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トップハート物語(5196)立志伝敢闘編
19/07/03
2013年(平成25年)5月中旬。
 天気が夏に近づいているのが肌身で感じる。
 朝、二人来た。介護サービス提供責任者と支援責任者。実績を貰った。あれほど、
 「新規が沢山入って来て、忙しくて大変です。」
 と、言っていた介護は、前月に比してマイナス。
 口とは重宝なものだ。あれほど、社員の残業代が前月より増えているのに一体どうしたことか。本当にお荷物になりつつある。その実績集計担当者が一体どう言って来るのかが興味を持っていた。
会社においては、一番気になる存在の彼女が担当者なのだ。このあと、いつも傍にいるNPO常勤理事が告白を受けて、ついに私の傍から離れていくので、歳に逆らって恋心を抱いてしまったのかも知れない。
 その彼女が来て、実績の話になると、ファイルを持って来て私の反応をうかがうように、
 「作業伝票枚数は前月と同じです。また、新規が沢山入って来て契約書を作るのが大変です。」
 そう言って、10ケース以上新規利用者名が並んでいる名簿を見せた。
 何も言わなかった。形式的なものをいくら聞いても、実績の数字がマイナスで社員の超過勤務手当が膨大に増えているのでは話しにならない。それでも、NPO常勤理事が離れるかもしれない寂しさも手伝ってか何も言わなかった。そうすると、
 「佐藤さん、いつもと違うような感じですが、何かありましたか。」
 そう、ズバリ聞かれた。慌てて
 「腰が痛くて。」
 と、返事して何とか切り抜けた。
 新規事業所は2年目のスタートで45万円アップだったし、本社は51万円アップしていた。
 事務処理をして、情報が入って来た。NPO法人常勤理事が好きで好きで堪らない馬鹿男が、みんなの早く告白しろとの攻撃についに今日告白することになったと、恋愛の指導している新規事業所責任者から報告があった。
しかし、彼女はダウンしている。昨夜から、体調を崩しているのだ。行く時も、酔ってしまって、動けなかった。戻って来る時も、同じだったが、まだ戻らないという。
 心配していたが、やはり戻らない。それでも、仕事の予定を進める。銀行で1時間ほど入金作業。そのあと、ドラッグストアに行って二日酔いのような感じだというのを聞き、ソルマックを購入して飲ませる。その間、情報通り馬鹿男の彼からメールで時間を空けて貰うように来たようだが、断ったと後から聞いた。
 誠実で仕事は真面目で一本気な所があり、顔もイケメンの部類だし頑固な所だけ心配な少し頼りないという感じだけのマイナス点だった。ところが、付き合い始めてひと月過ぎても、遠回しに言うだけで告白できない。
 彼女が好きで好きで、会えないのが寂しいようでとにかく、メールだと口で言えないような恥ずかしい言葉も言えるのだが、
 「付き合って下さい。」
 が、言えない。
 それを言いたいが、言えないので夜遅く何時間も彼女に我慢して貰って歩き通したというのだ。しかし、私が傍に居て彼女は既に受け入れる気持ちを持っている。だから、相手の男の指南役の新規事業所責任者に、この地区のケアマネジャーに押して貰って告白するように言っていたのだ。
 ところが、自信が無い、断られるのではないか、みんなが言うような感じではないとかああでもないこうでもないと。その間、彼女には会いたいとか、彼女の顔写真を待ち受けにするとか、一緒に旅行に、ドライブにと誘っているのだが、まだはっきり決まった訳でもないので、断られる。益々自信が無くなる。
 それでも、自分で19日観覧車に誘ってその中で告白すると決めた。しかし、その間も何度か会うことになっているし、面倒だと私をはじめとしてみんなが押し。ついに、意を決っして今日の告白となったのだが、体調が悪い彼女が断った。
 それを、私が押し返して体調が安定して来た時に再度メールを入れさせて合わせることに成功。言えるかどうか心配して、新規事業所責任者が来る。会う時間前からずっと事務所に彼女が居て2時間結果を待った。
 「報告の話をするのが嫌だったら、メールで丸とかでもいいから送るように言いました。」
 そういう私も待って居た。
彼女からは何の連絡も、彼から責任者にも何の連絡もないままに2時間。私どもも、疲れて9時まで待って居たが帰ることにした。
 そして、戻るとすぐにNPO法人常勤理事から報告があった。
