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トップハート物語(5286)立志伝敢闘編
19/08/22
2013年(平成25年)8月中旬。
 朝は二人ほど社員が来る。大きな相談も話もなく、帰った。相談う受けるテーブルの上には、分からないほどの書類が山積み。私の机の上も真ん中にパソコンが設置してあり、両側に書類が積んである。処理するのに時間が掛かり、腰を据えないとダメなものは応接用の机の上に沢山ある。私の机の左側の書類は早急に処理が必要なもの、右側がその次に処理が必要なものとして、勝手に決めて置いてある。
その一つ一つをこんな時に処理をする。こんな時というのは、時間が膨大にあるように感じられる、土曜日や日曜日。そして現在のお盆の時期だ。
机の上の書類を処理しては、片づけるために隣の応接用のテーブルの方に行き、片づけたと同時に自分の机に戻る前にそのテーブルから書類を何でもいいから持って来て処理する。部屋を往復しながら、両方の書類を処理する。それでも、無くならない。
午前中は終わり、マンションに戻る。昼食は昨夜の残り物、半額で購入したニシンの塩焼き。気仙沼の塩辛。調理実習で購入した夏野菜の温野菜。
何となく、お盆の時期は土曜日のような気がして、休みが明日もあり午後は余裕を持って過ごそうと勘違いをする。何度もその意識になる。
電話が入る。本社のある市の居宅介護支援事業所の管理者だ。最初の連絡は事務所に居る時に電話があった。
「昨日の事例検討会ご苦労様でした。」
彼女の場合、当社の生え抜きで重鎮だ。私が独立する前に、初めてヘルパー講習を行った時の第1期生だ。激しい気持ちを持っていて、融通が利かない。自分の思いを通させるために、社長でもある私を公然と批判し反旗を翻し、指示を受け入れない時がある。私が何を言ってもダメなので、諦めて声を掛けることも余りない。
ただ、いざとなった時には彼女を頼りにするので、居なくてはならない人材だ。きっちりした性格で、居宅介護支援事業所の突然の監査でも。問題なく、どころか褒められた。そのうえ、市で選任された10名の適正化実行委員だ。つまり、他の者が作成したケアプランをチェックしてアドバイスをする役を担っている。
私から見れば、いつも危ういので注意をするが、聞かない。勉強もしないので、処理の仕方は指導する立場でも、運用については難しい。つまり、事例や通達、例外事項などの情報には全く触れない。その為に、時代遅れのケアプランを作成している。
私を社長とも思わない人間なので、当然、外部に対しても私に接するほどではないが、反発を食らうことも時々ある。また、自分の考えや行動を誰も抑える者が居ないので、わが道を行くで、さえぎる物が無い草原をゆったりと歩くライオンだ。
つい、先日も、依頼している事業所への対応を咎められて、怒り狂った事業所の社長が市役所や地域包括、近隣の介護保険関係にその行状のひどさを訴えて、謝罪を要求して来た。彼女の説明は、要領を得ない。
「あの社長は異常な性格で、まるでやくざのような言い方で深夜何度も電話を掛けて来る。」
そんな言い方で、何が問題になってそのようなトラブルになったのか分からない報告を受けて、私に出てくれと行って来た。
「社長が出ないと収まらないと思います。」
逃げの一手だ。
つまり、私に謝罪させて一件落着を図ろうとしているのだった。
今回も、同じような内容だった。
「家族が大変な人で、裁判に訴えて会社を辞めさせてやるの一点張りで。どうも、障害があるようで、抑えが利かないのです。」
そればかりで、何を理由にしてそうなったのかを言わない。
「社長を連れて来いと言って、怒鳴り散らして。私をクビにしないと収まらないと思います。どうか、私をクビにして下さい。」
「俺が行ってどうしろというんだ。」
「・・・・・・」
俺に謝罪しろと言いたいのだろうが、そうはいかない。
理由も分からない、また、
