お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(5577)立志伝敢闘編
20/02/02
2014年(平成26年)5月末日。
 深夜も深夜、時間がこの日に変わってすぐの時間、電話があって気づかずに出られなかった。留守番電話があり、私が先日まで財産管理等対応していたグループホームからだった。留守番電話では、
『急に様態が悪化したので救急で系列の病院に搬送されたので、緊急連絡先を教えて欲しい。』
と、言っていた。
 朝一で気付いたが、何故私にそんなことを聞くのか理解できない。
 当初、入所されていた方で、私に後見申し立ての依頼があり面談した。しかし、面談した結果、幾ら後見相当の医師からの診断書が出ていても正常であり長谷川式のスケールは28点で、もう一つが満点だ。
 後見申し立ては断った。しかし、代案として財産管理と事務代行委任契約を結んだ。それからひと月、高齢者虐待防止法の対象者と知った。いや、はっきりしたものは誰も言わないが、感じたのだ。それは、間違いがなかったのだが。
 どうして、グループホームに入所しているのか分からない。財産は、サラリーマンの預貯金の何十倍もあった。高級マンションも所持していた。その疑問には関わりを持つのを極力避けた。しかし、動けない寝たきりになってきた。
 私が面談した時には、車椅子生活だったが矍鑠としていた。話も鮮明で、生きる意欲がありあり感じられて、銀行やマンションに同行した。しかし、施設の支払いをするときに、出金しないと支払えないので、当初の話の通り
 「出金してきますので、カードの暗証番号を教えてくれますか。」
 契約の話し合いの時には、その時に教えると言っていたが、急に気が変わって自分が行くので連れていけという。
その時には、既に寝たきり状態になっていた。連れて行くのは無理だと答えると、介護タクシーで行くので、介護タクシー券を持って来いという。しかし、入所しているので使用できないのだが、何度も怒って言うので持って来た。
 様態が厳しいし、我が儘ですぐに怒るので誰も近寄らない。誰も相手しないので、様態は悪化するばかり。入所後ひと月でこれほどまでに悪くなるのか、と驚くばかりの症状になっていた。
 それでも、お金に執着があり、ついに契約解除して自分で管理すると施設に全財産を持ってこさせた。そこで、私の仕事は終わりだった。10日前の21日のことだった。
 それにしても、施設との契約書等の代筆をしたのだが緊急連絡先が前から記入されており、親族がその位置にあったはずだ。
 それが、どうして私に聞いてくるのか。疑問を持ちながら食事をして、6時ころに出勤した。ブログなどを更新して、情報などを見て8時過ぎに連絡した。
 「お亡くなりになりました。緊急連絡先は地域包括支援センターが繋がったので、連絡先を確認しました。」
 「えっ、亡くなったんですか。」
 唖然とした。
 入所とはこんなことだと知っていたが、身近にそんなことが起こるとは信じられない。
 暫くして責任者の理事から電話があった。
 「施設で多額の財産をお預かりしていますが、今後どうしたらいいのでしょうか。」
 どうして、門外漢の私に聞いてくるのか。それでも、
 「私どもとの財産管理の契約が継続しているのなら、私が全て行うのですが。」
と、一旦断って
 「配偶者が後見の申し立てをしています。その後見人申し立ての代理人は弁護士さんで、まだ審判は下りていないと思います。しかし、申立代理人ですし弁護士さんですので事情を話しして、遺産分割協議をしてもらうのが一番いいと思います。」
 「その弁護士さんを知らないんです。佐藤さん、知っていますか。連絡先わかったら教えてくれますか。」
 信じられないことだと、また思った。
 総合医療・福祉の一大グループで、その重要な位置にいる方であり、その一つの施設の運営がこんなものかと信じられない気持ちになった。
 多分、預り証も作成していないだろう。一体どうやってその預かり財産の証明をするのか。一般的には無いがもし、担当者でも抜いてしまっても分からない。
 どうして正常な人間がグループホームに入所しているのか。もし、親族がいたら疑問を持ってしまう事象だ。しかし、子供もいない。親族は関わりを断っている。唯一の配偶者が高齢者虐待防止法の措置で隔離されている。そのうえ、認知症で後見申し立ての最中だ。
 弁護士も、後見の申し立てから遺産分割協議に関わりを偶然にも舞い込んで、1割の報酬があるとすると数千万円が入り込んでくる。
 20日に、弁護士を伴って、遺書などの作成を約束していながら、キャンセルされた。だれも、文句の出ないケースだ。埋もれてしまう事例だ。
 多額の財産を持っていて、いつぞや
 「もう永くないので、死ぬ時に手を握ってくれる人がいたら全部の財産を譲ってもいい。」
 そう言っていたが、また、
 「最後まで財産管理者としてあんたにお願いします。」
と、も言っていた。
 それが、数日後、自分の手元で管理したいと契約解除だ。
 あんなに配偶者に会いたいというので、色々な手段を講じていたが、最後は金だった。
 被後見人の入所している施設から、被後見人の新たな衣服を買いたいと言っていると連絡してきたが、昨年、毎月のように購入したが一度も着ていない。外出したいだけなら、無駄な消費をしなくても出られると言っているのだが。

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報