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トップハート物語(5537)立志伝敢闘編
20/01/11
2014年(平成26年)4月下旬。
今日の予定は、午後3時から4時の間にグループホーム内で財産管理と事務委任の契約者に会うことだった。口頭での契約行為を施設側の立会いの下で了解しているとはいえ、正式契約書を交わすのは今日だ。
施設側からの依頼があり、施設側が入居者に当特定非営利活動法人との契約に了解を得たとの連絡があって、その手続きや契約内容を確認した。業務の実行に移したのは、昨日だ。昨日に誰も住んでいない自宅を施設側と当特定非営利活動法人側の計6人とご本人が立ち会って財産を預かった。
その額の多さに驚くと同時に、重さを感じた。これまで、財産といっても小口現金程度の預かりだったが、今回は桁が三桁も四桁も違う。その重要な業務を十分自覚してしないといけないのに、ミスが続いた。
契約書を作成して、当特定非営利活動法人理事長印を押して作り上げた。また、施設側で預かっていた通帳と、同行して下ろした現金の預り証を作成した。持ち運びするためのスーツケースに入れて準備万端だ。
のハズだった。その間、何人かの社員が来て話しをして。加えて、登録したドリームゲートへのホームページ作成のデータを入力した。一昨日、昨日と何時間も掛けて作成した入力データをNPO法人常勤理事の助言に従って処理したら消えてしまった。
やり直しした、今日の午前中もまた同じように消えてしまった。一体どうなっているんだと、頭に来たが操作しているのも入力内容を知っているのも自分ひとりだ。しかし、昨日のミスもあって、念の為に入力データを印刷してあったのでNPO法人常勤理事に入力してもらった。
ところが、改行できない入力システムで、印刷時には1行だけしか印刷されていなかった。最初に作成した時と違って段々と短くなり、いい加減な感じになってしまった。それでも、別にこれで沢山の集客を得ようとは思っていないので構わない。
後見関係の商標登録をしようと思って、見積を取った。以前、当社のブランド名を商標登録してもらった弁理士だ。見積書がFAXされて来た。見て驚いた。3つの商標登録手続きで合計1,263,640円だという。調査料と登録料、税込だ。そのうえ、状況によってはもっと掛かるというのだ。
前回のブランド名の商標登録でもそんなに掛かったのか記憶にないので分からないが。
そうなると、先日、ドリームゲートの懇親会で不快な思いを抱いたあの奴に頼むか、見積もりを取るまでしないといけなくなった。
一旦自室マンションに戻って、軽く昼食。直ぐに出て、銀行に立ち寄って施設に行った。ところが、医療機関の施設駐車場で確認すると、持って来たはずの現金がないのだ。多額の現金を、施設などに支払うのに下ろしたのだ。出る時に確認した筈なのに無いということは、忘れて来たということだ。
「3時から4時の間に行きます。」
と、言っていたのが功を奏した。戻って15分後に事務所で確認すると、机の大事な金庫とか入っているところにあった。すぐに戻って、施設に入った。
早速、契約書を交わすために説明をした。契約書を交わす前までは、あれほど友好ムードだったのだが、財産等管理契約書を説明して渡すと1項目ごとに確認をして、ある項目にずっと目をやっていた。
虐待防止法の項目だ。秘密保持と個人情報保護などより、虐待防止法が上回るとの項目だ。余りに長いフリーズだったので痺れを切らして
「どうしますか、契約を止めますか。」
と、数度聞いた。
諦めたように、契約を納得した。同じように、事務委任契約を渡した時も同じだった。施設も周辺も誰も私に情報を送ってくれなかったが、段々と分かって来た。その虐待防止法の適用を受けているようだった。
かなりひどかったようで、完全に隔離されているようだった。かなりの高齢者なので、この先一体どうなるのだろうかとの懸念もある。
時間を要したが、結果的に多額の財産を預かることになった。その財産確認の時点で、私は見落とした財産があった。普通預金だとハナから思っていた通帳に定期預金があったのだ。それも、多額の。それぞれの普通預金でも定期預金でも、桁が普通の家庭の何桁も異なるのだ。
その一つ見落としただけで、相当の金額を預り証から抜けてしまうのだ。ミスを繰り返す私はこれが責任をもって出来るのか心配になる。加えて、現金と追加で通帳を金曜日に預かった預り証を作成したはずなのだが、見当たらない。
あちこち探したが、見当たらない。今日渡すつもりで持ってきたのだが、いや、筈だが無いのだ。一体どうなっているのだ。事務委任契約を結んだので、書類の作成と保管も依頼を受けた。そのお陰で、ミスの発覚は無かったのだが。
戻って来てから探した。探しても無い。再度作成した。しかし、今、見つかった。何と、商標登録の見積書の下にあったのだ。4枚の見積書の次に5枚目としてあったのだ。
それにしても、依頼内容の中に虐待防止法の適用を受けて隔離されて消息が不明な妻の様子を調査してくれるように依頼があった。反省の弁が、これで会うのが3度目だが続く。段々と、告白内容がひどくなる。
会いたいとの思いをどうやって実現したらいいのか。顧問弁護士に尋ねた。実現はかなり難しいとのことだった。
「行政が関わっていて、結論を得て実施したら難しい。勿論、居場所は教えられないし消息も厳しい。」
「亡くなったらどうするんですか。」
「それは、諦める他ない。それだけのことをやったからそうなった。」
依頼者は、何度も涙を拭っていた。

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