お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(5380)立志伝敢闘編
19/10/13
2013年(平成25年)11月中旬。
 朝一で、この守口の居宅介護支援事業所管理者が来た。昨日、障害者に対する相談支援従業者研修を受けている最中に、大手の有料老人ホームから一棟のケアプランを依頼されたがどうしますかと、相談があった件について報告があった。
 電話で相談を受けたときに、一瞬、汗が吹き出したという。余りに多いので、断ろうかと思って、いたという。しかし、よく聞いいてみると、
 「受けようと思って、ほかの者も居るので分担して受けますと言ったら、私に全部お願いしたいと言われて、無理だから断ろうと思って躊躇したら『それならほかを探すから結構です』と言われ慌てて、考えるので少し待ってと言いました。それで、佐藤さんに電話して相談したんです。」
 やはり、そうだったか。
 彼女との付き合いは長い。現在居る正社員30数名の中では3番目に古い社員だ。丁度40歳。29歳で入社したのだから既に10年を経過する。お酒が好きで、宴会の盛り上げ役だ。
 ここ数年、彼女がケアマネジャーになってから1年経過した頃から色々と話をするようになり、私の意向を汲み取って考え行動するようになった。仕事をした経験が余りなかった。生き方も、大雑把で少し心配な面があった。姑である、前の介護管理者への傾倒があり入り込む隙がなかった。
 しかし、職場を前管理者から離して私の後任として部屋を与えて居宅介護支援事業所管理者となってからは、第三者として前管理者を見ることが出来るようになり、誰が見ても自分でも言っていたが、まるで他人のような関係になってしまった。ということは、姑を冷静な目で見ることが出来るようになったのだ。
 姑と離れてから格段に成長した。当社の先導役として働きだしたのだ。ということは、姑の息子である夫との関係も微妙になって来たようだ。しかし、長年持ったキャラクターはすぐに変えようもない。ケアマネジャーとして活動するうち、暫くして、今年の初めに施設から入居者のケアプランの依頼があった。
 内容を見て、驚いた。点数を全部消化できるようになっていた。いわゆる、施設側が立てた計画に沿って自分がケアプランとして作り直すだけで、ロンダーリングとして利用されているだけなので、それを、如何に傷つけずに彼女に理解させるのか、気を使った。
 最初は
 「どこでも施設に入ったらそのような、点数を全部使った計画になるので。」
 と、言うように利用者や家族に説明をしていた。
 すっかり施設に取り込まれていたのだ。
 私が、直接指導した。
 修正させて、必要のあるサービスを入れた、そして、利用者も家族も理解したケアプランに作り替えさせた。施設も勿論、シブシブ受け入れた。
 しかし、そのうち、あの世間でも問題になった高齢者施設への医療斡旋問題が顕在化した。それも、その時点で把握し、無駄な往診で点数を沢山取られている請求書を修正させたりしたのだ。現在は、逆に信用を得て追加で数件のケアプランをその施設から受けている。
 同じ道を歩むような気がするので、まず、時間を掛けて教育しよう思って取り敢えず受け入れるように言ったのだ。
 現在、彼女と大東市の居宅介護支援事業所は、管理者が既に満杯の利用者を抱えているので、無理だ。彼女のところに非常勤として私ともうひとり男性がいる。大東市の居宅介護支援事業所には今度新人の、新たに昨年資格を取得したケアマネージャーが登録をする。他にも、大阪市において昨年、開業した新規の居宅介護支援事業所がありまだ十分受けられる。
 「君が受けて、現在担当している利用者で担当が変更出来る利用者は変更して行こう。施設だと、利用者が固まっていてアセスメントは遣り易いだろう。」
 まだ、何ケースあるかわからないが、受けられるだけ受けて欲しいというのだ。部屋数は34室だ。
 午後3時から、大阪市の調査がある。働きながら学ぶ制度利用の中間的な調査だ。4名枠の確保に苦労したが、やっと漕ぎ着けた。その調査場所は私の事務所だ。現在の人員は私とNPO法人常勤理事になる。その常勤理事が、CADの勉強に技術専門学校に通学している。
 誰か、お茶を出す者がいないと困る。色々当たったが、研修や会議などで無理。仕方がなく、遠方の新規事業所の管理者にお願いした。
 資料の準備をして終わり、ヘルパーさんの入金に出掛けようと思った。出る寸前に、新たにこの守口の介護責任者に指名した、由紀ちゃんが来た。何でも深刻に考え、真面目で誠実な性格なので、この会社では入社して一人だけ痩せた。
 今回の指名も、固辞して何度も泣いていたが、やっと受け入れてくれた。綺麗な顔立ちでスタイルはよく、色白で控えめな性格。まるで女優さんのような人なのに、自信がないといつも言っている。
 調査票が最近何度も続いてその記入に時間が取られる。その真面目さに、私も呆れ果てるのだが、それを否定してしまっては元も子もない。以前は、大きなお菓子屋さんに勤務して、デパートに入っている店舗で責任者をしていたようだが、そこで下の者の反発があり束ねることができずに、ノイローゼ気味となってしまったようだ。
 そのトラウマがあり、控えめな性格になってしまったのだろう。
 その彼女が、調査票でどう書いていいかわからないと悩んで持ってきたので、全部見て私がサポートすることにした。
 行き遅れて、銀行で入金が終わった頃には既に1時になっていた。マンションには戻らずに、事務所にてカップヌードルで昼食を済ませた。
 2時半近くに、お願いした新規事業所の責任者が来た。3時に、調査官の役所には相応しくない、モデルのような課長代理が来た。
 2年前に会った時から、驚いたが、当社の社員もやはり足の長さや着ているブランド物の着こなし、立ち居振る舞いなど洗練されていて見とれていた。
 しかし、調査は厳しい。
 雇用者の勤務票は勿論だが、社会保険加入状況、日報、誓約書、給与台帳、給与振込の証拠書類、指導者の勤務票、指導者の給与支払証明書類などアリとあらゆる人事資料を提示して調査された。
 そばに、お願いした新規事業所の責任者がいて、人事関係書類をちら見されていたかもしれない。ほかの者の給与等が分かってしまう。
 1時間半ほどで終わった。少し数字の異なるものがあったが、概ね問題はない。
 調査官が帰ってから、新規事業所責任者と話をした。スケジュールが中心だ。私の来週はすべての日に研修や定期検診などで予定が入っている。
 それ以外に、付け合せをした。15日が全体会議。21日が管理者会議。25日ケアマネージャー会議。12月5日が成年後見人会議。そのほか、各部署の忘年会がある。
 忙しい年末を迎える。 
 やはり調査は慣れていると言っても、精神的に疲れる。ホッとして、しばし休む。一息入れて、事務作業に移った。
 夜7時ころに、由紀ちゃんからの依頼の業務が終わったので、メールをしたが返答がなかったので、帰宅した。
 30分後メールが由紀ちゃんから来た。
 『色々あって返信が遅れました。』
 その色々あって、に、何も具体的なものがないので、返って不安を煽る。
 管理者やサービス担当責任者にとって普段のことが、彼女にとっては大変なものになる場合がある。疲れを増長させられて、横になった。


一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報