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トップハート物語(5475)立志伝敢闘編
19/12/01
2014年(平成26年)2月中旬。
朝起きて、新聞を読んだ。見出しに踊っていた文字を見て驚いた。ついに来たかと思った。朝日新聞第一面の中央に記事は掲載していた。内容を見ながら、やっとニュースになったかと思った。
 この業界に職を頂いている者にとっては常識である。仕事のない、ケアマネジャーが陥る落とし穴をうまく利用した結果だと一見思われがちだが、そうではない。

『高齢者施設、お手盛り介護 「歌ばかり歌わされて…」』
高齢者が入る施設で、必要のない介護サービスまで提供する「お手盛り介護」が相次いでいる。介護サービスの利用計画(ケアプラン)をつくるケアマネジャーが、施設などの意向に沿って介護報酬を増やす例があるからだ。高齢者に合った介護が提供されず、介護保険の無駄づかいにつながるおそれもある
「 歌ばかり歌わされて。嫌で嫌で」。
東京都中野区の有料老人ホームにいた男性(92)は昨夏まで、夕方になると疲れ果てていた。童謡を歌ったり風船を突きあうゲームをしたりするデイサービスが、昼食や入浴を挟んで朝9時から午後4時半まで続いたからだ。
 昨年7月の利用明細には、ホームが運営するデイサービスが1日7~9時間、週6日びっしり。月に約3万3千円が本人に請求された。介護保険は本人が1割、保険が9割を負担する。「要介護4」の男性が使える限度額約33万円一杯がつき、ホーム側に介護報酬が支払われた。
 まもなく別のホームに移ると、デイサービスはなく、週2回の入浴と1回の外出介助ぐらい。請求額は10分の1以下の月約2600円に減ったうえ体調も良くなり、介護度は最も軽い要介護1に改善した。「なぜ施設によってこんなに違うのか」と驚いた。
そんな第一面の記事が第二面には特集的に具体的な内容が続く。
 
