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トップハート物語(5563)立志伝敢闘編
20/01/26
2014年(平成26年)5月中旬。
 土曜日で静かに過ごすことが出来ると思っていた。しかし、その思いが上の空。幾つか、頭にあるものを整理した。
 昨朝、突然メールが舞い込んだ。驚いた。あのポリテク埼玉の恩師だ。ずっと、卒業してからもう15年近くになるのに、気にかけてくれる。連絡内容は、転勤になったという。新潟県長岡市。ポリテク新潟だ。新潟市にあるのではなく、新潟の名称で長岡市にあるというのを調べた。
 仕事の最近の状況を聞いてきてくれた。勿論、順調だと報告して新たな事業として東京大学で学んだ成年後見人講座の恩師と共同でする予定だと連絡した。偶然にも、おなじ東京大学のその講座を受講していて、クラスが違っていたのに先生が補講で来た私が受けているクラスと同じになったのだ。
 そんなことを思い出して、既にいつ行こうか。どうせだったら、社員の旅行と合わせて行こうなどと思い描いていた。
 昨夜から気になっているのは、国保連から電話があり、行政との話をして私が間違って加算のクラスを取り違えてしまった問題だ。その第一義の処理をするのに、処理センターの常勤社員が一旦自宅に帰ってから再出勤して、当事務所もNPO法人常勤理事が遅くまで掛かって手直しした。
 その内容は、請求では加算Ⅰなのだが、今年の4月からの届出がⅡになっている。結論は、Ⅱで処理するので集金をすでに終えているので返金問題が生じてくる。 
 4%の10%返金になる。つまり、利用料金の0.4パーセントが集金過剰だということだ。それは、当社の問題でまだどこからも言われていないがそれをしないといけない。
 とにかく、月曜日に修正したデータを持ち込むことになった。その上で、行政に予約を取って修正の届出を今月中に行うと言われた。
 その資料をどう取りまとめるか、頭の中で混乱しながらもデータを揃えていた。
 9時台に、行政書士会の副支部長から電話があった。
 「急なんですが、23日金曜日の午前中の市民無料法律相談会を担当して頂けませんか。」
 スケジュールを見た。
 その日は、午前中は空いていて、午後から電力病院にて定期検診だった。
 「大丈夫ですが、私は何も知らない素人同様ですが大丈夫ですか。」
 「大丈夫です。ベテランのちゃんとした先生が二人付きます。研修ということですので、日当は払えないのですが。」
 「私には日当は不要です。勉強させて頂くだけで嬉しいです。何も出来ませんがよろしくお願いします。」
 「先生、日当は次から必ず貰って貰わないと、ほかの人が困ります。」
 「分かりましたが、私に限ってはずっと日当は要りません。」
 「いや、必ず頂いて下さいね。」
 などと、話をしたが、私が出来る範囲は福祉関係だ。後見、財産管理、身元保証など、介護、NPO法人設立などの分野。就労支援などのソーシャル関係だけだ。
 場所確認して、時間も大丈夫だ。3時間だという。どの程度の相談者が来るのか。
 東京から来る、成年後見を学んだ時の恩師ふたりの絡みで、名古屋の同志が同じ日程で来て宿泊するというので、その手続きを取った。また、二日間の宴席の予約や研修会の会場をホテル内で確保した。
 午後から、財産管理などの委任を受けている方への訪問があるので預かりの小口現金出納などのデータ処理をした。この分野では初めての収益なので、少し意識が高潮した。
 顧問弁護士から預かった、委任状を改めて見たが訴訟の委任になっているので、違うと思って語句を調べた。裁判用語だと思っていたが、全く異なっていた。訴訟とは争いごとで、それを第三者へ委託して解決することだと。
 それでも、本人はもうすでに文字を書くのは厳しい。
 それより、気が進まない。あの我が儘で高圧的な態度で、その上、全く人を悪者にしようという発言がある。自分で犯して、行政の処置が行われているのに、自分で何もせずに人にさせようとしている。
 そんな不満を抱いての業務はやりたくないので、いざとなったら断ろうと思って契約書を見た。自分のところで作成した契約書なのに、しげしげと見るのは初めてだ。
 当方からの解約はひと月前、相手からの解約は申し出により即効力が生まれる。
 月額の財産管理と事務委任の領収書を作成した。立派なのが出来た。これまで、介護などの領収書は業者に発注していたが、そんなのはもう不要だ。
 一旦部屋に戻った。簡単に食事をして眠ってしまった。メールで起きた。守口の介護・支援の責任者だ。
『いま、事務所におられますか。』
『5時頃に外出から戻ります。』
『ご相談したいことがあるので、その頃に伺います。』
『何か、嫌なことですか。』
返事がなかった。
 これまでも、社員の方から会いたいと言ってくるが、その目的を言ってくることはほとんどない。会って、始めて聴くことになる。突然言われても返事のしようがないことが多々有り、事前に聴くのだが中中的を得た言葉が事前にない。
 かなりあと、数時間経ってから返事が来たが、それも曖昧。
 行きたくない気持ちが、言葉に出るほど行きたくない施設入居の契約者に向かった。3時半に出て、4時前に入った。30分程度で出ようと思った。手指を消毒して体温を測って、入室した。
