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トップハート物語(5154)立志伝敢闘編
19/06/10
2013年(平成25年)3月下旬。
土曜日だが朝10時に面接した。最終面接だ。過去2度面接した。私たちの成年後見事業が地方新聞に掲載された。それをみて、そんな仕事をしてみたいと訴えて来たのだ。同じ年齢で、誠実そうで自営業を長期間して来たので少しは見込みがあるだろうと思って、そのような希望、つまり就職させてもらいたいとの希望に応じた。
 最終面談は、1時間ほど歩んだ道の話を聞きこちらの話をした。当然NPO法人なので高給は支払えない。そのうえ、訪問介護事業所であるので全員ヘルパーの資格を得ている。彼にはないので、給与などの条件提示をする時に
 「いいですか、あなたは直接働いて報酬を得る。つまり、ヘルパーさんは援助をして1時間4000円とか得ている。あなたはそれがない。」
 「そうですか。」
 と、何を言っているのか分からないと言う風に返答する。
苛立って、再度大きな声で
 「あなたが働いていくら得るのですか。その仕事はありますか。私はたとえば制度を勉強して就労支援の事業を起こす。申請から設置から運営から人員を配置して、何千万円もの収益を上げている。あなたも同じだ。自分の直接的な働きで得るものは1円もない。何かありますか。」
 そう言って、初めて理解したのかどうか。
 いわゆる、ほかの直接的な収益を得る者たちの補助的な業務をして間接的に収益をえる事業を運営する具体的ないくつかの話をした。
 ちょっと心配だったのは、私の言葉を理解しているのか、耳が遠いのではないかという事だった。まず、定期代を負担することになるのだが、その住所地域は駅から遠方で意味をなさないと思うが、バイクも車も運転が出来ない。
それを自覚せずに、
 「どこへでも行きますので、言って下さい。」
 交通費と時間の無駄が生じるのをどう考えているのか。
 それでも、同じ行政書士の資格を持っているので、今度申請するのに主体となってして貰おうと思っている。
 同じことを言っても何度も聞き返すのは、理解できない言葉を吐いた訳ではなく聞き取れないのかも知れない。
 「定期代を支払いますので、幾らですか。」
 「8040円でした。」
 金銭を準備して渡すと、
 「これは何ですか。何のお金ですか。」
 と、聞いてくる。
 ハローワークに行って申し込みをさせたが、若年・中高年トライアル雇用として当社は登録をしているが、その手続きがどうなったのかハローワークからの紹介状を見ると、対象外となっている。メモに、『応募者本人の断りがある』のでとメモしてあった。
理由を聞くと
 「3か月で打ち切りだとハローワーク職員に言われたので、長期雇用を望んでいるので断りました。」
 「何を勝手に。いいですか、うちも試用期間は3か月です。同じです。それに助成金が付いてくるんです。それを拒否されたらうちは貰えない。」
 自分の立場を理解していないようだった。
 最初の仕事として、先日退職させた者から貰う書類をその退職者に連絡して貰ってくるように言った。
 「私は、月曜日の午前中は市役所に行っていて、不在です。午前中にそのものに連絡を取って自宅に居る筈ですから行って署名押印を貰って来て下さい。私は午前中不在ですので出勤は午後1時からで結構です。その者は、気が弱いのでちゃんとした道筋を言う、この書類を頂かないと退職手続きが終わらないので離職票とかが出せないと言えば大丈夫です。」
 暫く、その男の情報をじっと見つめていて困惑していた。暫くして、
 「変な人ではないでしょうね。やくざとか暴力を振るうとか。」
 「大丈夫です、そんな気はないです。」
 その話を暫くする無駄な時間だった。やっと、
 「分かりました。最初の仕事として、担当させて貰います。月曜日電話をして不在だったらどうします。」
 「大丈夫、就職などできる人間ではないので家に居ます。ですから、前に電話をしておいて約束して言って下さい。」
 疲れる。
これから、こうやって一つの仕事をしてもらうのに、理解を得る時間が必要になって来るのか。
 午後から利用者宅に利用票を持って行く。その間、爺さん新人社員から電話が来た。
 「連絡したのですが、就職はしていませんが朝早くから夜遅くまで不在ですの、来ても居ませんと言っていました。郵送してくださいと言われました。」
 「いいですか、出鱈目な人間なので郵送したら、手続きが間に合わない。月曜日に解決して貰わないといけません。」
 「逆に、離職票などの書類がどうなったのかと怒られました。」
 「だから、言ったでしょう。その書類が無いと手続きが取れないと言えば受け入れるからと。」
 何度か言って、再度連絡させた。すぐに返事が来て
 「月曜日の10時に会えるようになんとか説得しました。」
 何をバカな、最初から言いなさいと言った言葉を言えばすぐに終わったものを。そのうえ、
 「終わりましたら、すぐに直帰します。」
 「何度も言ったでしょう。私は午後1時にならないと戻らないから、その時間に来て下さいと。」
 また、声を荒げてしまった。
 かなり、厳しい人材かも知れない。言葉は意欲を表していいのだが。
 朝、この汚い狭い事務所に来た時も、あまりの惨状に驚いた様な感じだった。
 「こんな事務所で仕事をしています。以前、銀行に勤務していた女性が面接に来た事務所に入らず、ここは事務所ですかなどと驚いて、もう結構ですと逃げ帰ってしまいました。生まれた時から汚い狭いところで生活していたので、こんな事務所でもなんとも思わないのです。」
 そう言って、辞めてもいいでよと言ったが、沈思黙考して算段しているようだった。
 それでも、何の介護の資格も持たず事務的な業務が出来るかどうかわからない状態で定期代もかかり、移動交通費もかかり還暦を超えた方に払う給与は多いと思う。
それまで、会社勤めはしたことがなく5年前まで個人学習塾を30年以上経営その後期間アルバイトをしている経歴に、本給16万円と社会保険加入。定期代を含めると20万円の負担だ。果たして、どれだけの価値を生み出すか。
 夕方6時半から、4月2日のNPO法人常勤理事の大台誕生日と女性としてのお別れ会の為に歌の練習をしにカラオケに行った。

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