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トップハート物語(5219)立志伝敢闘編
19/07/18
2013年(平成25年)6月上旬。

『はじめまして 
人材確保の問題は深刻ですね。わが社は数百万円投入してネット上で募集していますがきません。
そのお金を働く人に支払えば喜んで来る人はいると思いますが、儲かるのは人材会社ばかり。
なにかおかしいと思います。あと求人誌や派遣会社も、人材難で懐が潤う業種です。 』
『 朝早いのは、同じですね。朝の方が仕事がはかどります。
 数百万円の投資とはすごいですね。
 人材確保の問題ですが、何か解決策があると考えています。来ないのは、この仕事が嫌だからですかね。ただ、当社の教育機関でのアンケートでは多くなった高齢者施設で正社員として働くという希望が多いです。
 27年の改正では、余剰人員がでるようなことも予想されるので、あまり多くなっても困るのですが少ない人数で多くのケアをするのは危険があります。
 何か方策がないかと、私も本格的に動き出しています。 』


2013年(平成25年)6月上旬。
 いつも水曜日の朝は新規事業所の責任者が来る。情報交換をして、出来るだけ上昇基調になっている事業所を助けたい。
 第一の報告は、人材が不足し仕事が沢山入って来ているので、その対応としてこの地区の居宅介護支援事業所管理者が朝6時からの末期がん利用者へ服薬確認や安否確認をするためにケアに入り出したということだ。加えて、ケアマネジャー兼任の彼女も行政の指導に従って入っている。
 「自分がケアプラン作成の担当になって、医療からの指示により早朝の6時からと夜の10時からの服薬が必要になった。しかし、それに対応してくれるサービス事業所もないし、自分が勤務時間外なので役所に相談して入ることを認めて貰ったんです。自分がプランを立てて自分が入るという利益誘導とみられないとも限らないので、経緯の記録など十分保管して置くように言われました。そして、それをこの地域のケアマネジャーに話をしたら週2日だけ入ってくれると言ってくれて。」
 そう話をしながら、みんなの協力が嬉しく目を潤ませていた。
 それに反し、問題の研修センターにいる新人がケアに入りたくなくて、責任者とグルになって画策している。その新規事業所の応援依頼が金曜日ケアにあった。しかし、二人で示し合わせたのか、
「扶養家族適用範囲内での収入で計算すると、5月までに常勤で働いて収入をかなり得ているので、月48時間。毎週月、火しか出られれないので金曜日のケアは無理です。」
そう、責任者も新人の彼女も言っていた。
 それでは、当社での勤務は無理なのでというと1時間半も粘った挙句6月一杯で辞めることになった。仕方が無く、金曜日彼女に予定していたシフトを作り直した。その間、一旦はする予定で、指導したのだが
 「利用者が嬉しいとか満足したとか私には関係ない。」
 と、暴言を吐いて平気だったという。
 そのうえ、今月いるのなら今月だけでも金曜日に入って欲しいと言ったのだが、
 「月曜日と木曜日しか出ませんので無理です。」
 と、新規事業所責任者に返事した。
 それが、新規事業所の責任者が研修センターに行くと、出勤して居ない筈の彼女が来ていたという。仕事をしていた。研修センターの責任者と口裏を合わせて事務所にいたのだ。
この責任者の行状に不審があるので、疑念を抱いていたがやはりそうだった。会社の金を使って自分はいい気になり、これまでも私が気付いて我儘な新人を辞めさせると、次の職場を紹介する。それは、すべて当社の名前を使っての話だ。
 その現場を目の当たりにした新規事業所の責任者は頭に来て怒っていた。この処置は私がしないといけない。ケアマネジャーまで時間外にケアに入っているのに、こいつら研修センターは何も影響がない。そのくせ、集客力が無いのに何もアクションを起こさずに研修計画を止める算段だけしている。問題は、どうやって集客するかだ。それをしない組織は瓦解する。
