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トップハート物語(5282)立志伝敢闘編
19/08/20
2013年(平成25年)8月初旬。
今は、成年後見人の全国組織を作るための作業をどう進めるか、時間の不足を補うために合宿しようと京都「るり渓谷」にある公共の宿舎に来ている。
 出発前は多忙を極めている。今週はスケジュールのなすがままに動くだけで、事務的な業務は余り出来ない。懸案も沢山あり、気にしながらの日々の生活だ。
 午前中の予定は、就労支援の講師だ。しかし、10時半には終えたいと思っていた。私が、バトンタッチする者がその時間に来て、終わる。
 何時もの時間に出勤していたのでは間に合わない。少しでも早くと思って、出勤する。社員が次々と来るので、忙しさを出して気にさせては行けないので形だけでもいつもの通りに余裕を見せてじっくりと話を聞く。新規事業所責任者は殊更だ。
 最初から彼女も私のスケジュールを知っていて、9時前には帰った。私は、9時になるのを待って出た。隣のイオンモールのATMで入金作業がある。少なくても、昨日電話にて連絡のあった中国からの帰化人に対する給与振込をしないと行けない。と、いうのは、彼は期間契約の介護プログラムという、働きながら学ぶシステムの実践者で社員扱いだ。
 しかし、正社員とは一線を画しており、月末〆の翌5日に払いだそのことは忘れてはいないのだが、計算を終えてデータを机の上に置いて忘れてしまったのだ。給与振込という大事を忘れるなんて言語道断な事をしてしまって、クレームが来て調べて私のミスに気づいたのだ。謝罪して、朝一で振込をした。
振込が終わり、市民生涯学習センターへ。就労支援の講師だ。今日は、昨日に続いて地域福祉の実態調査。昨日は当社の事業所5箇所に分散して実践を学びに出た。その結果を踏まえてまとめ作業に入るのだ。
私は、各事業所で答えられない会社全体の内容についてを質問を受けてこたえ、それですべてのデータを取集したことになる。
 地域福祉の実態調査を一歩進めて、自分たちが実践者であるための一つの道として、会社を立ち上げるまで進めて行く。
 少しでも、面白味を出すために考えた今回の授業だ。4日間に亘ってカリキュラムが組んである。今日は、その各自の調査に基づくまとめ作業に入るのだ。明日は、発表会になる。
最初の30分は質問と最近のニュースで報じられている介護保険制度の改正案の説明と影響についてだ。
質問は無かった。介護保険制度の改正案影響について、まず、高額所得者の範囲は世帯で300万円から400万円程度であること。介護保険制度から除外されるのは28%の要支援者だとすると、その両方の制度改革によって大きな影響を受ける。
「高齢者施設は1割負担を前提として契約して入居しているのを2割に変更はできないだろう。通所施設ではどうか。2倍になった利用料を払ってまでも続けられるか。大きく減らすのと、ここ5年で大きく増えてきた通所施設の経営悪化に拍車を掛ける。訪問介護でも同じだ。これまで、要介護5で36000円の負担が70000万円を超えるとなるとこれまで通り介護支援を依頼するか。そういった影響が直ぐに来るので、それをしっかりと捉えて就職先を考えるように。」
そんな話をした。
「そんな暗い話を聞くと、やる気がなくなる」
「何が暗い、だ。現実な話をして居るんだ。現実を踏まえて、どう自分のこれからの生活を維持していくか考えて下さい。」
 質問もなく、話せば情報でも捉えるのが後ろ向きだ。これでは、将来が厳しい。まとめ作業の段階で、一つのグループから質問があり、その席に行った。そこで、1時間程度色々な質問を受けて説明し先をどう読むのか話をした其れなりの絵が描けたようだ。
 私は代わりの者が来た10時半過ぎに会場を後にして事務所に一旦戻った。各方面に今週は不在になるので、時間が取れず懸案の作業が出来ない旨メールした。特に、決算期を迎えて今月中にまとめ作業をしなければならない税理士から言われている最後のデータがまだ揃えていない。また、外部に依頼している来年のカレンダーのイメージ。
毎月10日までに振込する、住民税と所得税。その計算をした。今月は10日が土曜日なので、月曜日まで余裕があるが、出来るだけ処理して今日の合宿に向かいたい。所得税に計算に講師の支払いを加えると100万をこえる。社員の住民税は50万近くなので、結果、150万円を超えた。苦しい資金繰り。ジッと考えてしまう。
 計算が出来上がったが、私が合宿向かうので途中で銀行に立ち寄り処理するとなると、NPO法人常勤理事が処理をしたあとの会社の通帳、銀行印を持つことになる。危険だ。結構粗忽者なので、ミスを犯す恐れがある。通帳を銀行に忘れたこともあり自分の持ち物も四六時中忘れた、無くしたと大騒ぎすることがしばしばだ。その実績があるので、躊躇した。銀行に立ち寄りそのまま新幹線の駅に向かうのが効率的なのだ。
 銀行は、都市銀行に限られるので結構離れた場所にある。振込が一番効率的だが、窓口で振込用紙に記載して出さないと処理できないのだ。どうしてこうも役所の仕事は昔のまま不便なのだ、国民の利便性を考えないと
そんな訳で、その作業が後回しになったので、時間に余裕が出来た、昼過ぎにマンションに戻り昼食。残り物がたくさんあるのでその処理だ。朝も、数日前に揚げた天麩羅で天丼を食べた。
昼は、これまた大分前のぶりの照り焼き。塩から、野菜炒めなど。