愛知県内のケアマネジャーは一昨年3月、愛知県豊明市にある高齢者施設の社長から求められた。担当していた女性(当時73)がこの施設に入った時だ。
 国の基準がある有料老人ホームではなく、一戸建てに高齢者を住まわせる「無届け施設」で、訪問介護事業も営んでいた。社長は週2回の入浴や部屋の掃除などサービス内容と回数を細かく指示し、言った。「家賃が安いので、訪問介護で稼がなければいけない」
 そして、それに対する意見や情報を求めている。多分、この特集が少し続いて厚生労働省がもっと動く。報酬改定前の、飛びつきたい情報だ。しかし、厚生労働省はずっと以前からその情報は持っていたはずだ。
 強権を発行するには、経済的困窮高齢者の住宅問題をどのように解決するかの道筋が描けていなかったはずだ。劣悪な環境になるのを予測しながら、サービス付き高齢者住宅を進めたのだ。それをしないと、特別養護老人ホームだけでは入居希望者数に追いつかない。財政的な問題があり、これまでのように社会福祉法人への資金提供ができない。特別扱いの、特権を社会福祉法人だけに与えて不足している不足していると大声で騒ぐ。
 しかし、要は特別養護老人ホームの設置を社会福祉法人だけに認めている歪んだ行政にあるのだ。運営能力からしたら医療法人の方が遥かに高い。それなのに、社会福祉法人の政治的圧力で、高齢者に対する適切な措置が取られていなかったのだ。
 そのうちに、財政的な負担が大きくなったので特別養護老人ホームに似て非なるものを民間の資金で作れるようにしたのだ。そこの建設会社、不動産関連の企業が雪崩をうって参入してきた。儲かるとなると、利にさとい企業はうまいことを言って近づいてくる。高齢者を何とか言って詐欺被害者に追い込むようなものだ。
 土地活用などと言って、近づき銀行と組んでローンを組ませる。それを借りて運営する事業者を探す。自己資金で建設・運営ができない事業者が夢を持って手を挙げる。その時点では、既に最初出演していた建設会社、不動産会社は舞台を降りている。勿論、出演料はしこたま貰っている。
 運営を何十年という契約でうけた事業者が、ババを引く。途中で止めれば多額の違約金が掛かるし、毎月一定の家賃などを支払う。利用者は安い施設を求める。安い料金ではペイしない。一つは、介護職員の人件費を安くする。もう一つは、介護保険から受け取る金額を目一杯にする。
 必要のないケアを入れるのはそのためだ。要介護3の方の介護保険30万円近くと、家賃とか食費とかで10数万円を足すと、大体一人平均40万円が毎月入ってくるのだ。それを、プランナーと称す不動産屋とか建設会社のお抱え講師が各地でよだれを流して待っている、ニワカ介護業者に貸し付けるのだ。
 簡単に言うと、テレビで盛んにコマーシャルしていた、過払いを取り戻しましょうと言っている弁護士が、最近はサービス残業を取り上げて営業を始めたようなもの。もうすでに、施設運営で利益を上げる旬は終わったのだ。
 それは、国は「地域包括ケア」に活路を見出そうとしている。施設建設では記事にもあるように、在宅で4割程度の介護保険利用だったのが、施設に入った途端10割利用では介護保険運用は遣っていけない。
 在宅で、モラルのあると思われている医療機関を中心としたシステムに転換を図っている。もう、有料老人ホームの問題を隠している必要性は無くなったのだ。
 その問題は、施設のみならず在宅に移ってくる。お手盛りケアプランは、何も施設に限ったことではないのだ。
 私は、ずっと以前からそのようになると、つまり施設のお手盛りケアプランは糾弾される時が来ると社員に言っていた。それは、介護保険におんぶに抱っこでは企業維持ができない。
 「だから、社会福祉事業に幅を拡げる。」
 意味をずっと解いてきたのだ。
 しかし、解くだけではなんにもならない。実行しないと意味がないのだ。
 それを、数年前から実践してきた。
 勿論、まだものにはなっていない。だが、兆しはある。そのような方向に向かっている介護業者は、今のところ見出せていない。
 あとは、人材育成と収益に繋がる活動なのだ。
 そのようなことになった、私が以前から言っていたことが現実になったということで、記事だけをホームページスタッフブログに掲載した。
 最初に、この守口の居宅介護支援事業所管理者が来た。
 「本当は、昨日出席した結婚式の写真を掲載するつもりだったのですが、記事を読んで気が動転して。」
 「大丈夫だ、何を心配しているんだ。」
 「私も結構、施設からの依頼でケアプランを作成しているし、・・・」
 と、言いながら自分の現状を話し始めた。
 私から居宅介護支援事業所管理者を引き継いで、一生懸命に行っているのは分かっている。しかし、危ない場面もあった。
 以前、紹介で大手施設の入居者のケアプラン作成を依頼された。その記事のように、施設側が作成したプラン通りに、目一杯の不要なケアを入れていた。例えば、毎日20分服薬確認とか不穏な精神状態なので眠るまでの付き添いなど、それも朝も夜も夜潮加算がつく時間帯だ。
 彼女の性格は一途だ。精神も不安定で落ち込む時がひどいので、どう説明したらいいのか分からない。やっとの思いで、彼女主体性を持ったアセスメントからプラン作成まで持って行った。
 その思いを持ちながら、続けていたのだが、今度はほかの数棟の有料老人ホームからケアプランの依頼があった。かなりの件数になるが、私ともうひとりの常勤がいるのでケアマネジャーの人数的な問題はないが、手一杯になってきた。
 私が言いたいのは、ケアプランの数ではなく、どうして依頼があったのかという点だ。これまで、自前でケアプランの作成をしていた事業者が、突然、理由を聞いても言わずに依頼をしてくる。
 裏があるというのを知ろうとしないので、自分に対する人を惹きつける能力と少しは思っているので、利用されているとは言い難かった。
 やっと、今日この記事によって説明ができた。施設側は自分の会社のケアマネジャーではなく、外部のケアマネジャーを活用することによって逃げ口上が図れるのだ。
 その後、日曜日に結婚式を挙げた社員が挨拶に来た。昨日、出席した社員が言っていた言葉に少し反省をしていた。 
 「どうして出席して上げなかったのですか。彼女は、『父親が居ないので佐藤さんを、お父さんのように思っている』と言っていたんです。」
 結婚式がどうなったのか気には成っていた。
「お手紙頂きまして、ありがとうございました。」
一緒にいた仲間が
 「佐藤さんの手紙で泣いていた。」
 「そんなことないだろう、そんな文面じゃないから。」
新婦が言った。
「いや、あの頃のことを思い出してしまって。」
「そうか、それが多分あるだろうと思っていた。笑顔を見せて座ってみんなに見せている顔と、頭の中で去来する思いが浮かんでいるだろうと。中学生の時から家族のために働いて、ずっと働いて、ほかの若い人とは違った生き方をしてきた。偉いよな。」
「そうなんで、苦労してきて生きてきてやっとこの場にたどり着いたと。相手の実家に行って、『仮に離婚しても、姓は元に戻しません』といったんです。」
「大丈夫だ、再婚したら前の名前に戻らないから。」
 そのような話しをして2時間。
 危うい話も幾つもあり、驚いた。夫婦喧嘩だ。何度となく、夫が家を出て行っているという。
 彼女は気が強く、自分を持っている。だから、その年下の気弱い男に腹がたつのだろう。
 写真で見て始めて相手新郎の(´∀`)を知ったが、全く冴えない。彼女は、綺麗で性格もいい。本当に綺麗なのだが、どうしてこんな男が気が入ったのか。とにかく、家を離れたいと、名前を変えたいと思っていた。
 その一心で、激しい婚活をして幾度となく敗れ去っていた。やっと、たどり着いたと思ったら、こんな奴では俺もがっくりだと言葉に出している。
 この男では、彼女にぞっこんだろう。でも、我慢できない時があり家を出るという。
 先日も、
 「どうして、うちの社員は綺麗な可愛い女性ばかりなのに男はどうしようもない変な男ばかりなんだ。」
 と、言ってはばからなかった。
 太った、まるで顔の悪い関取りだった。
 午前中は、そんなこんなで時間を費やし終わった。一旦、部屋に戻って昼食を頂き、出発。銀行を巡ってから被保佐人が入居している施設に向かった。先月分の施設費用の支払いとテッシュペーパーの届けだ。
 テッシュペーパーを持ってきてくれと言われたと施設から連絡があったのだ。
 近くのスーパーに立ち寄った。ここは造成した団地がありスーパーはここしかない。今日は火曜市だと旗がひらめいていた。しかし、お客さんはほとんど居なくて閑散としていた。張り紙を見るとあと二週間で閉店だという。

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