 人事の相談もあった。これまで、資格上管理者にしていたのは私を頼って来た男性だ。まだ30代だが、意欲満々だったが蓋を開けてみるとあまり芳しくない。自分で開業するということで勉強しに来たのだが、全く意欲が無い。
その者に代えて、実質的に切り盛りしている2級ヘルパーの女性にしようと責任者から再三相談があり、了解していた。しかし、業務は実質的に何も変わりが無いのだが責任が重すぎると引いているという。
 「当社に入ってすぐにシングルになり、お子さんが3人いてみんな自分が夕方から居ないことで、気持ちが緩んでいるようで、そのことも固辞している原因です。しかし、みんなでサポートすると説得しています。」
 その者を社員にしたいと以前から申し出ているのだが、仕事が中途半端で子供を理由に早退したり休んだりして、社員になる訳に行かないと固辞して非正規雇用のパートのままなのだ。
 今月から社員になるように強く指導したが、ハローワークに行くのが嫌の様相で、
 「行っていないけれど、いいですか今月から社員で。」
 「ちょっと待て。ハローワークを通すのが当社の決まりだ。年金手帖を持って、面接をして条件を決める、雇用契約をする。やはり、手順はきっちりしないと。」
 彼女は、求人誌を見て応募してきた。
 だから、色々な助成金があるのが受けられない。しかし、正式な社員としての雇用となると、シングルだし何かあるかも知れない。母子家庭でカウントされれば、それなりの助成金を受けて上乗せすることもできる。
 2級ヘルパーでまだ半年程度の実務経験なのだが、ヤクルトで培ったやる気や根性、コミュニケーションや自己管理が役立って今ではリーダー的存在だ。その彼女が資格社会で生きるためには、一にも二にも資格だ。それがないと、他の資格者と差が出て来る。問題は賃金だ。賃金を多く上げたいが、資格がないということが邪魔をしている。
 主任という地位に付かせて、給与もサービス提供責任者並みに支払いたい。その為に、助成金を受けられればと思っている。
 1時間半に亘って話した最後はやはり、NPO法人常勤理事の婚活の行方だ。彼氏に絶対的な指導力を持っている彼女をしても、はっきりした告白を言わせる力が発揮できない。彼氏のその場になると、血が上ってしまって頭が白紙になって言えなくなる状態を打破しないと、
 「計画が進まない。年末の結婚式挙行まで時間が無い。年末の披露宴に流すビデオを撮らないといけない。強行突破で彼氏をみんなの前に連れてきて、みんなの前で言わせるようにします。」
 今日も、彼女とデートしていたが、遅くなるのを彼女も少し拒否気味。
新規事業所の責任者と話が終わっても、通常の業務に戻った。明日、NPO法人理事会があるので、その資料を揃えないといけない。そんな押され気味のスケジュールがあったが、新規事業所の責任者が昼前に印鑑が欲しいと顔を出した。ついでだから
 「一緒に食事するか?」
 「弁当を買って来て居宅介護支援事業所で彼女と一緒に食べようと思ったんですが、冷蔵庫にしまいますので、行きます。他の者に声を掛けて来ます。」
 そう言って、迎えに行った。
 NPO法人常勤理事、居宅介護支援管理者、新規事業所の責任者を連れて、最近多く行くイオンモールの中にある、ダイニング阿波。結構な値段が張るので夜は空いているが、昼はさすがにランチが安いので一杯だ。並んでいる。暫く待って入店。
 地魚定食、天丼などを頼んでしばし歓談。1時間半後に解散して一旦事務所に戻る。その間の話題はやはり人材確保だ。新規事業所の責任者から、
 「求人誌に求人を出しましたが、応募は全くありません。0です。」
 「色々出来ることを考えてやろうと思う。今までの考え方では、この対応は難しい。一番ピンチが一番のチャンスだ。そう思って発想を転換して、相手がどう思っているか。つまり、働く人が何を思って仕事をしたいのかを考えよう。生活の為に安定した収入が欲しいとか。子供が小さいから勤務時間に弾力を持たせて欲しいとか。そのニーズを得ないと動きが取れない。」
