏だという。
 「妻です。」
 などと、その男は言っていたが、人は好さそうだ。
 魂抜きをして、仏具を箱詰めする。
その時に、
 「仏壇の横に金庫がありました。」
 上に、何かが乗っていたのか、全く誰も気づかない状態で金庫があった。
 30キロもあるような大きな金庫だ。
 その上に、また、頑丈なケースがあり何かが入っているのだが、開けられない。
 先日も、金庫が被保佐人の家から発見されて、そのカギが無いので鍵屋さんに来て貰って開けて貰った。その中には、権利証など重要書類がたくさん入っていた。その古文書のような文字を解読してやっと登記簿謄本を得たのだ。
 同じような形になってしまった。後日、その金庫の開扉に業者を呼ばないといけなくなった。
 転居先に先回りして、仏具が到着して段ボールから取り出して、再び魂入れをして並べた。被後見人の顔を見て声を掛けて、退室した。その時に対応しているヘルパーさんは、私が気に掛けている新人だ。彼女はまじめで、しかし、子供さんが病気がちで休みが多い。
 意識して休む訳ではないので、応援してあげたいのだが、現場は大変だと思う。若いまだ23歳の彼女は、真っ黒になっていた。健康的な色になっていたが、やはり、
 「ヘルパー焼けです。」
 と、言っていた。
 暗い、しゃべらないという評判だったがそんなことはない。話をするし、普通の女の子だ。20歳の女の子と一緒に何とか育てたいと思って居る。
 戻って来て、仕事に掛かる。予定はなかったので、本当に気持ちがゆたったりしている。被後見人の転居に伴う手続きをするのに、市役所に問い合わせしようと思ってホームページを開けた。
 何と、メールでの問い合わせが出来るようになっていた。当市はそんなことは考えられないので、進歩的な行政に、住む地域によって受けるサービスがかなり異なるのを今後は覚悟しないといけないと感じた。
 特定非営利活動法人本部事務所から、
 「家庭裁判所から、封書が届きました。」
と駈け込んで来た。
 開けると、やっと、被後見人の転居の「不動産処分許可申し立て」に関わる許可審判決定通知書だった。4日付だったので、計画通り動いてよかった。
 早速、開発業者に連絡して転居に対する立退料の振り込みを求めた。周辺の住民の倍近い金額を提示されていた。
 夜、繁華街のホテルを併設しているビルレストラン街の「燦」にて、先日来懇意にしている、東京大学大学院と京都大学大学院を出ている男性に会った。当社の社員子弟に勉強を教えて貰えるように依頼したのだ。大いに近しい間になり、今後の事業展開も幅が広くなり地域にも貢献できそうだ。


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