 最初に面談した時からまだひと月も経過していない。それなのに、あの時から比べるとすでに衰弱しているような感じだ。
元気なお年寄りでも、入所すると別人のように体調や症状が悪化する人が多いと言われるがそうだ。
一番の問題点は、認知症が全くないのにグループホームに入れられていることだ。私は全く関知しない立場だが、介護に関わるものとして疑問点だらけだ。しかし、この地域では地域包括支援センターを複数擁して、ありとあらゆる医療と介護の施設を所持しているトップランナーなのだから、私が何を言っても通用しない。
 面談して、先月、行政の都道府県及び区市町村レベルの高齢者虐待措置についての対応を確認してきたのでその話をしたかった。最初に体調を確認したが、今までは車椅子での生活だったが、今日は寝たきりで動けない。言葉もはっきりしなくなった。
 最初の導入の話が終わって本題に入る段階になって、視覚の端に異人がいるのに気付いた。なんと、この施設の職員だ。何のためにいるのか不快になった。
 「何か用事がありますか?」
 「いや、わからないことがあると困るだろうと思って。」
 「これから大事な個人的な話があるので、出てくれますか。」
 個室に入っている。
 戸は空いたままになっている。
 「そうですか。」
と、言ったが動かない。
 「施設に何か言われているのですか?」
 「そうですか。」
それしか言わない。
 「出てくれますか。」
やっと出て行った。
 そんな不快なことがあったが、多分廊下に立っていたと思う。
 途中、点滴で看護師さんが来て中断したが、行政での対応を説明した。
措置を受けているので、本人が希望する配偶者には簡単に会えない。
 相手に弁護士が付いているので、それなりの手続きが必要であると説明した。
そして、
 「あなたも弁護士を立てるなら、顧問弁護士を紹介します。」
 それが第一点の話だ。
次は、施設利用料などの負担で銀行預金を引き出す必要がある。
 それを、私が委任されて引き出しに行くか、自分が行くか。
 私と一緒に行くといいう。私は介助する立場にないので、一緒なら介護タクシーやヘルパーさんを手配してくれと言った。現実的には、この状態では無理だ。それでも、暗証番号を教えたくないのか、納得しない。相変わらず、我が儘で頑固だ。しかし、私は粘らない。次来るまで考えておいてくださいと、結論づけた。
 遺言や遺産の処理の問題をやっと考え出した。最初、つまりひと月の会った時にはそんな事関係ないという感じで、一蹴された。
 次には顧問弁護士を伴って来る事になると話をした。
 時計を見ると1時間を経過していた。
 施設を出た。先日の不快な想いを忘れてしまったような感じだった。あの時は元気だったが、今日はもうかなり弱っていた。言葉もはっきり理解できない言い方だった。
 約束の5時には間に合わなかったが、少し遅れて事務所に戻った。戻ったと、先ほど相談したいことがあると、言って来た介護・支援管理者に連絡した。
 暫くして、介護責任者を伴って現れた。
 相変わらず、長い前置きがあってやっと本題が見えて来た。
 障害を持っている若い女性の利用者を担当して援助をしている者が、個人情報を流している虞があると言うのだ。
 「どうやら、入浴とか通院とか勝手に約束して、利用者に言わせて常勤の者が入れるように仕組んでいるようで。そのことを指摘しても、覚えがないという。利用者からのお風呂の依頼を計画にないと断ると、『どこどこにいる誰々という障害者は毎日入っているのにどうして私はダメなの』と個人名や住所などを言ってクレームを付けてきた。その毎日入っている利用者などとのケアの関係など幾つかの情報を重ねると、全て一人の者に繋がる。最近は、その者以外のヘルパーさんを派遣すると、その気に入っているヘルパーさんの名前を出して、その人じゃなければ嫌だとキャンセルされる。その者に、色々な証拠を揃えて追求しても『私じゃありません』と否定する。私が今日その利用者に支援に入って確認すると、やはりその者でした。それでも、『私言った覚えがないんです。誰かほかの人と勘違いしているんじゃないですか』と絶対に認めない。」
 ここまで話すのに、かなりの時間を要してイライラさせたが、それでもそのヘルパーさんの名前を言わない。言わないまま、続ける。
 「その者に厳しく処置すると、逆上して何をするかわからないし、本人は本当に天然で年の割には可愛い話し方で、悪気がなく意識せずに話をして自覚がないのかもしれません。そこで、どう処置したらいいのか相談なんです。」
 やっと、相談の言葉まで来て、私が話をする場面になった。
すくなくても30分以上は経過している。
 「結論はさておき、俺が責任者の時代もやはりそういう個人情報を漏らしたり、利用者と組んで悪さをしたヘルパーがいた。全て、ある一定の時間を経て切った。準備が必要だから、その時間がいる。しかし、今の時代はヘルパーさんが不足しているし代わりの有能なヘルパーさんに替えることも難しい。少しずつ、はっきりと何度も言ってクギを刺す。また、その利用者のお気に入りのしっかりした社員が育児休暇から戻ってくるので、一気に変えたほうがいい。」
 納得して戻っていった。

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