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トップハート物語(5570)立志伝敢闘編
20/01/30
2014年(平成26年)5月下旬。
愕然とした。その言葉が、正しいだろう。思い込みした、自分が悪いのだろうが。
朝は、何時ものようにキラキラ目の珠緒ちゃんが来て気持ちのいい滑り出しだった。
続いて、由紀ちゃんと介護タクシー担当者が来た。介護タクシーの担当者は彫りの深い仲間由紀恵ばりの美人だ。
笑顔が可愛いと感じて、先程の珠緒ちゃんといい気持ちの良い朝を迎えて、介護タクシー担当者がが、一人話を終えて戻ると、これまた飛び切り美人の色白で背が高くすらっとして気持ちの優しい由紀ちゃんが残った。
突然、
 「個人個人の給与を教えて欲しいです。私は、その立場にあるかなと思います。それを知って、部署内の収益の向上に繋げたいと思います。」
 突然の申し入れに、心情を測りかねて戸惑ったがはっきり言った。
 「どうして個人の人事に関する情報を君に教えないと行けないのか。人事権はおれにある。それを聞いてどう収益に繋げるのか。」
 「一人一人の給与を聞いて、それに見あった仕事を考えて行かないと。」
 「そんなことまで期待していない。自分たちの職務を全うして欲しいだけだ。」
 「それでも、それを知らないと業務遂行が出来ない。」
 「それじゃ聞くが、誰が自分の給与以上の働きをしているのか?」
 「…」
 「いいか、俺はそんな給与に対しての収益を考えながら仕事をして貰おうとは思っていない。それだったら、登録ヘルパーになればいい。みんなに期待しているのは、それを気にせずに将来のことや介護や支援制度に囚われない考えや創造力を養って欲しいと思っている。だから、色々な情報提供や機会を作っている。大体、そんな他人の給与なんか気にせずに自分のの給与は分かるのだから、それが自分の業務に合っているのか計算したらいい。」
 以前から、そう言っている。
 大体、彼女は介護の責任者であるが、その思いが強いのだろうが、必要のない、または意味のない事務処理が多く時間の無駄遣いが気になる。
 概ね、社員の給与月額が多額であり、その給与に見合う業務を行っているのか、まず
 「介護に入り実質的な収益にどれだけ貢献しているのか計算して、残りの給与を得るためにどれだけの仕事をしているのか考えたらいい。」
 そう言っているのだが、もう年も経過しているが報告がない。大体、そんなことを言うタイプの人間ではなかった、と思っていたが。それが、しつこく、個人の給与を教えて下さいと。
 「いいですか。ここで個人の給与を話したら必ずすぐのみんなの知るところとなって、大変なことになる。あなたの個人情報の意識を信じられない。」
 「大丈夫です。必ず守ります。」
余りにしつこいので、
 「いいか、大体君は人事管理の経験や実績がどれだけあるんだ。ヘルパーに毛の生えたような経験しかなく、その数字を教えたからと言ってどれだけの効果が期待できるんだ。そんな人のことなど考えずに、自分の給与と実際のケアの収入を把握して見たらいいじゃないか。去年からそう言っていて計算したの。」
 「やろうやろうと思っていても、時間が得られなくて。そうだから、みんな仕事に出るようになって事務所に誰もいない状態になっているんです。通院の中付きも、無料ではなく有料にして行こうと話し合ったんです。」
 もう、このようなヘルパーと何の変わりもない考え方に期待は出来ない。
 長い間、なんとか教育して行こうと思っていたが資質がないから無理なのだ。
 自分の働きや、自分の能力を考えずに、安易に値上げを考えたり自分の働きの効率化を見直したり出来ない。いつも原因は他人にあり自分は関係のない位置にいて見下すまたは評価する位置にいると思っている。バカなことだ。
 自分の能力を考えて、常に塊から始めよ、を肝に銘ずる気持ちが無いとダメになる。
 「給与を教えて、例えば君の評価は高いから、勤務時間の160時間を越えれば手当として超過時間を超過勤務時間として計算して、高額な収入に繋がっていると言われたら、プレッシャーに繋がるだろう。重荷になるかもしれない。だから、俺は何も言わない。そう言うことを俺から言われて、どう感じる。」
 「別に、何も感じません。ああそうかと思うだけです。」
 何たることか。
 余りの言い方に、これまで思っていた彼女への思いが一気に冷めた。これが、この土地の人間の思いなのだから平気に裏切ったり、自分のことしか考えられないのだ。
 自分の思いはここでは通用しないのだ。阿吽の呼吸とか、他人のことを思いやるとか、惻隠の情とか。
 かなりのショックだったが、よく考えてみると、私の一方的な考え方で返ってスッキリして、今後は割り切れる。例えば、先日私が請求をミスって処遇改善加算ⅠをⅡで4月から届け出を実施した。しかし、実際はⅠであり国保連からの指摘で気付いた時には既に遅く、結果的には再度Ⅰの申請が必要となり、4月の請求はⅡとなった。
 問題は、既に4月分は5月10日に計算が終わり利用者に請求していることだ。従って、私がその返済額を計算すると言っていたのだが、朝にキラキラ目の珠緒ちゃんが来て、
「何故かわからないのですが、由紀ちゃんが計算していました。」
 この地区の、介護部門は大幅なマイナスに陥って前の管理者が黙っていなくなった。逃げたのだ。残った、その逃げた管理者を信奉していた由紀ちゃんが、去年の初めから人事分も含めて自分たちの経費実態を聞いて来た。
 条件として、自分が持ち出したのは現在の数字から月額100万円を増やすという約束だった。
 勿論、そんなものは口先だけで実行など上がらず、言い訳ばかり言いに来て、展望が無い。その、目標に掲げた数字でさえ最低のラインだった。そのうち、言い訳のネタも続かずに来なくなった。
 それが、今年になってもまだ落ち続けるのだ。詰まり、営業は全く自分ではせずに他人任せで、自分はそのようにしなくてもいい楽な仕事に精を出して仕事中毒になっている。周りは気付いているが、自分は全く意に介さない。
厄介な精神になってしまった。しつこく食い下がられて、長時間を無駄にした。予定していたタオルのメーカーの特売日を逃した。それにしても、長い間人材教育をして来たが何も変わらなかった。その相手が、一番信頼を寄せている由紀ちゃんだったとは。
 もう時間が無いので、マンションに戻った。食事をして着替えて駅まで送って貰った。新幹線に乗車して眠った。起きても、まだ1時間半あった。週刊誌に目を通した。ASKAの麻薬使用の衝撃が掲載されている。関係のある青森出身の女性の過去が暴かれていた。親はいたたまれないだろう。勿論、ASKAの家族も。
 最近興味が強いのは、有名人の1週間の食事メニューだ。結構、美味しいものを少量食べている。乗り継いで、東京駅に到着してから1時間程度で、自宅のある東大宮駅に着く。長男が迎えに来ていた。
 家でひと月半ぶりに食事する。近くに出来た、新潟から直送の寿司。自然と美味しいと言う言葉が出る。全て、絶品。
早々と9時過ぎに寝床に入った。


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