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トップハート物語(5588)立志伝敢闘編
20/02/08
2014年(平成26年)6月中旬。
 朝来る予定だった、新聞への折込みチラシの業者が来られなくなったと連絡が昨夜あった。とんでもないことだ。最近の求人チラシは薄くなり、大きな版を折り込んでいたのだが、A4が1枚ものとなるなど求人広告を出しても効果がないのでどの職種の業者も出さなくなった。
 それほど、人手不足と求職者がミスマッチの状態なのだ。だから、これまで、求人広告者が殿様商売で、研修等の募集は断られていたのだ。それが、急に研修会の募集も掲載できると言い出した。そして、今回、顔を知っている営業マンが電話を掛けて来たので、丁度、新規事業所から求人依頼の相談があったのとマッチしたので、今日朝来るという広告会社の営業マンと会わせることにしていた。
 それが、昨夜
 「大変申し訳ないのですが、明日の9時のお約束に会議が入り伺えなくなりました。」
そんな詭弁、信用するか。
なぜなら、最近は求人広告を出すのが極端に無くなった。出すという求人の事業者を蹴って社内会議の優先が常識的に考えられるか。
 そんないい加減な奴に相手する訳に行かないので断った。つまり、10時には来られるというが、断った。しかし、問題は来ると約束した新規事業所の管理者との約束だ。そのままにした。仕事が別にあったので、そうした。
 来た時に、その営業マンの話をした。彼女の希望は、土日に働けるヘルパーさんが欲しいということだった。それは、施設において土日の外出が集団であるのでその対応が厳しいからだった。
 なんとかきぼうに沿いたかったのだが、我慢して貰うように説明した。
「いま、初任者研修を受けている40代の男性が7月半ばに入って来るので、そこまで我慢して欲しい。」
 「我慢できますが、一人ではなくて複数必要な状態になって来て。」
嬉しいことだが、常勤ならいざ知らず、登録者では引き止めて置くのが厳しい。
昨今の介護員不足で、ヘルパーもかなり強気になって脅すような感じで接し始めたとの報告もある。
 この地区の介護・支援責任者は
 「仕事を切らすと、直ぐに他に登録すると言い出すのである程度与えておかないと悪いことを考える。」
 そんな事を言っていた。
 しかし、そんなことでは限界があると私は思うので、違った考えを持っていると説明をした。
 それでも、やはり現場の彼女にしても介護管理者の思いと同じようで、苦慮しているという。
 「俺の考えは、今度の後見養成講座にヘルパーさんも入れて教育して行かないと運営が難しくなる。目標は3年で500人の後見をすることにある。そうなると、いまの社員では動けなくなる。どうしても、専任か手足となる人が必要になる。それを、一部はヘルパーさんの中で信頼を於ける人を選択して教育して行きたいが。それが、ステップアップの見本となって、自分たちもいずれはそうなる可能性もあると思えば、定着率も良くなるかも知れない。」
 シルバー人材センターの民間版だと思えばいいのだ。
 午後から、被後見人の状態悪化に危機を感じてケア・カンファレンス開催をケアマネージャーに求めた。
 その開催に先立って、昨日、被後見人のお宅を訪問し、大きな主題に対する本人の意向を確認した。
 1時に、大手総合病院を中核に一大コンツェルンを構築している医療機関の会議室にて、介護支援専門員、主治医、訪問看護、訪問介護、訪問入浴、福祉用具レンタルなど10名が参加して開催された。
 主題が幾つかあったが、最初のテーマは転居の問題だ。ご本人の体調と相談しないといけないので、主治医の判断が欲しかったのだ。ご本人の住まいは長屋形式で、他の住民はみんな転居する事になった。
取り壊しに入るのは8月だという。そのままいるのも構わないのだが、近所は誰もいなくなってしまう。そのうえ、取り壊しとなれば、壁が壊されてどのような状態になるのか想像がつく。
 工事が始まれば、騒音などが一日中鳴り響き寝たきりのご本人が取り残された不安にも苛まれることになる。
 しかし、ご本人は転居を申し出ているのでその心配は無くなった。問題は、体調の悪化で転居して環境が変わっても持ち堪える生命力が維持できるのかということだった。その点を主治医に確認したかった。
 遅れてきた主治医は、極く簡単に
 「ご本人がその意志があれば、それに沿って転居しても大丈夫だ。」
 と言い
 「体調が悪くなったら、療養型か病院に入院してもらう。」
と、言われて安心して進められることになった。
 私は、介護保険の点数や総合支援の時間数を気にする介護支援専門員の言葉に
 「今は点数や時間数に拘っている時ではないので、必要なサービスは自費対応でいれて欲しい。」
と、要望した。
 ご本人の状態からして、気管に物が詰まるなどの事態も考えられることから、訪問介護も緊急時に対応できるように、気管に詰まってものを取り除く実地研修を受けることにした。チームケアがスタートしたが、ターミナルに近いのが気掛かりだ。


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