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トップハート物語(5567)立志伝敢闘編
20/01/28
2014年(平成26年)5月下旬。
悲の方は、家庭裁判所から後見審判の決定通知が来ないということだ。もう、涙も枯れ果ててしまったということか。これが日本の裁判制度の運用だ。病床にあり、状態が悪化して、その情報も得て現地調査も行っておきながら申し立てから3ヶ月になろうとしている。現地調査からひと月半だ。
 月曜日に止むに止まれず、家庭裁判所に電話した。その時に、決定が当日で発送すると言った。隣の市なので当然遅くても今日着いていないと。ずっと、ポストと郵便配達、被後見人の自宅訪問の介護事業所にも一報入れるように、ケアマネージャーにも強く要請して気に掛けていたのに。
 呆れ果てて、しまって。もし、自分の家族だったらどう思うか。いくら、遅いのが裁判所だからといって。こんな状態を放置しているとは常識では考えられない。
 昨日、医療法人理事からグループホーム入居者の財産管理等の契約解除を連絡受けたことを実行するために、10時半に訪問を約束した。この仕事は、いや、この契約者との契約行為の実行は精神的に受け付けなかった。
それでも、金銭を頂いているので、無理矢理体を動かして毎週訪問していた。自分勝手で、施設の職員も少しでも関わりを避けたいと思っていたと思う。私も、同じだ。同じ行為を行うなら喜んでくれて、自分も相手の立場に立って行えたという満足感の中での仕事をしたかった。
 それが、無くなると思うと嬉しくなって準備をした。本当は、NPO法人常勤理事と朝二人で預かり財産をチェックすると言っていた。しかし、いつものように約束しても朝来ない恐れがあるので、昨夜、一人で多くの通帳や現金、権利証、現金出納帳、使用した現金の領収書などを確認して、解約合意書を作成した。
 10時半にした医療法人の理事との面談に間に合うようにするには、10時に出るようにしたいと、9時にNPO法人常勤理事に連絡した。午前中に出勤することは希なので、こうやって午前中に必要時には連絡する。勿論、前日も念を押している。
 私は移動するのに、手段を持っていない。車の運転免許を所持していないのだ。そのうえ、既に自転車も乗らない。
 不安が的中した。時間になっても来ない。結局、来たのは約束の20分過ぎ。いつもそうだ。約束した時間に来たことがないので、30分は早く言うがそれでも来ない。どんな相手だろうと、つまり、遅れては決していけない人との約束だろうと、幾ら口を酸っぱく言っても来ない。
 時には、ほかの空いている社員にお願いすることもあるが、本人は全く意に介していない。電車で行ったりタクシーで行ったりする。それでも、なんにも感じないのか、謝ることはない。
 困った人材になってしまっている。しかし、それでも、頼るのは彼女だけなのだ。
 当然、到着が遅れて仕舞って、医療法人近くの駐車場から事務所まで向かう途中で、理事が病院に入るのを見た。つまり、私を待つ時間が勿体ないので次の業務に移ったのだ。それが、仕事をしている人の行動だ。私もそうしている。
 仕方がないと、理事との打ち合わせを諦めて事務所に顔を出すと、事務長が出て来て一緒に行くことにした。入居中のグループホーム施設長は立ち会いを拒否した。施設に入り、居室に行こうとすると、事前に入っていた介護員が
 「担当のケアマネージャーも立ち会ってくれと言われています。」
事務長が慌てて、連絡すると飛んでくると言う。
加えて、事務局職員や施設長も立ち会うように要望されて、手の空く者が居室内に顔を揃えた。アホか。これが、認知症の方が入居するグループホーム入居者のすることか。つまり、医療法人では規定に反して全くその条件にない者を放り込んでいるのだ。
 私が、手順を説明する。
 「解約同意書に記名捺印を頂き、預かったモノの返却を預り証と照合して確認して頂いて、終わりです。」
 それを、寝たきりで耳が遠い契約者に説明をするお側付きのようなケアマネージャー。仰々しく、書類を見せて内容を確認して、その確認が終わったものをまた、職員が照合する。
 職員が、まともな人材ではないので苦労する。沢山ある通帳を床に直に置いて預り証と照合する。何も言うつもりはないが、私だったら注意するが。流石だと思ったのは、言葉が私は聞き取れないのだが、ケアマネージャーは直ぐに受け答えをする。
 私が預かった財産は数億ある。ひとつだけ、
 「1500万円がどうなった。どこにあるか確認してくれ。どうして、あれだけなかったのか。」
 つまり、私が財産の一覧表を作成した時に、普通預金の金額だけ記載したが、定期預金も一緒に記載してあったのを見落としたのだ。それを、覚えていて不審にずっと思っていたのを知った。
 90才を超えて、つい先日まで、虐待防止法の適用を受けて配偶者は隔離されている。その配偶者に会いたい、どうやったら面会できるか。それだけを願っていたので、その意向に沿って動いていたのだ。
 それが、一転して変わってしまって、この日はその話も出ない。金だけが心配だったのだ。寝たきりになっても、高級マンションに住んでいてこのグループホームに強制入居させられても、金だけが心配だったのだ。
 そういえば、先日面会した時も、以前は、金銭の出し入れを私に依頼すると言っていたのに、暗証番号を教えない。
「教えてくれないと出し入れできない。」
というと
 「自分で行く。」
と言うのだ。
 もう、この時から私は嫌になっていた。
 カードが不足していると、バカなことを言い出した事務局の者。結局、自分の見落としだったのだ。1時間程度で終えて医療法人の外に出た時には、空気がうまかったし精神的にも開放感があった。
 自然と歌も出て来た。銀行を回って、一旦戻ったのは3時前だった。
 メールを確認すると、嬉しいことが着信していた。
 大分県の障害のある方から、依頼だった。
 家族にも障害者がいて、将来、父母の介護などの解決をどうしたらいいのか。
 そんな内容だった。
 そして、近隣住民と話し合って、協力して地域で暮らせるようなシステムを、自分たちの手で築いていきたいので、アドバイスを。
 市などの協力も得られるとのことだった。
 当然、行くよ。
 そのような返事をした。
 それが、まさに地域包括ケアシステムで成年後見などに通じるのだ。
 あの寝たきりの数億の一部でも提供してくれたら、社会に貢献できる終わり方ができるのに。
 この日の最後のこのメールで、またまた、まだ数年はやる気が出て来た。
 数年後を見据えて考えているような、話だった。
 大分県の、行ってみたい土地だったので嬉しい。
ずっと、今日は長いあいだ色々なプランを考えていた。
地域住民が、必要な資格、つまり初任者研修等の資格をとってもいいと話し合って、小規模多機能などの施設を検討しているという。
 自分たちの限界があるので、と。
その相談するきっかけが、わたしの書いた本だという。
 そして、ホームページに相談が寄せられたのだ。

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