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トップハート物語(5168)立志伝敢闘編
19/06/18
2013年(平成25年)4月中旬。
充実した日を過ごしているのだが、訪問者が多くて中々はかどらない。9時までに2人社員が来て話をし、出た。近くのイオンモール内の三菱東京UFJは一杯と思って、国道を渡って出張所のATMに行った。
しかし、並ぶ人がいて気が気ではなく一旦止めて近隣を散策して再び入金作業。今日から登録ヘルパーさんの入金が始まった。戻って来て、暫く事務作業をして11時半。そろそろ終わろうかという時に連絡が来た。当社に入社希望の受講生が修了したので、面談に来るという。
1週間前に面接したのだが、その時に
「ハローワークを通して申し込んで下さい。」
そう言ったが、彼女がハローワークに行った時には求人公開期限が切れていたのだ。再度行きなおして今日の面接となった。事前に打ち合わせをしていたので条件面の詰めだけだった。
本来、新規事業所の業務増加に伴う人員不足を解消するために彼女に新規事業所を勧める積りだった。それが、事前にあろうことか教育担当責任者が事前に漏らした挙句、
 「地下鉄の駅から歩いて15分も掛かる遠いところだ。」
と、うそを言った。
そんなに遠方ではなく、実質7、8分というところか。なぜそんなことを言ったのかという気持ちより、私が何も話す前にどうして事前に私がそう言っているということを漏らして、尚且つ、行けないように邪魔をするのか。夜、担当責任者を呼んで質した。
面接も疲れてしまった。当社社員の友人ということで、最初から採用を決めていた。しかし、この講習を受ける以前の生活が自然にわがままに生きて来たので、一般社会常識が通用しない。これまで、北海道、沖縄、小笠原、オーストラリアなどで生きて来た。
「隣の市に行くこともあります。自分の言っていた重度の方はダメ、認知症や知的障害児に対応する仕事は全部この地域の事業所だけで確保は無理なので、もう一つの事業所のケアもして貰います。」
「えっ、あそこまで行ったり来たりですか。」
「あそこって、事務所があることですがそこではなくもう少し近くで行って貰う事になります。」
「あそこの地域は他の事業所のですよね。」
「別に決まっている訳じゃない。もっと遠くのケアにみんな行っている。どこのケアだっていいじゃないか。なんで移動するのが嫌なの。」
「行ったり来たりが。」
「行ったり来たりだって、仕事だからいいじゃないか。時間内の移動時間だし。何が問題なんだ。同じケアじゃないか。自分が東京に出張してくれと言ったらどうするの。市役所に書類を届けてくれとか、援助で隣の県の病院に行ってくれとか言われたら、移動は嫌だと言うのか。」
頸椎に違和感があるから重度の人のケアは不安だとか、バイクは運転できるけど乗れない、車は免許が切れていて更新に時間が掛かるし。土曜日はサークルで休みたい。超過勤務はしない。週休二日は守って欲しい。言いたい放題で、僅かに
「日曜日や祝日は勤務出来ます。遅い時間帯早い時間帯は大丈夫です。」
それが無かったら、断っていた。
社会生活が初めてとのことだったが、社会保険が引かれるとかも知らなかったと言うし、
「交通費実費という言葉が自分で負担するもんだと思ってしました。」
そう言う。
自分だけは自分の考えを通したいという気持ちだけがあり、みんなで協力してカバーしあうという気持は皆無だ。
自分が早く帰れば、他の人たちがその分カバーするというのが分からないようだ。個人主義だが、組織では通用しない。この人間に社会ルールを理解させるには相当の時間が掛かる。それより、続くかどうか。呆れ果てて1時間半も話してしまった。
「トライアルだから3か月様子を見て判断するか。無理して合わせる必要もないし、うちも合わせない。ダメだったら遠慮なく言って欲しいし、うちもそうする。集団生活がダメみたいだし。お宅のような人が一人いただけで組織は崩壊する。技術なんて時間が有れば幾らでも積む事が出来る。必要なのは、先輩や上司の言葉を受け入れる素直な気持ちと相手を思いやる気持ちだ、受容の精神を学んだと思うが、それが無ければ無理だ。」
