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トップハート物語(5202)立志伝敢闘編
19/07/07
2013年(平成25年)5月中旬。
 いつものように出勤した。朝体重を計測したら、200g増えていた。食事には気を付けているが、やはり間食か。朝東京土産の「ナポナ」1個。そのほか、本社地区のケアプランセンターの管理者が帰省の際に購入してくれた福砂屋のカステラ1切れ。アリナミンV1本。ヨーグルト少々、牛乳少々、珈琲2杯。その程度で、食事は朝奴半丁、昼はマグロを中心に野菜を多めに米は食べなかった。夜もほとんど食べずに、ヨーグルトやカステラを頂いた。
 そんな生活なのに、増えるのはやはりカロリーの高い間食に問題がありそうだ。
 10時に、26年前に中国から来て辛酸を舐めながら生きている50歳代の男性の面接を行った。就労継続支援B型の申請書の作成依頼を受けているが、その指定された事務所に行くと彼が居た。
その前から、会合や何かの折に彼に会った。ある一定のグループに属しており、その関係で会うことが多くなった。それでも、何か気になり先日声を掛けた。
 現在は、やはり無収入で過ごしているようだ。そのために、
「介護プログラムの対象としてどうか。」
と声を掛けた。
 喜んで面接を受けてくれることになった。
 事前に色々聞いた。
「中国で芸術を会得した。特にカメラマンとして活動していた。しかし、妻が残留日本人の子供だったので帰国する際に、辛酸を味わうのを覚悟して日本に来た。」
 そこから、工場の組み立てや貿易などの仕事に就いたがうまく行かず、時には大きな借金を抱えて家を手放した。
 私が行政書士の業務委託を受けて書類作成のお手伝いをしているときに、会う場所は近くの事務所だった。その事務所がその依頼をしている人物の事務所だと思っていたが、そうではなくて彼の事務所だったのだ。
彼の事務所なのに我が物顔で、勝手に電話やコピーを使っていて、運転までさせられていて人のいい一面をのぞかせていた。
 腹を割って話をした。彼のその事務所はビルのオーナーが無条件、つまり
「家賃なしで、もうかったらでいい。」
 と、言われて借りているという。
 しかし、もっと踏み込んでいくと
 「私はその会社の名前だけの取締役になっている。十何年もお世話になっているし、離れる事が出来ないと思う。」
 「どうしてだ。役員だけは退任することはすぐに出来るだろう」
 「それが出来ない理由がある。私の名前を利用している。それを止める事が出来るかどうかだ。相談してみます。何といって説得したらいいか。」
 「それが自分の分岐点だと思わないと。」
 「やる気がある。しかし、簡単に切れない事情がある。」
 「それは自分たちの関係だ。収入も無くて、これから大変だろう。年金や保険はどうなっている。」
 「国民年金や保険ですが、滞納状態です。」
 「とにかく、この状態では難しい。整理が付いたら、また連絡ください。」
 その間約1時間。
 あとは、懸案の事務処理がスムーズに進んで順調に終わった。
 午前中と午後と合計10時間は仕事をした。
 夕食をどうするか考えた。とりあえず、残っていたし鮭のアラをフライにして揚げた。それと、野菜炒めを食べた。我慢しきれず、カステラを一切れ食べた。
 この日は、告白を受けてからNPO法人常勤理事の初デート。再度、観覧車の中で告白をすると言っていた、彼女を目の前にするとカーッと血が上って何も言えなくなり、固まってしまう彼。まるで嘘の話のような情景をいつも彼女が報告してくれる。
 雨の中を12時にこの事務所近くの駅に待ち合わせして、戻って来たのが12時だから12時間一緒にいたことになる。
 本当に言えるかどうか、気が気ではなくてプロジェクト仲間で情報交換し合った。私は、彼が言いやすいように彼女に
 「観覧車の一番頂点に行ったら目をつぶるからね。」
 と、言いなさいと助言した。
 新規事業所の責任者は、
 「最低でも手を繋ぐように言いました。」
 などと、周りがやきもき。
 果たして、報告は。結論的に言うと
 「隣に座ってしまったんです。観覧車の中でも彼はやっぱり固まって動けなくて、手の指までも固まっていて。私が移動しようとしたら、観覧車が動くので怖がって動かないで下さいと叫んでいて。仕方がないから、私から付き合おうかと言ったらウンウンとうなずいて。それを、下りてから言ったら、自分は言ったと言い張る。」
 そんな情けない話を聞き、怒っているのかと思ったら
 「楽しかった。」
 「それでも、12時間も飽きたろう。」
 「ずっと楽しかった。」
 呆れ果てるほど、楽しかった、を連発。
 収穫は、震えながら
 「手を繋いでもいいですか。」
 と、言ってロボットのようで歩き辛かったけれど手は繋いだ、と。
だた、もう1回観覧車に乗りたいと言い張っていたが、何か悪いことを考えていると指摘すると、すいませんと謝っていたと。

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