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トップハート物語(5151)立志伝敢闘編
19/06/08
2013年(平成25年)3月下旬。
 介護管理者が朝来た。この1年で月額200万円もの収益を落として私のせいにしている、完全なる戦犯だ。年額に換算すると2000万円を超える。その収益の減少は大きな負担となって私に襲い掛かっている。
長期間何もせずに過ごした付けが回って来たのだ。数年前からなんとかカバーしたが、もう限界だ。多くの利用者が入院し、あるいは急に亡くなり新たな利用者獲得に何もしていなかったので、ついにその澱が表れて来た。
気づいて逃げようとして、退職を申し出て来たのが1月。その時には前月より70万円マイナス。3月末で辞めたいと言って来たのが2月でマイナス50万円。2か月だけで120万円ものマイナスだ。数字を握っていて同僚にも教えず、自分の多額の給与は維持していて、家庭の事情ともっともらしい理由を言って逃亡を図った。
 次に指名されたキラキラ目の珠緒ちゃんは天然系。誰もが無理との評価の中でも、逃げを図ってその次ヘの引き継ぎをしていると言って来たが、許可しなかった。卑怯者のそしりを受けて逃げるのかとの私の言葉と多額の給与をもう少し維持したいとの考えか。
 朝来て入る挨拶の声を聴きながら、また退職の話かと嫌になったが対応した。自費の集金と新規契約の代表者印を受けに来たのだった。嫌に明るい声だった。
 「今ケアマネジャーのところに回って取り戻しますから。」
 嫌に自信満々で、こちらも驚く。
 言いたいことを抑えて、一応の感謝と励ましを言った。これで、結果が出るならいいだろう。
 しばらくすると、今度は昨日、兄弟に脅迫めいた金の要求に助けを求めている障碍者で生活保護者の件でケアマネジャーから電話があった。
 「生活保護課の担当ケースワーカーから電話があり、午後本人のところに行くと言っているので立ち合います。地域包括が動いてくれたんですかね。それとも、親族が何か押し掛けて行ったのでしょうか。」
 そう言って、来たがそれほど親族が酷いとは思っていなかったので多分地域包括が動いてくれたのかと、返事した。
 しかし、とんでもないことに、実は姉の夫が市役所に怒鳴り込んで、領収書の束を出して金を貸しているようなことを言って、親が先日亡くなった葬式代を出さないとケースワーカーが言ったと窓口で騒いだようだ。それを、利用者が言ったからなぜ言ったと猛烈にケースワーカーが文句を言いに行ったと言う。
 その解決策をどうするか、一番の問題はケースワーカーがその輩のクレームのすごさにおののいて、
 「そんなに親族に借金していたとは知らなかった。」
 と、利用者の前で言ったと言う。
 その借金とは、家を借りる際の保証金や引っ越し代金、家財道具、そして自分の親でもある父親の葬儀だなど。
どうして、その葬儀代が彼の借金になるのか。それより、長期間生活保護費を自分たちが通帳を握っていて、自分たちが使い込んでいたのだ。いらないと利用者が言った家財道具をなぜか買って来たり、親が亡くなった時の生命保険の請求だけサインと印を求めて独占している。その金額だけでも、その全部を賄う事が出来る筈だ。
 市は、兄弟の貸し借りに介入しないと言うが、人権を守るための経費を生活保護費から使用してもクレームをつけるなと、問い合わせのときに話をした。いよいよ、
 「顧問弁護士に依頼して動いてもらうことになるが、市の対応などさかのぼって問題視される場合もあるので、その点を理解して欲しい。中途半端に相談に乗ったり、クレームに来た親族と話をしたり逃げたりしたことは問題になるかも。地域包括に相談したが、全く返事がないので動くことを地域包括にも伝えないと。」
 市の生活保護課では会議を開いて、私の対応について協議をするか市と協議をするか早急に決めるという。
 夜5時から、先日面接した歳の行った方の二回目の面接を行った。今日はNPO法人の常勤理事を同席させた。自分の判断では自信が無くなっているのだ。仕事の内容を羅列した文章を示し労働条件を出した。
確認した能力を、いとも簡単に当然のごとくあると答えた。1時間余りの話し合いだったが、一体どうなるのか不安だ。本当にそのような能力があるなら、安心だが。終わってから彼女に感想を聞いた。
 「あまりにおじいさんで、驚きました。」
 私と同じ歳だが、そうかも知れない。
 「もしかしたら、あの場所では簡単に出来ると言っていたが、もしかしたら戻ってみて怖いから辞退しますなんて言ってくるのかも知れない。」
 そう、返事をした。

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