すぐに、支援の担当責任者を呼んで紹介した。配属がそうなるので。
事前に、
「これから紹介する支援の責任者は優しいからあなたの我儘をいいよと受け入れるでしょう。でも、それは周りが許さない。長続きしない。」
そう言ったように、紹介した時にわがままの一部を言ったが
「いいですよ、全然いいですよ。大丈夫です、事前に言っていただければそのように配慮します。」
そう言っていた。
「私はたぶん、もう会うこともないでしょうから。何が今のうちに言って置くことがありますか。」
そう言って、終わりにした。
5月1日からと言っていたが、今日は5月15日からという。もう、どうでもいいや。
やっと、終わって食事しにマンションに戻ろうと思っていたが、事務所を出てしばらく行くと声を掛けられた。Hさんだ。ケアマネジャーとして最近動きが軽い。相談があると言う。事務所に戻って、話を聞いた。
私が前に勤務していた会社時代に担当していた利用者が、利用を止めて10年。突然、私を探してケアを受けたいと言って来た。それから1年。要支援だった利用者が認知症を患い、身体的にも股関節脱臼などを繰り返し、入院生活をしていた。
「退院後は認知症専門の病院やリハビリ施設などを利用させたい。」
と言っていたが、
「息子3人の動きが正常ではない。」
と言う。
長男は全く関わらず遠方に住んでいて嫁さんが動く。次男は、親父が亡くなって遺産を使い放蕩三昧で、ケア内容にもインターネットで調べたとあれこれと口を出して、高額な薬などを使用すると主張。三男は家業の社長を引き継いだが、急に夜遊びが酷くなり、メイドカフェに入り浸り。
ついに、夜の街で何者かに突き飛ばされて頭を石にぶつけて頭蓋骨が滅茶苦茶になり脳が飛び出てしまって、大変な目にあって再起は難しいという。そのうえ、家業が傾き始めているとのことで自分が思う方向に行かないという悩みだ。
主任ケアマネジャーとして相談に乗った。
「医療と介護と自分の守備範囲を自覚して、医療は医療に任せ相談することが大事だ。」
と言ってそれから始まると示唆した。
それで、もう3時になってしまった。予定していた銀行へは行けなかった。NPO法人常勤理事が登録してサービスを受けている結婚相談所に行った。解約するためだ。余りに酷いサービスにいつか辞めるようなチャンスを待っていた。年間100人の紹介だと言いながら毎月1人程度。専門のカウンセラーが付くと言っていながら、誰もつかない。それでも、彼女に彼氏が出来そうなので止める気持ちはそれほど不満が先行していない。
移動途中に、悪辣な同じ就職支援事業所の経営者から電話があった。
「同行援護を受講しに来ていたうちの受講生の持っていたガイドヘルパーの証書に印が押していない。こんなの幾らでもパソコンで作ることが出来るので、もしかしたら偽造したかも知れない」
そう口では言っていても、実際は当社の証書に不備があると詰問していた。
担当者に連絡させると言っても、なかなかやめようとしない追及に、本当にもしかしたらそうかもしれないと言う気持ちがあり、言葉は穏やかに対応した。研修センター責任者に連絡して解決を図ったが、実際はちゃんと押印してあったのだ。
戻って来て、待っていた新規事業所管理者と話をして、研修センターの責任者を呼び出した。朝の面談時に、この責任者が情報を漏らして計画通りの人員配置が出来なかったことに対して、詰問した。
「新人に対して、新たな事業所のことを何か言いましたか。」
「何も言っていません。」
「そんなことはないでしょう。彼女はあなたから、そこは地下鉄駅から15分も掛かる遠方で・・・とか言われたので行きたくないと最初から拒否していた。」
「鶴見も候補に挙がっていると言いましたよ。」
「なんで言ったんですか。私は何も言っていない。」
「私が社長から聞きました。」
「聞いたのはいいけれど、俺が言っているのはどうして事前に情報を漏らしたと言うことだ。」
何度もやり取りして、やっと認めて謝罪した。
夜、NPO法人常勤理事がショックなことを言い出した。
 「みんなから、押してくれている人より気になっている人がいる。」
うまく行かないかも知れない気がした。



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