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トップハート物語(5273)立志伝敢闘編
19/08/14
2013年(平成25年)7月下旬。
無為に過ごす時間が多くなり、疲れがやる気を奪って行く。社員も、ここ10日くらい訪問も少なくなり、メールや電話も少なくなった気がする。
9時過ぎまで、約3時間近く何もしないで過ごしているような気がする。何をしたのか、前日の記録を記入しているのだが、その午前中、しかも早い時間はどうしていたのか覚えが無いのだ。それでも、ジッと考える。
そうだ、来年のカレンダーを注文しないといけないと動いていた。いつもは、7、8種類のカレンダーを発注しているのだが、その中にオリジナルのカレンダーがある。イラストで最近は萌え系が中心だ。今年注文して5年目になる。いつものお願いしている会社の千数百人のイラストレーターや漫画家などの作品を見ながら決める。
今年は簡単に決まった。当社の制服を強調したものにしようと思った。その見本の制服姿が気に入ったのだ。早速、依頼のメールをIDとPWを入れて送った。選定した作者の名前に記憶があるように思えたのだが、はっきり思い出せない。
返事が来た。
「昨年に引き続き依頼を頂きまして、ありがとうございました。」
との作者からのメールだ。
やはり、昨年の作者だったか。
それでも、既に依頼してしまったので仕方がない。そのままで行くことにした。
ケアマネジャーのサイトにアクセスして色々なニュースを確認する。最近は取り消しが多い。その内容は、やはり人員が不足しているものに起因することがおおい。つまり、サービス提供責任者が不在なのに指定を取得して運営しているとか、資格者でない無資格者がケアを行って請求しているとか、ケアをしていないのにしたように請求するとか。
人材確保が急務だ。
そのことも含めて、大きな改善改革をする必要に迫られている当社も含めた人材確保と環境の整備。そのことを中心として考え始めた。ずっと、何もしないわけではなかった。思えば、どうこの会社を改革して行くかそれを考えて時間を取っていた。
賃金の配分も勿論だが、人材の確保と同時に教育がどの程度どういう方向で、誰がどうするのか。それが、問題だ。今までのような考えでは会社は向上しても人間は育たない。人材に合わせた教育が必要になる。それであれば、その人材を教育したレベルまでしか向上しないのを覚悟しないといけない。
素晴らしい会社はもう無理なのだ。ダメだと判断していた人間も採用して使用しないと成り立たない社会が出来ているのだ。その社会に合わせたレベルの会社しか構築は出来ないのだ。そう諦めて行くしかないのだ。それでも、報酬は同じだ。別にいくら向上したからと言って多くの報酬を貰えるわけじゃないのだ。
悲しいかな、その考えが一番正しいと思う。
いつのまにか、時間が来た。午前中の仕事を終えて、マンションに戻った。昼食だ。
一休みして、行政書士を登録申請する事務所の管理会社に向かった。契約書の差し替えだ。その途中で、今度結婚する彼女と会った。
バイクでケアから戻る途中だ。彼女は24歳で当社の2級ヘルパー研修を受けた。当時、近くの製造会社の受付をしていた。それほど、見栄えが良く可愛い感じで背も高いスタイルもよい、外見的には非の打ちどころがなかった。
その彼女を追い掛けて、修了後半年、当社に入社した。ところが、生来の我儘と仲間の人間関係がうまく行かずに3カ月で退職した。近所の特別養護老人ホームに就職した。
そうなると、私の勧誘した責任が生じるのと将来を見据えて彼女との接触を欠かさなかった。というのは、特別養護老人ホームでの勤務は続かないと思っていた。将来を見据えた教育や人事体系が無いのだ。いずれ、他の組織での教育で一段と育って戻って来ると思っていた。
その通りになり、5年の時を経て戻って来たのだ。その成長ぶりには驚く。今では、入社1年目で実質的な責任者として障害者総合支援を引っ張って行っている。また、教育関係で講師としても十分な活動を行っている。
彼女の心の問題は、家庭の問題だ。親との絶縁がある。当社に入社前から家を出て一人住まいを希望していた。私が労を取り、このマンションの同じフロアに保証金なしで入ったのだ。その次には、口に出す、姓をなくしたいので早く結婚して子供を産みたい。
そんな彼女が、何度も失恋を繰り返したのはなぜだろうかと考えたこともあった。あれほど、可愛いく色白で働き者で美人だ。性格の問題か。そんなことも、問題が無いのに考えてしまう。
その肩の入れようは、尋常ではない。誰でもいいから結婚したいといつも言っていた。結果的に、当社に入社しても2人目でやっと決まったようだ。既に、彼女も当社の教育を受けてから9年を経過していた。その風体は、ブラックマヨネーズの小杉だとみんなが言う。なんで、あんなに綺麗な彼女にあんな男なんだ、と。
その彼女と、管理会社に行く途中で会って話を1時間ほどした。結婚の話は勿論メインだ。彼女の思い入れが強く、彼女が主導でみんな決めて全て金銭を出しているようだ。その金の問題が一番気掛かりなのだが、信用しているようだ。
「貯金が無いが借金もないと言っています。」
「そうは言っても、新規事業所の責任者が結婚する時に無いと言われて結婚したら借金があって、それを彼女の貯金で賄ったと言っていた。」
などと、マイナスな話をしてしまった。
あとは、問題のこの守口の介護事業所の行く末。馬鹿な管理者が辞めると放言している。それに呼応して、辞めてもいい奴が同じように言う。雰囲気を破壊して何が管理者だ。
「なんでも前向きに考えなさい。どうやったらできるか、どうやったら解決できるかと考える。それを、出来ない、止める、などと考えたらおしまいだ。」
そう言って、励ました。

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