 「ただ、給与などのお金を言う人に限って労働意欲は無いのです。どこでも、何でもやりますからと言って来るけど、いざ、仕事をとお願いしようと連絡すると、遠いとか夫が辞めろというとか言って、話が前に進まない。連絡をしないと、何かないですかと電話が来る。本当に面倒くさい。」
 「一つの方策として、正社員ではなくパート社員制度を前面に出して当社だけの折込チラシを作成して新聞に入れよう。また、福祉人材センターに登録をして、希望者にダイレクトにメールが行くように図る。今は新聞の購読者層は高齢になっているので、モバイルに対応する。もう一つ、女性だけの仕事の紹介組織がある。大阪市で行っている仕事情報ひろばでマザーズだ。そこに求人を入れようか。皆さんと同じように、シングル層に絞って採用してもいいし。何かしないとデータが得られない。」
 戻ると、電話が元議員からあった。
 大東市の医療法人の会長から会いたいという取次だ。内容は分かっている。新たな居住型高齢者住宅を建設した。竣工を控えて、かなりのPRをしたが多分うまくない。何故なら、余りに高級すぎるのだ。余り高級すぎても、立派でも住む人が居なければ成り立たない。
それも、84床の大きな施設。総大理石に最新式の設備。投資額10億と言っているが、その回収はどうするのか。
 この地域は少なくても、下町。それもかなりの低所得者が住んでいる街。土地の名前を言えば誰でもが敬遠する土地。その入居者獲得の相談だったのだ。
『基金訓練のときから講師をやっていました。
アンケートでは立派なことを書きますが(そのための訓練)実態はかなり荒れて授業が崩壊するような場面も多々ありました。
口がうまい人が選考に残るので、本気で資格取得を目指して勉強したいおとなしい人は落ちるんだと気がつきました。これもおかしな話で、荒む教室で無力感を感じたこともあります。
資格取得したばかりの未経験者を正社員で雇う施設などありえないのに、皆口をそろえて「施設で正社員で働きたい」と常套句をはくんですよ。
訪問介護事業所の経営者からは、いつも登録ヘルパーが不足しているので紹介してくれと声をかけられますが、もうこういう雇用形態では人はこないですよ、と返答しています。
仕事のあるときだけ来てくれというような都合のいい雇用、サ高住や有料老人ホームが乱立している今、選ぶ人は少ないです。みんな生活がかかっている訳でボランティアをする余裕はありません。
10年フルタイムパートで働いて、介護福祉士持っていても正社員になれない人たちをたくさん知っていますから、いかに訓練生たちが夢のようなことを考えているかわかります。
ただ、若くてガッツがある人は別です。まわりへの配慮があり、上司に気に入られたら1年くらいで正社員になれる場合もあります。 』
『やはり、どこの基金訓練の教室も同じですか。そのことに当社も憂慮して、それまで定員一杯の合格者を出していましたが、最近は、面接の時点でふるい落とします。だから、定員割れが続いています。それでも、授業が正常に運営される方を優先しています。
 こんな生徒、卒業後介護員になるなんて情けない現状を思いながら、なんとかしないと、と日々考えています。僅かな有能な職員を探し出して、何とかやりくりをしています。それでもケア依頼には応じる事が厳しくなり、一旦現場を離れたケアマネジャーが、行政の確認を頂きながら勤務時間外にケアをする羽目になっています。
 嘆いても、何の解決にもならないと思っているので、その打開策を考えています。勿論、世間の問題としてではなく、当社の問題解決として。大問題の中にチャンスがあると思っています。どうしようもない生徒や労働者に関わって無駄な時間を費やするより、有能な労働者を見つけてどれだけ満足させる条件で育成出来るか考えています。
 その一番にして唯一の条件は当然、ご指摘の従来の雇用形態の転換だと思っています。収益との兼ね合いでどうしていくのか、課題です。ただ、見当だけではなく、早急に見直しします。 』

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