お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(5114)立志伝敢闘編
19/05/20
2013年(平成25年)2月下旬。

いったいどうした。

「これまでの基礎は君には何の関係もない。これから、このままいけば、来年初めには400万から500万になる。ただ、ヘルパーさんが居れば、の話だ。だから、今は先行投資でヘルパーさんと社員確保に動いている。君の力などあてにしていない。俺が言っているのは、余計なことを言わずに混乱させないでくれと言っているんだ。」
 「私が入っている利用者のケアをしていた男性ヘルパーを辞めさせると言っていると聞いているのですが、本当ですか。どんな人物か分からずに余計なことを言ってしまいました。」
 「いいか、辞めさせるには君が辞めると言っていたのではできない。それを利用者家族に言っていたはずだ。何を言っても代わりが居ないことには駄目だろう。家族に君たちでやると言ってもどうせやめる人間だ、と言われたらどうする。」
 「そんなはっきりしたことばで辞めると言った訳じゃないんです。」
 「おかしいだろう、登録の男やパートの女性も同じように半年と言っている。」
 何度も謝罪をしていた。
 骨のある奴と思って、一生懸命になっている心情が理解されない。やる気を見せるが、いざとなると怖気づく言動がある。初日に
 「この事務所に布団を持って来て泊まりながら仕事をしていいですか。」
 そう言っていたのに、9時に来て仕事が途中でも6時には帰るという。
 「管理者、経営者になるのだから、サラリーマン根性を持っていては駄目だ。」
 そう言っているが、昨日、事務所を訪問したときには
 「営業はやっているのか。」
 「今月は全く駄目です、ケアが忙しくて。」
 そう言っているが、シフトを見ると時間は幾らでもある。
 自分に甘い、経営者というタイプではない。夢を見ているのだ。
 「佐藤さんのようになりたい。」
 と、言うのが口癖なのだが私がその時こうしたという事例を言うと、素直に受け入れることはない。
すべて、自分のいいように解釈して、できない理由を述べる。
 「PCが全くできなくて、独立してからどうやるの。誰か、できる人を雇うのか。」
 「今、勉強しています。いろいろ書類を作るんですよね。」
 家で勉強をどうしてしない、と言いたいが喉まで出かかって止める。
 一つの書類を作るのにほかの者に教えて貰って、数日かかって仕上げるのだが、それでも6時には帰る。独立しても、結果が目に見えている。
 「ヘルパーさんが居ないとケアができないが、どうするの。」
 「ヘルパー研修のときに、独立する話をしていた時に数人が登録してくれると言っていました。」
 「卒業してから、大分過ぎている。当てにできると思うか。」
 夢の中からまだ覚めていないのだ。

 ひとしきり、計画の杜撰さを指摘して電話を切った。すぐにメールが来た。
 『何も考えずに話をしたことに猛省しております。言いたくないことを言わせてしまいました。シフトを見たところ3月は時間的に余裕があるので営業活動に重点を置きたいと考えております。色々ありがとうございます。』
 あれほど、経営者的な考えでいるように言った。しかし、同じだった。何か、当社に与えてあげるものを考えているという思いが変わらない。お前になんか、なんて言いたいが彼しか営業センスがある間は居ないのだ。
やはり、金融で培った営業力はこれから花を開く可能性が強い。期待しているが、言葉に出すのはまだ早い。

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報