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トップハート物語(5243)立志伝敢闘編
19/07/30
2013年(平成25年)6月下旬。
 行政書士の登録申請の準備が少しずつ進んでいる。先日、隣の部屋になるマンションの賃貸契約を結んだ。それにしても、多くのマンションを賃貸している業者とは思えない契約書だった。まず、気付かなかったが部屋番号が異なっているのだ。
 当然、渡された契約書が違っているという思いはないので自宅の大宮に送って実印を押印して貰って、送り返して貰った。その契約書を管理会社に持って行った。その時に目にした部屋番号が、借りたはずの210号室ではなくて112号室となっていた。
間違っていることを告げて直して貰った。もう1点が、支払先の口座番号が印刷されている上にタイプ印刷で何か印字してあり、全く見えないのだ。その点も指摘して書き直して貰った。そんな問題がこの日本に蔓延している。まともな仕事が出来ないのだ。
 10時に大東本社管理者が来た。まだ28歳だ。入社して2年を経過しようとしていた。26歳になったばかりで入社し、27歳で行き掛り上管理者となった。本社の管理者として不安があったが、申し出がありサポートするようにして自主性を重んじ声を掛けることは励ましだけで、指示することはなかった。最初の数カ月はその当時の数字月額400万程度の収益を上げていた。
 彼が管理者になる前は、ただ単の介護福祉士の資格を持った社員というだけだった。何故なら、介護福祉士養成専門学校に通学しながらすしチェーン店にアルバイトで勤務し、卒業と同時にそのチェーン店に就職してしまった。爾来5年間の間に、急成長を遂げたそのチェーン店での彼の地位は店員から数年後には人手不足も相俟ってスーパーバイザーになっていたのだ。
 厳しい経営管理を叩きこまれて、月額40万円で昼夜を問わずに勤務したという。数年後、その生活を自分が築いていた家庭生活の崩壊により捨てた。就職浪人となり、縁あって当社に来た。子供のような感じがした。その時の管理者は気の強い女性で、サービス提供責任者も似たような性格だった。
 まるで収容所のような生活が会社で続き、周りの人心が離れて行くのを目の当たりにしている時に、社員同士のトラブルが発生。喧嘩両成敗により、お互いが傷ついてまとめて退社。400万円の顧客をどうするのか考えたが、残っている人材の資質を考えて廃止も視野に入れる。
 ところが、その一社員だった彼が自分に任せてくれとの申し出により、一か八か受け入れた。その彼の経験、すしチェーン店のスーパーバイザーの叩き込まれた意識と知識を信じて、というより目をつぶって任せてみた。ところが、その実力をいかんなく発揮したのは人材育成だった。
 全く経験のない就職支援からの中年男性を今では障害者支援責任者として、気の小さい女の子を介護の責任者として育て上げたのだ。それも、短期間のうちに。私だったら数年は掛かるその育成に半年も要しなかった。ただ、女の子は泣きながら付いて行ったという。
 果たして2年後、その収益は先月660万円を超えるまでになった。以前の管理者とサービス提供責任者で月額80万円の直接人件費が現在は3人で80万円にも満たない。以前は、その二人の女王様とサービス提供責任者が別に2名いた。120万円を超す人件費を掛けても400万円の収益、現在は80万円の管理部門の人件費に対して250万円も多い収益なのだ。
 経験とはそういったことで必要なのだ。私も反省をした。あの時には、全く信頼していなかったのだ。その彼が一番信頼を置ける人間に成長した。彼を中心として人材確保のプロジェクトチームを発足させた。
 その彼が来た。数か月に1回だけ話をする。勿論、普段は飲みながら食べながらの話になるが、事務所での話はそういう頻度なのだ。大事な話に自然となる。
 「この地区の介護管理者が6度目の退職願がなされた。」
 「えっ、本当ですか。知らなかった。」
 「仕方がないだろう。もう限界だろう。最後が悪かったな。」
 業績を急激に悪化させたのが心にある。
 無責任に去る者はいいが、残る者が問題だ。また、力を鼓舞していたのでその下で影響を行使していた者が一番の被害者だろう。まず、
「うるさい酔っ払い。」
と、私が先日の宴会で言い放った奴が翌日
 「介護管理者が退職すると聞いたので、私も10月頃に退職させて頂きます。」
