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トップハート物語(5572)立志伝敢闘編
20/01/31
2014年(平成26年)5月下旬。
 朝一で、このフロアにある居宅介護支援事業所管理者の訪問を受けた。彼女と今日は一緒に行動するのだ。すぐに出た。9時に駅で後見監督人と待ち合わせして、被後見人の家に行くのだ。
火曜日に特定非営利活動法人が、待ちに待った方の後見決定通知を受けたが、後見監督人がついていた。不愉快な気持ちを持ちながら、挨拶で監督人に電話した。最初は何とかプライドを、または上位を私に示す意味があるのか何かと口出しをする不快な対応だったが、段々と馴染んできたような気がした。
顧問弁護士に相談すると、諭すように色々なお話をして頂き
 「最初はうるさいと思うかもしれないが、信頼を受ければ帰ってあとは楽だから。」
そう言われて、少しは自分の対抗心を反省した。
 相手は、日本弁護士連合会会長も務めた経験のある弁護士事務所所属の若い弁護士さんだ。
気が落ち着いていたので、相手を敬う態度が取れた。駅で待ち合わせをして、利用者宅に向う道すがら、色々なお話をして段々としっくり行くような感じだった。
よく見ると、あの向井理似だった。寝たきりの被後見人の手を握りながら挨拶をしてくれた。早速、多額の財産関係の確認やまだ終わっていない亡くなった配偶者の生命保険手続き、入院中の請求手続き、銀行の名義書換手続き、遺産相続関係に必要な多くの銀行預金の残高確認の手続きなどを指示された。
途中、立ち退きを求める不動産屋の代理人が来た。その立ち退きの合意書を示されたが、
「弁護士第72条をご存知だと思いますが、交渉代理人は弁護士以外できませんので、後見監督人として認める訳には行きません。」
そう言っていた。
これも初めて学んだ。
私のできること、できないこと、監督人が監督することなどをある程度分けた。
つまり、
「介護などの分野はみなさんの方がお分かりなので、後見人の佐藤さんにお任せします。ただ、先ほどの立ち退きの問題、相手の都合や計画はどうでもいい。被後見人様がどうこれから生きていけばいいのか、どうしたら精神的な安定を得られるのかそのような利益は被後見人様にという考え方で決めて欲しい。その都度、ご連絡を頂きたいし、いつでも相談をして欲しい。」
と、いうようなことを言っていた。
中中、そういうことは言えない。感心した。訪問介護事後事業所の由紀ちゃんも加わって、必要な説明をした。
1時間ほど話しをして、退出して駅まで同行した。
その足で、銀行を数箇所回って、後見人になって1年を経過した男性被後見人宅に向かった。
借り入れがあり、踏み倒そうとしている。それを、無視して転居したいと身勝手な事を言う。今の公営団地だと安価で居住できるのに、何故か、狭い高い民間に移りたいという。好きな女性がいて、近所に行きたいというのが真実なのだ。
幾ら言っても説得しても、聞き分けがない。借金については
「借りた覚えがない。使った覚えもない。」
と、言いながら
「あれは返さなくてもイイはずだ。」
とか、
「60万円は友達に貸したが、死んでしまったので返してくれと言われない。」
などと、言うので
「借りた覚えがあるんじゃないの。」
と、いつも漫才のような話しをして終わる。
今日は忙しいので、
「それだったら不動産屋さんに言って具体的に契約して下さい。」
と、もう言い放った。
しかし、借金返済をしていないのでブラックリストにあるし、保証人もいないので借りられないと、実際に不動産屋さんに行って断られれば自覚するだろう。
途中、新規事業所の管理者を交えて食事だ。
食べている最中に、土曜日に由紀ちゃんが来て個人給与を教えてくれと言いしつこかったことを言い、
「自分たちの思い上がりを少しは自覚しないと、崩壊する。今まで長いあいだ、みんなを教育してきたのに。俺にとってはショックだ。」
そう、言い続けていたので食事はまずかっただろう。
戻って来てすぐに市民から電話があった。
後見センターのホームページも皆さんに段々と知れ渡ってきた証拠だ。
会う約束で、2時間後に事務所に来た。相談内容を聞き愕然とした。
「後見人の名刺を近所に配っていました。」
そんな馬鹿な。
後見人の名刺など聞いたことがない。その被後見人は近隣の方で、認知症であることは近隣の自明だという。
その次の言葉も驚いた。
「今度は、その被後見人を養子にしたということで、その後見人が挨拶に来た。預金通帳も名義変更して、そこから地区会費などを引き落とすことになっている。」
そんな、後見人が被後見人を養子にできるのか。
新たな、詐欺かと不信感を抱いた。
しかし、実態がわからないのでその登記がどうなっているのか調査をすることにした。
顧問弁護士に相談しようと思ったが、既に業務時間は過ぎている。
取り敢えず、簡単にまとめてあす眼に触れるようにメールで送信した。
もし、本当に後見人がついているのであれば登記事項にあるはずだ。
その前に、氏名、生年月日など確認しないといけないので、戸籍謄本などを閲覧する必要があるので、その手続きを取る。
私にとって何のメリットもないが、市民からの相談なので解決できるように配慮して行くのが信頼に応える近道だ。
「会ったばかりなのに、個人情報を簡単に話していいのかな。」
などと、何度も言うので
「それだったら別にいいですよ。私が気になる訳じゃないのだから。」
自分が相談に来て、何を言うのか。
学校の教師をしていたと言っていた。
その方からの、最初の電話があって切った直後に電話だ。
何と、この市の地域包括支援センターの管理者からだ。
親しげな、話し方だ。
後見の相談だ。認知症であることは間違いないのだが、金銭管理だけを社会福祉協議会に依頼している。
しかし、訪問販売に簡単に契約してしまって被害が出た。相手の訪問販売業者に弁護士がついていて、簡単に解約できずに不要なものを購入し支払いをせざるを得なかった。幾ら金銭管理をしていても、その被害は食い止められないので
「社会福祉協議会からも後見人の申し立てをするように。」
言われて、相談してきた。
市長申し立てを市に相談したが、断られた。
申し立てから後見人の受任もして貰えるところはうちだけなのでお願いしたいということだ。
つまり、申し立て書類作成だけ請け負って後見人は金にならない手間ばかりと断る業者、士業のことだが、それが存在するのでうちに相談したということだ。
親族も申し立てなど関わりを断ってきたので、当特定非営利活動法人にということだ。
申し立ての金銭は支払えるが、後見人としての費用は厳しいというが、それでもうちはいくらでも受け入れている。
「まず、医師の後見相当の診断書が貰えるか。」
それと、一番気になったのはクレジットカードを所持して自分で管理もしていると言うのだ。
「金銭欲がどこまで無くせるか。本人面談の時に、金銭管理を手放さないと言われたら、スムーズ受任できるかどうか分からない。」

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