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トップハート物語(5214)立志伝敢闘編
19/07/16
2013年(平成25年)5月下旬。
午前中は静かな時間を過ごした。いつも9時前に誰かが来る社員は、誰も来ずに新人社員が9時に来た。試用期間が終わり、正式採用するので報酬を改定し契約のやり直しだ。マラソンに突然興味が湧いて、朝走っていると聞いていた。女子長距離ランナーの新谷仁美にそっくりなのだ。
 私が就労支援の授業時に講義をしていて、グループワークの際に目を付けた。研修センターの管理者に、当社に採用したいというと
「シングルで休んでばかりでうちにはふさわしくない。」
 と、いう返事だったが実習時に支援責任者が
「いい生徒が居るので、うちに来て欲しいと声を掛けてもいいですか。」
そう聞いて来たので、
「自分もそう思っていたのだが研修センター管理者がダメだという。しかし、自分の判断で必要と思ったら声を掛けて下さい。」
 と、後押しした。
 そして、卒業を待って3月に採用。試用期間の3カ月が過ぎた。その旨、支援責任者に言い、再度報酬改定すると言うと
 「休日出勤もして、利用者からも評判がよく家事も身体も、事務も出来て素晴らしい人材ですのでよろしくお願いします。」
 そう言って来た。
 この試用期間の報酬は基本月額18万円だった。それを、来月から2万上げて20万にした、雇用条件通知書を作成した。
 本人が来て、少し話をしてその条件を提示した。無反応だった。私にとっては、喜んでくれるものと思っていたが、無反応だったので
 「何か言いたいことがありますか。」
 「いや、相場が分からないので。特にないです。」
 そんな言い回しだった。
 交通費が月額13000円程度発生していたが、バイク通勤になったので無くなった。マラソンは、先日10キロ走ったが51分台で、しかし、練習を止めてしまったと言うのだ。がっかりした。応援したかったのだが。
 そのほか、話題は余りないのだが、自分から言ったのは
 「日曜も出勤しています。」
とか、
 「さかな頂きました。有難うございました。」
 先日、赤カレイの小さいのを5キロ10円で落札して配布したのだ。
 そのほか、その前に10キロサイズのぶりを渡したが、彼女が捌いたと言うのだ。
 30歳にしては、家事もしっかりしているし真面目に働いているという。
 将来が楽しみなのだが、彼女が帰ってから感じたのは、香水の強さと報酬が低すぎるのだろうか、ということだった。
 暫く考えた。余りに金額提示で無表情だったから。入社3カ月で経験が無い彼女の基本月額20万円は低いか。その思いが今日ずっと頭の中を占めていた。
 9時半前に出発して、顧問弁護士事務所に行った。定期的に話し合いを持っている後見関係の組織を構築するための、規約や定款、契約書作成などの助言を頂いている。
 3人の顧問弁護士が総出で対応してくれる。1時間半ほど話し合って、認知症の妻の後見人関係になった。この事務所の創始者である弁護士さんが私に代って候補になった。その結果が、先日通知されたようだ。予定通り、顧問弁護士が後見人となって、これまで私がなると想定していたすべての書類関係がやり直しとなった。
 私は第三者となったのだ。弁護士事務所に来る前に、会社としてケアの未収金と私の立て替え金を総合してみると80万円以上ある。夫が突然亡くなって、24時間対応となった自費の分と、入所してからの家屋の後片付けや外出援助などの分が40万円以上。家の搬出物の処理や仏具などの処理、施設利用料2か月分など加えて40万円以上になるのだ。その清算や今後の支払いなどの話し合いをしたいのだが、客が来て出来ず仕舞。
 出て、昼食を摂ることにした。私を運んでくれるNPO法人常勤理事は体調がまだ優れずにいた。体に優しい食事と思ったが、近くに無い。希望を入れて、ゆばと豆腐料理店を検索して行くことにした。向かっている最中に、有名な蕎麦屋で何度か行った「翁」が走行している近くにあることに気づき、方向を転じた。
 引っ切り無しに来るお客。それでも何とか入れて、私は「鴨ざるそば」彼女は「白子ざるそば」を注文した。100%そば粉使用を。美味しかった。鴨も絶品。半分食べたところで、交換して「真ふぐ白子」を食べたが、これも濃厚で美味しい。そのうえ、蕎麦湯で飲むだし汁もまた美味しくて、全部飲んでしまった。二人で丁度4000円だった。
 利用者を2ケース訪問した。利用票を渡すためだが、一人は更新で要介護4となった。虐待しているとの情報があり、監視している処であるがショート希望を受け入れてサービス担当者会議を開催しその方向に行く予定だ。また、視覚障害を持っている利用者は
「ip細胞技術が発展して、今度それを生かして角膜を再生して見えるようになるかも知れない生体実験に応募しようと思っている。」
 そう言って、見えるようになった後の話をした。
 戻って来て、事務所で絨毯の上に1時間ほど横になって音楽を聴いて考え事をしていた。今後のことを考えたが、纏まらない。
 妻に連絡して、土曜日帰ろうと思ったが息子が群馬の親戚の家に行っているようで、来週に変更した。
 夜、久しぶりにポテトサラダを作った。美味しすぎて、また食べ過ぎやしないか心配した。マグロのカマも届いて、11日に開催するケアマネジャー会の昼食に食べる積りだ。
 何かはっきりしない、ぼやっとした不安は芥川龍之介と同じだ。

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