 今までのような社員契約ではなく、登録契約にという訳だ。
 もう一人、真面目で色白の綺麗な、そしてスタイルも抜群な彼女も心配だ。介護管理者が全く事務的な業務が出来ないので、すべて彼女がしている。管理者は言葉だけの人間で努力もしない見栄っ張りなところがあり、それが困っていたのだ。
 その彼女は、管理者が出来ないものをカバーして来た。その結果が、多くの超過勤務として、月80時間平均の残業で最低でも15万円以上の超過勤務手当を受けていた。それが、無くなる恐れが出て来たのだ。すぐに色々気にして泣き、思い込むタイプなので励ます。励ますと、その言葉が嬉しいと泣く。
 「とにかく、これからは今までのような考えで人材を確保しようとしても出来ない。少しずつ変えないといけない。」
 「先日、話があった勤務形態雇用形態の話を一部のヘルパーさんにしました。反響は大きいです。」
 「いいか、自分たちの思いだけでは今の労働者の気持ちを掴むことは出来ない。如何に相手の思いに近づいて受け入れて、自分のペースに引き込むかだ。勿論、人を選択しながらそれぞれの思いに合った雇用契約をして構わない。社会保険や雇用保険などを加入条件として受け入れてもプラスになる者は確保して、それを生み出すような勤務内容にしたらいい。」
 先日の人材確保プロジェクトの中で話をしたことをヘルパーさんに告げたようだ。
 「後ろ向きの事由は放っておいて、前向きの考えや方策を考えないとこの世の中生きて行けない。」
 そう言って、今日届いた就職支援事業の選定漏れ通知を見せた。
 「研修センターの責任者がどういった仕事をしているのか、私が今年はもうだめだと言ったことが目に見えてきた。努力しないものは結果もそのように出る、簡単な分かりやすい業界だ。だから、努力しろと言っている。努力したら、必ず自分に跳ね返ってくる。同情ややる気のない奴に手を差し伸べている余裕はない。それは、会社外でやって欲しい。自分の金を使って助けてやればいい。それが出来ないで、同情だけの言葉は無用だ。」
 それは、売り上げが極端に落ち込んで何もせずに自分たちではなく、責任は私にあると介護管理者が言ったのには驚いた。切る覚悟をしてそれにあたっていた。もう限界だ。  「無給で取り戻す。」
と言った彼女は、半年掛かっても元どころか大きな変化はない。
下の者中には危機を感じて動く者も出て来た。外部に行くこともなく、ケアマネジャーと会ったこともないという名前だけのサービス提供責任者だけが存在していた。自分が仕事を独占して、他の者にさせない。その隠れ蓑はイエスマンに育てた彼女にさせて、自分の努力の賜物のように格好つける。
 その介護管理者が居てはもう変わらない。無給どころか相変わらず他の者に移譲するではなく、月額手取りで40万円近く取っているので、何も変わらない。長い期間勤めてくれたのだが、事ここに至っては仕方がない。
 次を見据えて考え、行動を起こすように示唆をして彼を帰した。
 10時に面接者が支援責任者をサポートに来た。以前から、もう数か月前から評価が高い登録ヘルパーさんの相談がサービス提供責任者からあった。
「利用者からケアの評価も高く、どんな時間でも休みでも急でも駆け付けてくれる。ただ、扶養家族の範囲内での勤務しかできないので、どうしたらいいのか。」
 何かいい手立てをと、聞いて来たので返事をした。
それが、同じことを何度も言って来る。仕舞には怒った。
「何度同じことを聞いているんだ。ちゃんと返事をしたのか。」
全く、話のネタのように話をするだけで何の返事も彼女にしていなかったのだ。
 その相談を、他のサービス提供責任者にしたようで、話が異なっていた。社会保険に加入したい、その替り幾らでも働くと言うものだった。全く異なった内容の話ばかりで、そのうえ受け入れて貰えないので、他の事業所へ行きたいと言うのだ。
ついに爆発して、そのいい加減な介護部門を叱責した。とにかく、あの介護管理者の下ではどうしようもないことが起こっているのだ。
 その面談をした。非正規雇用となるがパートだ。時給1000円で150時間程度拘束、そのほか朝、夕、夜の場合は登録ヘルパーさんの時給で支払うことにした。
 こんな簡単な結論をどうして迅速に出来ないのだ。

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