「謝罪したら認めることになるのでトラブルの最初に社長が出て行ってはダメだ。はっきりするまで表に出ないように。」
そう保険屋からも言われていた。
弁護士にも勝手に処理しないように言われていた。
「一体、何が有ったんだ。」
「私のミスです。勘違いして大変なことをしてしまって。」
やっと、自分のミスだと説明をし始めたが、余計な言葉が多くて理解できない。自分のミスだと言いながら、端的に話をすると完全に自分の問題なので、少しでも逃げようとする感じが分かる。
余りに余計な言葉が多くて、途中で聞くのを止めて言葉が耳から抜けて行く。
必要なことだけが頭の中に残った。個人情報を他の者に漏らしてしまったのだ。親子兄弟は他人の始まりだというが、兄弟でも漏らしたのは問題だ。兄弟だからこそ、問題だ。生活保護を受給していることを隠していたのだが、それをどうやら彼女が漏らしたようだ。初めての、人権問題になりそうな気配だ。これほどの、中心的存在だったのだがとにかく感覚が古い。
何度も
「ケアマネジャーなんて何の権限もない。ただの調整役だということを忘れずに。」
と、資格を取得してその任に就いて居る者たちに言う。
しかし、彼女だけは私を以前から批判している一人勢力なので馬耳東風。
謙虚な気持ちを失っているのだ。常に危険がはらんでいる彼女の言動はこうしていつも問題を引き起こすのだ。
「俺が出るのは控える。弁護士に相談したいが、丁度お盆に入ったばかりだ。来週まで無理だ。」
「相手も、弁護士に相談して裁判にかけて多額の慰謝料を取ってやる、と言っています。どうしたらいいでしょうか。」
「まず、公的な処に相談したら。地域包括とか市役所とか。裁判になったらそれなりの対応は出来るので。まず、その手続や金銭的な問題で無理だとは思うが。」
再度、地域包括などと協議することになった。
昼に自宅で食事をしていると連絡が有り
「地域包括の担当者と一緒に4時半に相手先に行くことになりました。」
それが、昨日、事例検討に出ていた利用者か。
その時点で、意識に問題が有ったと認識していた。席上、そのケアマネジャーがケアの依頼をしている本社の管理者に向かって
「契約出来なかったようで。」
「ちょっと間違いが有って。」
「夫婦の主治医は違っている。あの夫婦の嫁さんは、そんな資料をよく見るから。」
と、言っていたが、何か違和感を持っていた。
私は、午後から色々な場所を巡った。銀行に行ってヘルパーさんの報酬を振り込んだ。出来るだけお盆で使えるようにした。市役所にNPO法人の役員変更を届けた。会計事務所に決算関係の書類を届け、コンビニで支払いをして一旦事務所とマンションに戻った。自宅マンションではコインランドリーに入れる汚れ物を持って、事務所では貸し倉庫に入れるモノをたくさん積んだ。
まず、コインランドリーに行って洗濯物を入れて法務局に行く。NPO法人の印鑑証明と登記簿謄本を受け取る。イオンモールに行って被保佐人から依頼された洗濯物をクリーニングに出して、貸倉庫に行って荷物を入れてコインランドリーに取りに行く。
まだ、半渇きだったので再度、再度乾燥セット。布団を持って行ったのだ。クリーニングでは、私の息子に数年前に貰ったスタジアムジャンバーを持って行ったが、店頭で出すとぼろぼろになって居た。
「このような素材は2年以上過ぎるとダメになります。選択しても、ずるっと剥けるので危険です。」
そう言われて、捨てることにした。
4時半に訪問したはずなのに、連絡が無かったからうまく終わったのかと思った。そうではなかったのだ。2時間後に連絡が有り、クレームの本人は急用と言って不在だった。それで、益々不安になって大東市居宅介護支援事業所の管理者に心を落ち着けるように
「裁判になった方が、第三者が入るのでその方がいいだろう。」
人権問題は厄介だ。保険は多額に入っているのだが、それだけで済むかな。

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