お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(5211)立志伝敢闘編
19/07/14
2013年(平成25年)5月下旬。
守口市の居宅介護支援事業所管理者兼ケアマネジャーの彼女が来た。NPO法人理事も兼ねている。その彼女の居るところが、NPO法人の登記上の本部所在地となる。そこに、NPO法人宛ての各種手紙や通知が届く。
その中に、市役所市民局からの封書があった。
 「多分、先日選任された委員の委嘱依頼じゃないか。」
 そう言って、開封するとやはり市長から協働事業推進協議会の指針策定委員に任命された通知だった。NPO法人の私が理事長なので私宛てだった。
 当NPO法人の推薦を求められて彼女にしたのだ。もう一人、地域コミュニケーションセンター設置の委員もあったが、ひとつの法人が複数の委員を選任できないとのことで、辞退した。彼女の報酬が記されてあったが、1日出席して8900円だという。高額だと思った。
 そのような会話程度で、彼女はモニタリングに出掛けた。10時頃に、最近顔を見せなくなった介護サービス提供責任者が来た。彼女は、介護部署の各種データを管理していて昨今、収益が最悪を記録しているので、その報告の度に私に確認されて泣いたり言い訳したり。
 その言い訳の内容があまりに痛い。2月最悪のデータを持って来た時には、
 「2月は稼働日数が少ないので。」
 だったが、3月は1日当りの金額が全く動かないのに、増えたと言って来た。しかし、3月は2月に比して3日間稼働日数が多いのだ。自分がその稼働日数を理由にしたはずなのに、月額で上昇した時にはそれを言わない。だから、1日当りの売り上げを出して何の変化もないことを指摘した。
 そして、4月は他の部署が3月より1日稼働日数が少ないのにも拘らず、軒並み50万円を超える増額を叩きだした。
 そのなかで、この守口の介護部門だけはマイナスだったのだ。そのうえ、介護部門の社員の総支給額が28万円増えて、登録さんの総支給額が20万円減った。つまり、売り上げはマイナスで登録ヘルパーさんの支払いも比例してマイナスなのに、社員だけが大幅に増えている。
 そんな馬鹿な現象を看過するわけには行かないので、データ管理をしている彼女が来て何を言うのか待って居た。しかし、察知して来ない。自分の勤務実績もドアポストに入れて私の顔を見ないようにしている。
 ところが、新規契約の印鑑を貰うのにどうしても来ないと行けなくなった。意を決して電話があった。事務所に来る苦しさは、彼女は人一倍責任感が強く責任を全部かぶって行く気持ちがある人だった。
 これまで、他の会社で辛い体験が多くここに来てホッとしたのか生き生きと仕事をするようになった。もう8年も経過した。みんなが嫌な仕事を彼女に押し付ける。それを、彼女は嫌な顔ひとつせずに夜遅くまでやっている。休日は取るように言ってあるので、どうしても残業が多くなる。多い時で月80時間を超えるとこがある。
 個人の生活も、思うように行かない。人の優しさが身に染みて、優しい言葉を掛けると泣いてしまう。私の前では何度も泣く。どうして泣くのか聞くが、分からない。
 その彼女が来た。契約書の印を押しながら、色々な話を聞く。
「最近の依頼が通院ばかりで、中抜きの支援には介護保険が適用されないのでヘルパーさんに報酬が生まれないので、佐藤さんは会社として支払うように言ったので決めたのですが、30分以内が500円1時間以内が1000円というように30分単位で500円でいいでしょうか。」
 「いいですよ。」
 「それが、15分だったらどうするかという話になって250円にしようとかそのまま30分以内でいいんじゃないかとも。」
 「そんなこと、考えない。15分だって30分以内の計算で行けばいいじゃないか。そんなどうでもいいことをいつまでも話し合っているんじゃない。」
 イライラするが我慢した。
 今度は、営業用のチラシのデザインや文言について相談があった。まだ、出来ていないのだ。もう1年近くなるのではないのだろうか。これほど、売り上げが落ちても動こうとしない。いつも同じことの繰り返し。出来上がったら動かないといけないので、完成させたくないのだろう、と思えるような行動だ。
 「もう、どんなものでもいいよ。とにかくやったら。」
 「営業しても、受けられないほど来たらどうするかと心配だというのです。」
 「馬鹿か、そんな心配何処にある。1回配布したんだろう。どうだったんだ。」
 「全く反応なしです。」
 「いいか、他の部署はそんなの考えている時間が有ったら動いている。それで、毎月何十万円もの売り上げを伸ばしている。そこで人の問題が生まれている。何もせずに、何を言っているんだ。」
 介護タクシーの運転も、高額の報酬を得ている管理者が行っている。表向きは誰もする者が居ないというのだが、自分たちのせいだし、彼女は運転が好きなだけだ。理屈は後から付けている。
 その為に、運転を専門にする者を準備することにした。
 やっと、1時間程度の話が終わって帰る時に
 「髪型を変えた写真を写すので、いいですか。」
 と、言ったが顔を隠して恥ずかしがる。
 彼女は当社一番の色白で美人と誰もが認めるのだが、いつもじっとしないので、なかなかうまい写真は撮れない。私は、写真が趣味なので社員の多くをいつも気が向い時に写す。


一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報