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トップハート物語(5627)立志伝敢闘編
20/03/02
2014年(平成26年)7月中旬。
 朝一番で、介護・支援管理者が来た。彼女は、最初は登録になり、何度お願いしても常勤社員には成らなかった。自分の生活を大事にして、お子さんが全国大会に出場するほどの新体操の選手で二人いた。
 日本選手権でも出場を何度も果たしている。その子供たちが大きくなって大学に入りだしたので、やっと数年前に常勤となり正式に社員になった。
 あまり目だたずに勤務していたが、自分なりの思いがありライフプランも立てているようだった。仕事はまじめでしっかりしていて、その信頼性も高い。ただ、アピールする能力は欠けているのだ。じっと我慢して堪えるタイプだった。
 その彼女の所属していた障碍者支援グループのお局グループが一掃されることになった。そうなると、全く未知数の彼女が表に出てくる立場になった。管理者やサービス提供責任者が退職した。澱だったのだ。会社としては一掃という表現が適切だった。ただ、実力はあり、すべてを把握して権限を分散していなかったので、対外的な業務処理が問題だなと思って居た。無くなるなら無くなってもいいと思って居た。 
 半数の利用者とヘルパーさんも一掃された。風通しが良くなったが実績が心配された。それから2年弱が経過したところで、既にその時代の金額を達成した。
 同じ目に遭っていた本社も、同じように全くの素人のような若い男性が、何と大きな実績を上げて、直ぐにその時点の数字を超えてしまった。
 そんな、両雄だったが会社内での立場や動きが同じでも、次の人材に差があった。この守口の高齢者介護部門も同じフロアで、両方の管理者が彼女だった。ただ、両方の部門を統括するのは厳しいので、介護には同じ時期に入社していた由紀ちゃんを据えた。
 由紀ちゃんの方は、上司として介護・支援を統括する管理者が居た。その管理者と二人三脚でずっと、10年近くを過ごして来た。だから、無責任なその前の管理者に似たような管理者となっていた。
 無責任とは、自分の言動に責任を持たない。つまり、自分の言動によって下の者が動き人材として育成されるのだが、いかんせん、自己中心で収益に責任を持たない。楽な方を選んで、自分が出来ない多くの事を部下にさせて自分がしたような顔をするタイプだったのだ。
 人が居ないとは、本当に苦しいことだ。仕方がないと我慢して使用していたが、売り上げが極端に落ちてきたところで、何も言わずに居なくなった。
 その居なくなった管理者の後を由紀ちゃんが継いだのだ。しかし、今回はその上に両部門の管理者として上から抑えを置いた。その置いた両部門の管理者が朝来たのだ。
 「私は、自分の能力に見合わないと思って居たのですが、頑張って管理者を受けました。もう限界です。介護と支援を切り離してくれますか。」
 そこまで言うと、少しずつ涙を拭いだした。
 介護部門の収益が悪化して、大きな問題になっている。
 今は、もう選んでいる時間はないのだ。
 大事な営業活動は気もない。何を考えているのか分からない時がある。以前、私が彼女にたちに対して、時間のプラスした計算をして多くの報酬を取れるようにしていると話しをしても、
「別にそうかなとだけで、何の思いもない。」
と言われた。
 その彼女の思いに我慢できなくなったのだ。
 部署の者たちが危機感を持って、動き出した。その結果、依頼が大きな病院から来た。当初は乗降介助だが、行く行くは生活援助も追加で発生することになる。加えて、障害があるので支援での援助依頼も来た。
 それに対して、そんな時間だけ掛かり利益の少ない援助は出来ないと断る積りでいたようだ。それを、聞いた両方の管理者である彼女が
 「こんな大きな病院から来た依頼を断ったら二度と来ない。どんなケアでも受けたのは佐藤さんの考えだ。断らないで、今後に繋げて下さい。」
 と、言ったようだが、簡単には受け入れなかった。
 その考えを説得するのに時間を要して、私に相談があった。当然、両部門の管理者の考えが正しいのであって、当社の介護の現状を考えれば選んでいる暇などないのだ。
 みんながイライラする対応に、怒りを通り越して泣いていたのだ。性格が弱いと言いながら、とんでもない理解力だ。私など、1口座108円の振込み手数料を少なくするために、多くの支店を廻って振込みをしたり経費をひと月50万円を減らしたり、部門での大赤字を何とか埋めようと努力しているのだ。
 その話をしても、意に介さない。不思議で終わるような話ではないのだ。介護支援両部門の管理者の言うのが最もなので、
「そのような考えを俺も持っている。当然だ。」
 と、言った。
 しばらく、今後の話をした。黙っているのだが、今週の24日からの4日間の出張理由を話した。
「これからは、医療分野の一つでも持っていないと始まらない。そのための打ち合わせに行ってくるから。」
 そう言って、少し具体的な話をした。
 「面白そうですね。」
 そう言って、彼女の管理者を辞めたい、介護は面戸み切れないから切り離してくれとの考えは無くなっていたように思う。 
 戻って、暫くして、そのが来た。
 その話だった。まだ、納得いかないようで
 「介護タクシーだって、重なったら行けなくなるので対応が厳しい。」
 「何を言っている。介護タクシーなど、ずっと沢山駐車場に並んで動いていないじゃないか。」
 やはり無責任な上司についていただけあって、性格的ものもあるだろうが、どうやら前任者の生き方を踏襲しているようだ。
 やらない理由を考えて、口先だけでごまかして、私が指示した改善策などどこ吹く風で何も報告がない。先日打ち合わせと称して部署の人間が集まって話をしたはずだ。その指示内容は、
 「これ以上の期待は出来ないので、3人外に出すように。」
 と、言う指示だった。
私がその立場にいたころは、今の半分の社員で今の倍の売り上げを上げた。それが、こんな体たらくの結果ではどう口で言っても意味がない。
 私は忙しく、被後見人の財産のデータを出していた。これで、休みを3日間とも使い果たした。その間、新たな予防アイデア募集に応募した。1時間で作成したのだ。忙しい中でも、少しずつ頭の中で考えていた。資料も少しずつ準備していた。ある企業とのコラボレーション企画だ。
 また、被後見人の転居問題で保証人が必要だった。その人物に声を掛けた。元社員で、とんでもない問題を引き起こした人間だったが、縁を切らずに雇用していた。いや、雇用ではなく登録をさせて仕事を与えていた、
 仕事を選ばずに、ついに介護福祉士を取得して現在は月30万円を得ている。しかし、独身でその金銭のほとんどは風俗に使っていると公言して居る。
 夜8時までかかっても終わらなかった。

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