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トップハート物語(5527)立志伝敢闘編
20/01/06
2014年(平成26年)4月中旬。
 今日の中心の出来事は、本社PCのハードディスク破壊だった。
 仕事は順調に幕が開いて、キラキラ目の珠緒ちゃんが来て元気を貰ってスタートした。午後1時から、会員16万人を擁する団体の理事とWAM助成金の申請を合同でするための資料する合わせをする約束があったので、その資料を作る作業が中心の午前中だった。
後半になって、この守口の介護データが来た。3月実績だ。給与データを作成しないといけない。最近は、実績が芳しくないので原価である人件費が気になるのだ。先月は、売上が30万円以上も落ち込んだのに、人件費は変わらない。登録ヘルパーさんの報酬だ。
今月は稼働日数が2月より3日多いので、50万円多く売上が上がった。登録ヘルパーさんの報酬は22万円上がった。少しは改善されたようだ。問題は、大東本社だ。その数字はいつもは既に来ていいのに来ない。少なくても毎月5日までにはメールで送ってくるはずだ。
その報告を待っていた。私は、先月の2月実績が1月に比して150万円もマイナスになったことも、報告がないので言わない。言わないということは、自分たちも気に掛けているのだ。その気に掛けていることを、私は自分の口から言って追求型になってはダメだと自制している。
もうひと月様子を見ようと思っていた。介護のデータは来た。概ね戻している。問題は支援なのだ。100万円以上の落ち込みをカバーできるのだろうか、という思いがあったので、早くデータが欲しかったのだ。それが来ない。
今度の作業は給与データ作成に移った。11時半にマンションに戻って昼食を摂った。すぐに、待ち合わせのイオンモール喫茶室に向かった。室に入ると、カレーを食べている理事がいた。
暫く、食べ終わるのを待って話し始めた。どういうわけか、その理事は一緒の申請というより
「40歳の男性の生活が安定されるように考えたい。」
と、最初から言っていた。
メールでも同じように、一緒に着いているその40代男性の生活が維持できるようにとか、生活が成り立つようにしたい、うんざりするほどそのような言葉にあきれ果ててしまった。
私は、その理事が関わっている巨大組織との関わりを持ちたいのだが、それも匂わせる。本題に入るが、話をしていることが現実的ではないので、真剣になれない。言っていることはわかるのだ。分かるが、何度無理だと言っても同じことを言う。
地域包括ケアシステムを統率してコーディネートする人物を10日間かけて教育する。その講習が終わった者に資格を与える、その名称まで書いてある。私は、
「考え方は賛同します。しかし、その講習を受講料5万円支払って誰が受けるんですか。その講座を終えた人がそれほどの能力を得られるのですか。たった、10日間の講習で医師との連携や、看護師や地域包括支援センターの上に立ってどんな指示や調整ができるんですか。一体、誰がそんな勝手な講座を受けた人間を認めるんですか。独りよがりの講習など集客など出来ない。集客する自信があるのですか。」
その理事が生活を維持させたいという40歳の男性は、その間、まともに挨拶もなくずっとiPadを操作している。こんな奴の生活をどうして私が彼と一緒になって考えないといけないのだ。バカバカしい。そう思っていると、その40歳男性が
「50人集められます。」
「そうですか、それじゃやればいいじゃないですか。私は大丈夫か心配しただけで。」
「いや、例えばの話です。」
「例えば、とはどういう意味ですか。例えば、50人集められますとはどういう意味ですか。」
答えられない。
言葉遣いも知らない奴だと知った。
その時に、午前中に遣り取りした本社管理者との件が思い出された。PCのハードディスクが破壊された。そのデスクトップの画面に表示されたものを携帯で撮影して、長男に送信して見て貰った。
「やはりハードディスクが破壊されている。相当ひどい状態だ。」
「データを取り出せるか。」
「見てみないと分からない。送って貰うか、俺が行くかだ。」
一旦は送ろうと思ったが、近隣のパソコン修理屋に見て貰うことになった。電話を本社管理者がすると、見積りするまでに10日掛かるという。
仕方がないと思っていると、その話し合いの場での団体理事の懇願するような40歳男性の収入のための色々な策を聞きながら、
「何ができるのですか。」
「システムエンジニアです。」
そう言ったのを捉えて、PCが壊れたことの話をした。
「データを取り出したい。」
「トップに出ている文字をメールで送って下さい。」
いう言葉は長男と同じだ。
送信させた。その文字を見ながら
「もしかしたら、難しいかもしれません。見てみないと分かりませんが、・・・」
と、言いながらバックアップの必要性とか諸々の誰もが言う注意事項を長々と言い出した。
長男もハードやではなくソフト専門だが、断定的に言った内容を彼は曖昧に言った。
「見ないと分からないということは、見れば分かるのだからこれから本社に行って見てもらいたい。」
躊躇したが、行くことになった。
この際、話をした内容で気になったのは、SEだと言いながら、ほとんど何も出来ない奴ばかりの人たちの言い草だった。
「セールスエンジニアですので、そこまではSEの仕事ではなく関係ありませんから。」
そう言った、言葉を捉えた。
「セールスエンジニアだと言って、プリンターとPCを接続するとかPCの立ち上げとか自分の仕事ではないと言うなら、セールスエンジニアで仕事をしたらいい。うちにはそんな職種がない。セールスエンジニアがダメだったから応募して来たはずだ。前の仕事がそれだったからといって、私は経理屋ですからとか、私は理系ですから文系の仕事はわかりませんなどと言ったら、どう判断されると思うか。」
そんなことをこの40歳男に言わないといけない。
本社に行くと、コードを抜いてあったPCに手を付けようとしない。音を従業員に聞いて、自分の知っているPC屋に持っていくと言ってハードディスクを持って行った。
その間、理事は何度も彼を社員採用して欲しいとエスカレートして行く。
どうして、見ず知らずの資格も持っていない彼を採用しないといけないのだ。
「申請プランは、結構だと思います。自身があったら幾らでもやったらいい。当社の名前を使って貰ってもいいですよ。
「共同ということは、メインはオタクなのだからオタクで開催して貰ってうちは協力するという形で。」
「うちは独自で可能性のあるものをします。自信があるのだから、うちを当てにしないで、独自でしたらいい。」
「それは、独立採算ということですね。」
「それは当然でしょう。」
そう言って、突っぱねた。
助成金を貰って、その男の収入を確保したいと思っているのだ。
当社にはその男の面倒を見る義理はない。
その理事が私に40歳男の採用や収入確保をお願いしているそばで、こいつはただタブレット端末を悪戯しているだけだ。
私だったら、自分のことは自分でとかそんなに言わないで下さいとか遠慮した態度を示すが、この男は黙って遊んでいるだけ。
こんな意味のない時間にうんざりしてきた。ハードディスクを持って行くので、二人で帰って貰った。当社独自で考え始めていた。
そのまま、天気も良いので造幣局に向かった。通り抜けという名称で桜の木々が700mのあいだに咲き誇っているのだ。観光地としても、この季節は多くの人で賑わう。
この短い距離を長時間かけて初めて見た。感動的だった。桜を見られるのは、日本人に生まれて良かったと思える時間だ。

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