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トップハート物語(5163)立志伝敢闘編
19/06/14
2013年(平成25年)4月中旬。
 朝から成年後見の審判の申立の準備にかかった。8時に出て9時まで家庭裁判所について、印紙や切手を購入して、資料を出して9時15分の予約時間に合わせる。被後見人申立者は、直接向かう。資料は以前から作成していたが、不足の書類は今日の朝に担当するケアマネジャーが持って来てくれた。
持って来た書類をコピーして急いで準備して、出発。数分前に着いて、地下で印紙などを購入して2階の後見係りの窓口に。若い美しい女性が対応してくれて、てっきりこの方が事前の聴取をする書記官かと思った。
 しばらく待って、移動し取調室のような部屋でビデオを見ながら待機していた。やっと、始まったと思ったが、来たのはとんでもない人。
 禿げ上がった、片足を引きずって入って来た。私は、被後見人の隣に座っていた。挨拶をして、名刺を出したが無視された。そして、
 「今日はご本人に話を聞くので、他の人は下がって下さい。」
 そう言って、私どもは後ろの席に座った。ところが、
 「本人に分からないことを聞かないといけないので、やはり前じゃないとダメか。」
 などと言ったが、無視して動かなかった。
 本人は耳が遠いので、話が噛み合わないし、聞こえないと言って車いすを動かしてテーブルの横に移動して、その珍奇な方の身近に行った。何かを話しても返事と行き違い、同行していたケアマネジャーも笑いを堪えるのに一生懸命。
真剣に聴取している方は一生懸命に頑張っていた。相手も私の不満顔を気にして、態度も軟化して来た。結局、2時間もかかって事前面接が終わり、書記官が出て来た。ほんの十数分で終わったが、最初は受け答えがしっかりしているので、
 「しっかりしているじゃないですか。」
 と、言っていたが、金銭の問題、つまり消えてしまっている金銭の行方が近所の女性にあるので、本人もそのことを具体的に話して、親指を出して
「旦那が無くなっているから仕方がない。」
 とか、
 「大分騙されたけれど、返してくれないから仕方がない。」
 などというと、
 「そういうことを聞きたかった。」
 そんな言葉を書記官が言った。
 「しかし、法人後見ですが難しいかも知れないですよ。」
 そう言われた。
 もし、難しければ個人ではできないので、後見はしない。
 被後見人とは十数年近くの付き合いで、今日が誕生日だった。帰りに、ヘルパーさん、介護タクシー運転手、ケアマネジャー、NPO法人常勤理事らとお祝いをかねて食事をごちそうした。
 その間、大東本社管理者からメールが来て
 『目標とした月間600万円の売り上げを達成しました。今後も佐藤さんを目標に頑張ります』
 そう言って来た。
 夕方、新たな鶴見区の事業所の責任者からメールが来た。
『中国から来た人が常勤と揉めて、今月で退職して貰うことにしました。』
 そう言って来た。
 これまで、数か月金銭の問題で揉めていた。何しろ、わがままでずるい。月200時間を勤務することを条件に手取り月額20万円を決めた。ところが、社会保険には加入したくない、出勤時間を守らない。空いている時間は出勤時間になっても会社に来ない。それでも、すべて自分ではルールを守って居ると言い張って認めない。金は貰うが時間は守らない。仕事を指示しても
「利用者宅に行ってから決めます。」
そう返事をするという。
 仕事のえり好みをする、つまり常勤社員として不適格。余りの我儘に我慢していた同僚も、見放し始めた。もういなくても大丈夫なように準備をしていた。ある程度覚悟の上の、結果だった。
夕方に来た。報告を受けたが、
 「それが責任者として最良の決断だ。いくら人が不足しているからと言ってわがままを認めたら、他の者の士気に関わる。責任者は決断だ。公平なぶれない決断が大事だ。四捨五入ではなく、切捨てするのが責任者だ。組織の運営とはそんなものだ。それがないと運営できない。曖昧な態度や決断ではだめだ。そして、決断するからには事前の用意周到さが必要で、その結果を踏まえて次の手を打つ。いつまでも過ぎ去った、自分が結論付けたことに拘らない。」
 そう言って、励ました。
売り上げも、継続性があり次に繋がる売上額が報告された。3月の結果はついに200万円を超えた。1年でこの結果だ。もっとたくさんの依頼が来ていて、人がいればと何度も相談を受けた。求人広告、研修などを通じて確保に動いている。
 支援費のサービス提供責任者が来た。若いと言っても30歳前半。やっと彼氏を見つけて結婚したいと浮かれている。やっと、というのは四六時中誰かと付き合っているのだが、いつもある一定の時期に別れる。
今の彼氏は付き合って1年も経過していない。その前も1年程度。失恋するたびに落ち込んでストレスが溜まる。彼氏が出来ると、誰彼となく嬉しそうに話をする。聞きたくなくても、自分からあれこれとのろける。
しかし、実態は暗いと私は思う。収入が彼女の方が多く、彼女が働いているときに彼氏は家で食事を作っているという、のろけ話がどんな危険なことなのか。今は経済力だ。彼女におんぶにだっこ、だったら、立ち行かなくなる。目を覚ませ。

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