 「小さな声で目も見ずに下を向いたままで告白されました。『体調が悪いのに呼び出して申し訳ありませんでした。気の利いたことを言えずに、ここまで来て申し訳ありませんでした。付き合ってくれますか。』と、言った後すぐに顔を覆ってしまって。ハイ返事したんですが、聞こえなかったのか顔を覆ったままでいたので、またいいですよと言ったんです。それでも、同じだったのでどうしたんだろうと思っていたらやっと顔を覆っていた手を離して、目が合ったのでハートマークを手で作って見せたら『本当ですか、有難うございます、頑張ります』と言ってまた覆ってしまって。そのままだったらかわいそうだから、話題を旅行に変えてやっと話をする事が出来ました。そうしたら、『こんなところではなく19日に観覧車の中で告白しようと思っていたのですが』と言ったので、19日に観覧車の中でももう一度お願いしますと言いました。」
 そう言って、彼女と彼の小さな世界でのある喫茶店での物語は始まった。
 目出度し目出度し。
3時に、認知症の妻が住んでいた家の開け渡しで立ち会った。後見人は私が当初候補だったのだが、複雑な問題、つまり長男が金をせびって来る、通帳が無いキャッシュカードがある。郵貯の保険と借り入れがあるなど複雑な問題があり、またこの明け渡しのような業務もある。その為に、私では力不足の感がありついに成年後見人候補差し替え、顧問弁護士が多分受けることとなる。
 その為に、私は完全な候補者から第三者となってしまった。問題は、明け渡しに立会いを求められたこと。どうやら、訪問介護事業所の話では娘と息子が最後に不動産屋を訪ねて、当社が責任を持って最後まで処理すると言ったようだ。私に娘は
 「少し、ごみや造作が置いてありますがそのままで大丈夫でしょう。」
 そう言っていた。
 それが、大家が確認すると、責任を持ってくれると言ったのでどうにかして欲しいと言って来たようだった。弁護士に相談すると、自分の知っている業者を頼むと言ったので了解した。了解も何も私どもには権限が無い。問題は、私に支払いを立替えて貰えればと言っていた。それには返事をしなかった。
 業者が来て、余り気持ちの良い対応ではなかったが仕方がない。今度は不動産屋が来た。女社長だという。少しは我慢して立ち会っていた。暫くすると、業者に今日やってくれとか出来ないならいつ来るのか、などと偉そうに言い出した。私は堪り兼ねて
 「今日は、後見人候補の弁護士さんから依頼を受けて見積を出すだけです。金額が折り合えば対処することになります。どうして、親族が挨拶に来た時に確認しなかったのですか。」
 「あとは、お宅たち訪問介護事業者が責任を持って処理しますと言ったので。」
 「それは、お宅と親族の話ですから我々には何の関係もない。何も聞いていない。自分が確認することを怠って、人にしろというのは可笑しいでしょう」
 「カギを預かって貰っていたので、そのあともやってくれると思った。」
 「いいですか、訪問介護事業所が対応出来るのは介護する本人が居た時まででしょう。入所して誰もいない家のごみ処理をどうしてしないといけないですか。」
 「そんな法律的なことは分からない。」
 「自分の知っている法律以外は分からないから、全部こちらがしないと行けないと言い張るなら、もう話にならないので関係ないから帰りましょうか。我々と弁護士さんから依頼を受けた業者ですから引き揚げましょうか。」
 私も、余りに身勝手に言い張る大家に呆れ果てて、本当に帰る積りだった。
 最終4月28日に家族が来て粗大ごみや資源ごみを、私が業者に手配をして処理し、翌日小さいごみを大量に何度も市の資源センターに運んで処理をした。そして、子供2人が頭を揃えて大家に挨拶に行った。その時に、どうしてその家を確認しなかったのか。そして、連絡先を聞かなかったのか。
 問題はそこにあるのに、それを怠って子供が、当社が全部責任をもって処理をするという言葉を勝手に信じていたのだが、それに対してどうして当社が対処しないといけないのか、分からないようだ。
 しかし、突然、折れて謝罪したので、対処することにした。
 「業者さんは弁護士さんが依頼した方で、今日は見積もりを立ててその金額を報告して、指示が有ったら実施するだけで、やるかやらないかは代理人の弁護士さんが決定するだけだ。」
 そう言って、後日決まり次第連絡することにした。
 問題は、ごみではなく神棚だ。二つあった。先日は、仏壇の処理だった。後日、弁護士さんから相談があり、結局、神棚の処理を気にしない業者に依頼することになった。

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