しばらくしてテレビを見ながら眠ってしまった。この暑さに、大分体がダメージを受けている。気付いた時には3時を指していた。慌てて準備をして、NPO法人常勤理事の運転する車で出発。急に雨が降って来たり、最近の天候は大きな不順だ。
予定より15分早くの新幹線に乗車。京都駅に着いて改札を出る前に救急信号が音声で鳴り始めた。初めて聞く音声だったので時自分の携帯から出ているものだとは思わなかった。周辺の人達の携帯からも同じ音が漏れていた。人ごみが物凄いので、音も物凄い。
騒然となるのかと思っていたが、そうではなかった。携帯を確認すると、大きな地震が来るので準備をするようにとのことだった。2台とも同じだ。
 どうなるのだ、不安が起きたが京都駅に居るので少しは安心だ。何故なら、奈良が震源だという感じだったから。新幹線改札から京都タワー方面出口に向かったがすごい人波が何事もなかったように動いていた。
 駅ビルから外に出て、待ち合わせ場所のビッグカメラを目指しながら携帯電話を取り出してみると、長男から電話があったようだ。何度か掛けたが、通話出来ない状態になっていた。何度も掛けてやっと繋がった。
「地震警報が鳴って、そっちの方が震源だから心配して掛けたが。繋がんないから、やっぱりダメかと思っていた。」
「俺は新幹線に乗車して京都で降りたばかりで、何があったのかわからなかった。携帯電話を取り出してみると、何やら奈良で大きな地震があったと言っていたが、震度幾つ。」
「5とか7とか言っている。ただ、マグニチュードは2.8と言って小さい。浅いのかな。東京まで緊急警報が鳴った。相当大きな地震が来たのかと思っていた。」
結局、みんな誤報だったのだ。
豊橋から来るのでメンバーは、途中で新幹線が立ち往生したと連絡が入った。
誤報と分かって、大きな混乱は喜劇となった。日本の科学技術とはこのレベルか。ロケット打ち上げは世界最高レベルの成功率だというが、原子力発電所の破壊でみせている国民どころか世界に対する背信行為。放射能汚染水が海に流れているのを隠していたのが分かった。
その量毎日300トンから600トンだという。それを、何年も隠していたのだ。
そして、この地震速報システム。全くの誤作動だった。それが、奈良で震度7だとか東海、関東も含めて震度5だとか。それは、実は体感の地震は認められなかったと分かった。
我々は、ビッグカメラ京都駅前店の前で待ち合わせした。京都の財産管理センターの責任者が車を出してくれて、「るり渓温泉」まで行きみんなで合宿して全国組織構築の基本的な内容を決める意気込みだった。
私は15分前から、遅れて来た豊橋の代表も待ち合わせ時間の6時半には着いた。しかし、2車線のわきに止まっている車が沢山あり、どこに居るのか分からない。どんな車種で、色とかナンバーとかは聞いていなかった。時間が来ても一向に分からない。目が二人とも悪いので、運転手の顔もお見えにくい。
電話を掛けた。すぐに出て、
「どこら辺ですか。ずっとビッグカメラの前で待っています。」
外に出る彼を見つけた。わざとらしく、後ろを見ながら携帯でどこですかね、と言って探すふりをしていた。何故前を見ないのだろうかと、思っていた。車からだったら、見やすいほんの10メートル右前にずっと立てっていたのだ。
出発して、2時間。道が分からなくなった。暗くもなった。堪り兼ねて、私のipadのナビを出した。誘導して行く。気に入らないのだろう、礼も言わない。やっと3時間過ぎて到着。綺麗な雰囲気のホテルだったが、トイレは共同、洗面所も共同。
ところが、着いてすぐに夕食を部屋で囲んだが全く話をしない。意味のない、言葉をそれぞれ少し話をするだけ。終わっても、何も話をしない。堪り兼ねて、具体的に決めましょうと課題を言うが、それぞれ気のない素振り。豊橋の代表がPCに向かいキーボードを叩き始めた。
もう一人は、ホテルのパンフレットを見ていた。私も堪らずipadを操作したが、ばかばかしい。何の意味もない合宿。寝る準備をして、歯を磨き、C-PAPを始めた。そのまま眠ってしまった。
食事が済んで、少し話をしたのは、先日東京大学内にある後見人サポート機構に豊橋の代表と訪問し、助言を受けた内容を京都の代表に話をした。
彼を理事長にすることで合意している。しかし、その時にアドバイスを受けたのは
「全国と名のつく組織は無いので名前は立派ですし、いいネーミングだと思います。しかし、トップはローカル色が強い。それでは、全国へのアピール度は低くなり集まらない。名前だけでもトップをある程度全国区的な人を据えるとか、二人代表制にして一人は全国区の方を。」
そして、そのリストアップと取次をお願いして戻って来た。
その報告を豊橋の代表が京都の代表に告げた。
「折角、独立する組織を作るのに、だれか分からない人が入って来て我儘されたら叶わない。私は何も理事長に拘っている訳じゃない。」
そう言って、纏まらない。
豊橋の代表もそれに傾いた。
「それだったら、どうやって会員を募って組織を拡大するんですか。」
「DMを出して・・」
「何を言っているんですか。DMが来て、どこの誰だかわからない呼びかけに賛同して、京都まで金を掛けて出てきますか。自分の名前で集客が出来るんですか。アドバイスは、現実的なもので行政に携わっていた方の考えは重要です。」
そう言ったが、無理だったので途中で終わった。


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